



















7月10日(月)明治村のプロジェクションマッピングにむけた制作もいよいよ本格的になってきた今日この頃、この日は今回初の試みとして携帯電話やスマートフォンと連携するプロジェクションマッピングを制作するという目標にむけ、初の現地実験を行ないました。当初は映像の投影も行い現段階の映像の問題点を洗い出す予定だったのですが、あいにく天気が不安定だったため機材保護を優先して投影は中止にしました。
携帯電話やスマートフォンとの連携を実行するために、専用のサーバーをたて、プロジェクションマッピングを投影する制御コンピューターからサーバーへ信号を送ると、携帯電話が反応するという仕組みです。ちょっと雨が心配だったので、PCを車の荷台に設営(笑)それぞれの携帯電話であらかじめ特定のWebページにまずアクセスしておいてもらって、あとはPCを動作させれば映像の進行にあわせて各自の携帯電話の画面が変化します!
上の映像はそのテストの様子、携帯電話によって反応する速度が微妙に違うのはしょうがないとして、PCの指示で複数台の携帯電話の画面がちゃんと変化しましたよ!これで一つハードルをクリアしました!
6月20日(火)夏に開催の「宵街映写」プロジェクションマッピングにむけて、絵コンテなどがだいたい上がってきたので、いよいよ素材制作も本格化しはじめた今日この頃です。今回は2年前ほどストーリー重視ではないのですが、一応シーンのなかで何名かの人物が登場する事になっています。ただ登場すると言っても影絵のようなシルエットとして扱うことになりました。
ということで、シルエットをアニメーションで描くか?実写撮影した演技をトレースするか?でどちらが作業的に効率良いか考えた結果、グルーンバック、つまりクロマキーで人物の演技の輪郭を抜き取って出来ないか?という事になりました。この日はそれを試すためにアトリエにグリーンの布を貼って最初の撮影を行なってみました。
夏の明治村でのプロジェクションマッピングはプロジェクターを2台使った通常より横長(2倍長い)な映像となるので、画像解像度を保ために4Kカメラにワイドレンズを装着して一気に撮影してしまおう!という算段!! まぁやってみたけれども、グリーンの部屋の狭さやら、安定した光量がセッティング出来ないやら何やらで、理想通りには全く行きませんで・・・・結局紆余曲折前途多難という感じとなりました(笑) まぁそんなものですよね、今後もトライ&エラーを繰り返しながらなんとか制作するしかないですね。
あ、ちなみに小道具でつかっている懐かしの黒電話は、わざわざ中古で買いました!
5月1日(月)ゴールデンウィークにすでに突入している人もいるかと思いますが、名古屋造形大学は1日〜3日まで通常授業なので、学生達は暦より1日少ないゴールデンウィークなんです・・・
例年行なって来た明治村でのプロジェクションマッピングですが、そろそろ誰しもが知る表現となってきたので違った方向へ舵切りしようと、去年からプロジェクションマッピングをやめていたのですが、意外と多方面から「もうやらないのですか?」と聞かれたり、恒例のイベントとして期待されている事もあって、今年の夏、明治村でのプロジェクションマッピングを復活する事になりました。写真はそれに関しての制作風景です。
今年の夏もマッピングする建物は例年通りの札幌電話交換局の2面投影で予定しています。ただ、違う事への挑戦も必要という事で、上映だけでなく一部参加型に出来ないか?と現在模索中です。新たな仕組みにはネットワーク構築が必要になるため、課題が多く、実現するかどうかはまだ判断しにくい段階ですが、従来とおりの映像コンテンツの制作は必要となるので、アトリエではまずストーリーを作るためのプロット作業やエフェクトや3DCGによる演出のコンテを切りはじめています。
作業量が多いプロジェクションマッピングにくわえて、参加型の仕組みを導入するとなるとかなりハードルの高い作業が要求される事になるので、例年とちがってゼミで引き取ってゼミプロジェクトとして今年は運営しています。ただ、今年のゼミ生達にプロジェクションマッピング経験者はおらず、すべて最初からとなるため、ここ1ヶ月は各自の作業を円滑にすすめるためのワークフロー構築や実験に費やしています。
3月2日(木)常滑高等学校で講師派遣プログラム「プロジェクションマッピングを体験してみよう」のワークショップを行なってきました。講師派遣プログラムには色々なものがあって、それぞれ高校からの指名で講義やワークショップを行います。
流行のプロジェクションマッピングと言えば大きな建物に映像を投影するというイメージですが、さすがに授業時間という短い時間で建物に合わせた画像を作るのは不可能ですし、なにより夜でないと投影画像がみえませんので物理的に無理なので、このワークショップでは小さな10cmの立方体のブロックに映像を合わせて投影するまでを行ないます。
プロジェクションマッピングの行程は幾つかありますが、まずは投影する被写体(だいたいが大きな建物ですが)に合わせた映像の設計が必要ですね。今回は立方体4個の組み合わせなので、まずその立方体に合わせた映像素材を作るところからになります。立方体全体にプロジェクターからの映像が当たるようにすると、投影出来る面が合計9枚になりますが、映像制作の行程がわかりやすいようにワークショップでは8枚の映像を組み合わせる事にしました。
次に8分割した映像をどう作るか?ですが、とりあえず分割された映像が立方体のどこに投影されるのか?を把握して、それぞれの面の繋がりやタイミングなどを計算しながら素材の映像を作ります。映像を作るソフトはAdobe After Effects、このソフトは業界でも使われている本格的なアプリケーションですが、短いワークショップ時間で覚えるのはちょっと大変なので、あらかじめ8等分したフォーマット映像と素材を準備しておきました。高校生達はその素材をフォーマットに合わせて並べたりエフェクトをかけたりする事で15秒の映像を作る事が出来ます。
合計90分ほどで全員の作品を投影するまで行なうので、最終行程として立方体4個に映像を合わせる部分、つまりマッピングする部分はあらかじめスタッフがマッピングソフトで合わせて準備しています。本来はそこも触ってもらえるといいのですが、さすがに時間が短いですので、どのように合わせているか説明のみにして、おおよそプロジェクションマッピングがどのような行程で行なわれるかを知ってもらう事を前提にワークショップを組み立てました。
最後に全グループの上映会を行なってワークショップは終了しました、そろそろプロジェクションマッピングも当たり前になりつつありますが、制作過程を体験できるのはなかなか無いと思うので、高校生の皆さんには楽しんでもらえたかと思います。
天気良し!搬出良し! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
12月1日、プロジェクションマッピングの搬出してきました。持込んでいた機材とプロジェクター台の解体を済ませ3時間ほどで全て終了。1ヶ月間お疲れさまでした。
最後を迎え無事終了しました たかひこん@デジタルメディアデザインコース
10月31日から約1ヶ月あまり開催された「あかりの明治村」プロジェクションマッピングも最終週の11月28日、29日無事終了し全行程を終える事が出来ました。最終週も多くのお客さんに来ていただき感謝しています、ありがとうございました。デジタルメディアデザインコースが今年度手がけるプロジェクションマッピングはこれで終了です、次回は来年という事になりますが、来年度開催はまだ未定です。
この秋のプロジェクションマッピングは、去年の夏の「宵街映写2014」今年の夏の「宵街映写2015」から続く三部作の完結編として制作しました、もともと続編を考えていた訳ではないのですが、今年の夏のマッピングを企画段階でどうするか考えてプロットを切っている時に、去年同様ドラマパートを組み込みたいと言う事になり、去年から続くストーリーはどうか?というところから三部作の構想がはじまりました。去年は明治時代の女性が未来で働く謎の男性(恋人)に会いに現代へ行くというちょっとファンタジーなストーリーでしたが、今年はその未来に来た女性が男性から送られた時計を未来(現在)で落としてしまい、それを偶然拾った少女がそれを彼女に届けに行くというストーリーでした。
最終的に落とし物を届けに行ったザビエル天主堂で待っていたのは少女のおばあさんで、実はおばあさんのお母さんが「落としたものを届けに来る人が来るから受け取るように」と言われていて天主堂で待っていた、という時空を超えたストーリーとしました。家族の絆と母から子へ、子から孫へというお話は、「歴史的価値ある建造物を未来へ伝えていく」という未来へ引き継いでいくという明治村の50周年コンセプトとなぞらえています。
聖ザビエル天主堂プロジェクションマッピング2015【あかりの明治村】
聖ザビエル天主堂プロジェクションマッピング2015 生オペラver【あかりの明治村】
(映像アップロード、写真、ともに浅野博義)
プロジェクションマッピングらしい映像を望まれるお客さんが多いなか、ストーリーものが受け入れられるのか?という心配はありましたが、実写ドラマ、アニメ、3DCGとそれぞれ学生達がやりたいという要望をちりばめる事を優先した制作を行ないました、3部作とも楽しみにしてくださる常連さんもおられ、応援して下さる方も多く励みになりました、この秋の作品は15分以上という長尺にも関わらず、最後までみてくださった皆様本当にありがとうございました。
宵街映写2015【宵の明治村】
宵街映写2014【宵の明治村】
歌ってもらいました! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
11月21日(土)の「あかりの明治村・プロジェクションマッピング」は普段と違う仕様で行ないました。今回のマッピングで使っている楽曲は名古屋音楽大学の協力により制作していただいています、 target=”_blank”>去年の秋のマッピングの楽曲も同じく名古屋音楽大学によって制作されましたが、その制作を依頼している段階で本番で声楽科のみなさんに生で歌ってもらうのはどうだろうか?という企画が持ち上がっていました、しかしながら去年はそれが実現せず、今年こそはということで多方面の方々の協力により実現しました。
17時40分と18時00分の2回のみというかなり限定的な公演ですが、これを実現するためにはマイクやスピーカーそれに照明などを別途持ち込むいつもと違うセッティングが必要になります、そのため普段より早めに学生スタッフが現地入りし、それぞれの機材を設営しました。PA等の音声関係には名古屋音楽大学の川井先生と学生達に協力していただきました。そして歌は松下先生と声楽科の学生達に歌っていただきました。
名古屋造形大学とグループ校である名古屋音楽大学それぞれの得意な分野を組み合わせてのコラボレーションですが、実は社会では当然の事ですよね、例えば今回のようなイベントを企画すれば企画運営・映像出力・音声・照明・等、必ずそれぞれのプロ達が集まって制作します、そう思えば逆に単科大学だけで何かを企画運営していくというのは少し矛盾をはらんでいます、もちろん自前で何でもできれば良いのですが結果的にそういう訳には行きません、大学内のコース間のみならず外部の大学と協調して何かを作っていくという事も今回制作に携わった学生達にとっては良い経験になったかなと思います。
さて、肝心の本番はミスもなく無事2回の公演を行なう事が出来ました、やはり生歌が入るといつもとは全然違う雰囲気でとても良かったと思います。この2回を目当てに来た方もちらほらおられましたが、ほぼ宣伝していなかったので、ほとんどのお客さんは偶然遭遇されているかなと思います(笑)たった2回のみでしたが、この2回がみなさんの心に残れば幸いです。
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