



















遠足気分! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
「学生主導」を目標に今までと違うやり方を導入するなど、大きく舵を切った今年の卒展ですが、卒展の運営に大きく貢献したのは実は各コースの3年生達でした。そんな3年生を中心に運営に関わった後輩達に卒展から他大学の卒業制作展を観に京都へ行う!という企画が提供されました。
次回の卒展に出展する彼らにとって、自分達の大学の卒展の運営に関わった事はプラスになると思うのですが、”井の中の蛙”ではあまり意味がありませんから、他大学の卒展を実際に視察して参考になる部分は取り入れて行くという姿勢をもってほしいなと思い、バスツアーの企画を立ち上げました。
どの大学の卒業制作展を観に行くかという事を考える上で、東海圏じゃない全然違う場所が良いなと思ったので、今回は関西方面の大学にしました。関西といえば京都はじめ多くの芸大美大がありますよね、それぞれ魅力的ではあるのですが、開催時期とツアー時期で卒業制作展を行なっているところをしぼったところ京都造形芸術大学がちょうど学内で卒業制作展をやっていたので、大学バスをチャーターして総勢約40名!名古屋造形大学のバスを京都造形芸術大学前に横付けするという道場破り的な勢いでいってきました(笑)
参加者は色々なコースから、3年だけじゃなく2年生も多くいて、さらにグラフィックデザインコース、イラストレーションデザインコース、建築デザインコースの研究室職員さん達も参加。大学構内で行なう卒業制作展がどのように運営され展示されているのか?など終始興味津々でした。施設的に規模も違うし、なんだかうらやましい限りですが、作品は全体的にアーティスティックな表現が多いのが特徴かな?と思いました、学部生のレベルはそれほどどこも変わらない感じはするものの、美術館でやる展示とはまたおもむきが違っていて、大学見学をかねて観れるのは良いですよね。東京方面でも多摩美術大学や武蔵野美術大学、東京造形大学なども卒業制作展は学内で行なわれていますよね、名古屋造形も県立美術館での展示とは別に、学内全体を展示会場にして普段つかっているアトリエとかを利用した大規模な展示を行なっても面白そうだなと思いました。
搬出が終わるまでが展示 たかひん@デジタルメディアデザインコース
卒展が無事終了しましたが、展示が終わればもちろん搬出の作業があります、搬入と違って搬出は作業時間が短いのが特徴ですが、展示終了からの搬出作業というのは結構疲れますね・・・展示が終わってからの搬出作業ってあまりトピックにあがりにくいですが、ギャラリーを空にして作品や機材を大学に戻すまでが展示!ということで、展示終了後の搬出の様子です。
天吊りのプロジェクターなどを外す高所作業や、展示台の梱包、それに荷物の集荷トラックによって分別する作業など、結構色々な作業があるもので、搬出もそれなりに経験値と技術が要るものなんです。今回は自前で展示用の壁を2セット建てていた事もあって、そのばらしと運搬など、大きな物もありましたから、それなりに手際良い作業が要求されます。
デジタルメディアデザインコースでは各種展示において展示計画から運営、それに搬入出の作業も基本学生達が計画して運用します。そのためこういう作業は全体的に慣れているのと、後輩達が手伝いに入る事もよく見る光景で、先輩の手伝いをする後輩達はこういう経験をへてノウハウを学び、またその後輩に受け継がれるという流れがあります。そんなデジタルメディアデザインコースの伝統?的な流れを経験している彼らの作業は比較的手際がよくて、今回の卒展の搬出も、物の多さの割に約2時間で撤収を完了させていました。
さて卒展も終了し、4年生はあと卒業式を残すのみとなりましたね!学生生活も残すところ1ヶ月を切ろうとしています。
たくさんの方に来ていただきました たかひこん@デジタルメディアデザインコース
「第21回名古屋造形大学卒展/第10回大学院修了展」無事に終了いたしました、来てくださった皆様ありがとうございました!今年のデジタルメディアデザインコースの展示は一つの部屋にまとまった事もあって分かりやすいレイアウトになっていたかなと思います、来てくださった方々からもおおむね好評をいただきました。
特に特徴的なのは”参加型”の作品が多い事かと思いますが、触れてみたり、体験してみたり、で新しい気付きや発見などがあれば幸いです、インタラクティブな作品はとにかく触って楽しんでみる事が大事かなと思います、もちろん作品としての社会性やデザインとしての利便性や提案性もとても重要な事だと思うのですが、まだまだこのジャンルに対するコースの対応は未熟です、ですのでなかなか完璧な作品というのが出にくいですが、とにかく楽しんでもらえる、発見につながる、驚きや高揚感などを、まずは提供できたなら成功かなと思います。
これからもさらに高みをめざし、学生達とともに先端を目指して行けるコースでありたいと思います。最終日は土日という事もあり、やはり恒例の卒業生達がわんさか来てくれるというのも今年も健在でした、たくさんの卒業生達が後輩の作品を観に来てくれるというのも嬉しい事ですね。最終日はそんな卒業生達の訪問もあいまって、会場は終始多くの方でにぎわっていました。最後に、展示にきてくださったすべての皆様、ありがとうございました。
大学院のレベルを視察に たかひこん@デジタルメディアデザインコース
22日(日)の午前中、岐阜県は大垣市にある情報科学芸術大学院大学IAMASの卒業制作展を観てきました。IAMASは学部をもたない大学院大学で、日本でも希少な教育機関ですね、メディア表現やメディアデザイン関係に特化している学校でもあり、日本はもとより比較的海外での認知度が高いのも特徴です。
この日は名古屋造形大学でも卒展を開催しているという事で、あまり時間が無くて足早に午前中観に行った訳ですが、会場につくとデジタルメディアデザインコースの卒業生や在校生が幾人か観に来ていて会場で偶然会いました、やはりデジタルメディアデザインコースの学生達にとってもIAMASは興味ある存在のようですね。
デジタルメディアデザインコースの卒業生が進学する事も過去にはありましたが、現在はデジタルメディアデザインコースの院生受け入れも開始しているので、どちらかというと院レベルの作品の状態をリサーチに行ったというのが正直なところです(笑)さすがに少人数で教育されている事もあって、作品の完成度も高い印象です。もちろん学部生と比べるのは違うのかもしれませんが、デジタルメディアデザインコースの学部生達にももっとレベルの高い作品を期待したいなと改めて思いました、同時にコース所属の院のレベルももっとあげて行く必要があると感じました。
展示の半数がプロジェクトや産学によるプレゼンテーションというのも特徴的でした、これも実際今後のデジタルメディアデザインコースの行く末を占うにあたって重要なポイントかなと思いました。現在でもデジタルメディアデザインコースでは産学関係のプロジェクトなどいくつか運営していますが、結果として展示やプレゼンテーションして世に発表する事、また、それに伴った事業をちゃんとした資料やパンフレットにしているところなど、多くの点で参考になる事がありました。
いよいよ終盤 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
「第21回名古屋造形大学卒展/第10回大学院修了展」もいよいよ残すところあと1日となりました。土曜日の今日は多くのお客さんで会場はにぎわっていました、そしてやはり土日は卒業生達もたくさん来てくれます!もちろん今日も多くの卒業生達が来てくれていました、デジタルメディアデザインコースだけでなく他のコースでも卒業生達が在校生達と作品談義しているシーンをあちこちでみました、卒展の醍醐味でもありますよね!
また、他大学の先生や、企業の方など、様々な方がお越しくださり、作品についていろいろと質問されたり興味もたれたりしていて、会場は充実した時間が流れていました。そしてインタラクション系の作品やアニメーション作品は小さな子供達にも人気。小さな子達でも楽しめる展示となっているので是非親子でご観覧ください!
明日は最終日となります、まだお越しでない方は是非この機会に名古屋造形大学の卒展「第21回名古屋造形大学卒展/第10回大学院修了展」にお越し下さい(注*明日の最終日は搬出の関係で17時閉館となります、ご注意ください)
デジタルメディアデザインコースの作品についての解説は以下のブログ記事からどうぞ。
https://www.nzu.ac.jp/blog/digital/archives/11445
https://www.nzu.ac.jp/blog/digital/archives/11421
https://www.nzu.ac.jp/blog/digital/archives/11409
会期/2014年 2月18日(火)〜23日(日) 10 :00〜18 :00
〈 21日(金)は20:00まで、23日(日)は17 : 00まで〉
会場/愛知県美術館ギャラリー・A 室−I 室 (愛知芸術文化センター 8 階) 入場無料
名古屋造形大学卒展情報 https://www.nzu.ac.jp/gex/
名古屋造形大学卒展BLOG https://www.nzu.ac.jp/blog/gex2014/
名古屋造形大学卒展公式twitter https://twitter.com/nzusotsuten
名古屋造形大学FaceBookPage https://www.facebook.com/nzu.ac.jp
作品紹介(3) たかひこん@デジタルメディアデザインコース
「Crow of Thorns 」
実在していないゲームタイトルを企画し、それのプロモーションツールをwebで展開するという広告。ゲームの内容やキャラクター設定などを組み立てて、それらが閲覧できるよになっています。
「手描きテクスチャによる背景モデリング」(修了作品)
美術系大学には手描きを含む画力に長けた人が多いのが特徴ですが、それらの画力をどこに活かすのか?というのは実際様々な方向性や可能性があります、つまり紙面だけでなく広告と言われる様々な媒体を始め、ゲームやweb、映像などあらゆるコンテンツにその技術を活かす方法が考えられます。
例えばゲームなどでおなじみの3DCGでは表層を表現するテクスチャー技術というのがありますが、そのテクスチャーを手描きの画力を応用する事で多彩な表現が可能となります、これは現在のアニメーション制作現場に3DCG技術が持ち込まれるようになりつつある事にも大きな影響を与える一つの表現技法として今後注目すべき点となっています。イラストを描く高い技術をどのような場面に活かす事が可能かという実験としての発表となります。
「新しい漫画の形」
デジタルで漫画を閲覧する場合、通常の紙では表現出来なかった新しい漫画の表現が産まれる可能性があります、電子書籍化が進む昨今において”漫画をモニター画面で読む”というのはもはや必然的な流れなのかもしれません、彼らはデジタル化により漫画に動的な表現を加える事で新しい漫画の表現を模索しました。閲覧システムの開発、つまりブラウジングシステムのデザインや使い勝手も重要なポイントですが、なにより作家としての漫画家が今後取り組む漫画の制作手法そのものも”動的”を意識した新しい制作スタイルを取り入れる、あるいは新たな漫画家の制作行程の提案をしています。システム内には”動的”を意識した漫画のサンプルが搭載されています。
「ぽたとおちびの冒険 インカの宝物」
今回の桃美会賞(優秀賞)作品。2羽のウサギ”ぽた”と”おちび”がインカの遺跡マチュビチュへ観光に行くというお話。遺跡巡りをしながら異国の地に咲く大好物のお花を食べる(ウサギだからだと思われます)事を楽しみにしていた2羽は遺跡に花が咲いてない事に気がつきます。不思議におもいつつも遺跡を巡っていると・・・・ちょっとコミカルなアニメーションは意外な展開をみせます、この機会に是非現場でご視聴下さい!
「S3DPlus」(修了作品)
最新のインターフェースを応用した新しい表現に挑戦した実験的な作品です。昨年リリースされたばかりのLeap Motionを入力でバイスとして操作する事を前提に、太陽系を自由に移動出来るコンテンツとして制作されました。去年発表した「BEYOND THE GALAXY」は入力デバイスにKINECTを使い、身振りで太陽系を立体視で旅する作品でしたが、身振りで切り替わる太陽系の3DCGはあらかじめ映像ソースとして組み込まれた立体映像で、映像のフレームを指定して移動する”頭出し”を基本としており、惑星間の移動の映像は常に同じものが再生されていました。
今回の作品は入力を最先端のLeap Motionに変え、指先の動きと握る(グラブ)という操作で太陽系を自由に行き来する事が出来ます、表示される太陽系は3DCGはリアルタイムレンダリングで描画され、常にユーザーの視点に合わせて書き換えられるのが特徴です、また同時に立体視像としてレンダリングしているため、3D眼鏡をかける事で奥行きのある映像が楽しめます。リアルタイム立体視と新参の入力インターフェースを組み合わせて表現できるS3Dという新たなコンテンツの可能性が示された作品です。
「インフォアニメディア」
インフォームドコンセントのための装置を現在制作しています(科研)単年度完結ではないこの案件は歴代の卒業生達も関わり、随時最新の状態を展示してきました、今回は現段階の最新のモデルを展示しています。医療現場におけるデザインのあり方や美大芸大に在籍し、将来イラストレーターやデザイナーになろうとする人の一つのビジネスモデルとして医療とデザインや医療とイラスト、医療とアニメーション、など新しい分野開拓に繋がる可能性があり、将来の美大生達の就職先としての一つのモデルとして需要を生み出す可能性も秘めています、そういう意味でこのインフォアニメディアという研究は美大らしいアプローチとなっています。
「Motion」
展示会場入り口にあるこの作品はKINECTセンサーにより人の動きを検知して床面投影された映像に変化を与えます、去年の大名古屋電脳博覧会で発表した target=”_blank”>スイッチによる作品「Motion」のシステムをそのままにデジタルメディアデザインコースのサイネージとして小規模にアレンジしたものとなります。
従来の「Motion」とは事実上まったく別物としての展示となっているのは、展示会場の制約や、その他卒業制作展としての制約によるもので、動作モデルとサイネージとしてのCGエフェクトの可能性のみに重点をおいた表現にとどめています。
「こごと」
作家の心情を表現したようなとあるある時間を切り取った風景が連続して流れます、本人の心の”こごと”が旅する自分と関連づけて表現されている、いたって内面的な作品です。
作品紹介(2) たかひこん@デジタルメディアデザインコース
「Dress up Girl!」
カメラセンシングとQRコードを応用したARコンテンツです、服装や髪型などのデザインをあしらったカードをカメラ前の台にかざす事で画面内の少女の服装や髪型が変わります、自分好みのデザインを是非作ってみてください。
「ゆる研」
カメラセンシングを利用したコンテンツで、展示台にあるお皿に3色あるカラーボールをのせる事で様々なゆるキャラが画面内に登場します、ボールの数や色の組み合わせによって様々なキャラに変身しますので組み合わせをいろいろ楽しんでください、そしてお気に入りのキャラクターが登場したらお皿の横にあるボタンでそのキャラをプリントアウト出来ます、好きなキャラクターを印刷して持ち帰ってくださいね!
「une nana cool FFW ウィンドウデザイン」
une nana coolのアンダーウエァの為のショーウィンドウデザインの提案。湾曲したディスプレイに投影された映像は実はプロジェクションマッピングの技術を使ってサイズに合わせて投影されています。
ネイキッドの女性が水中を浮遊する映像がウィンドウに透けてぼんやりと投影されています、この女性は重力によりある事に気がつきます〜 詳しくはパネルのコンセプトをお読みください、彼女の思いが伝わると思います。
「Nin Tanu」
タブレット型のタッチパッドをインターフェースとしたゲーム、タッチパネルを操作する簡単な動作で狸キャラクターを操作します、例えばタッチパネルで円を描くと狸は石に変身!次々とやってくる障害に対して適切な形に変身させてクリアしていく単純なゲームです、でも結構難しい(笑)是非挑戦してください!
「VENDETTA」
いわゆるFPSゲーム。武器を選んで敵を倒しながら目的を達成するというオーソドックスなシステムをUnityで実装しています。
数あるFPSゲームに対してどういうオリジナリティを演出するかというとても難しい内容に挑戦しようとしていますが、やはり目標が少し大きすぎた感じもしますね、ゲーム制作はそういう意味でとても難しいジャンルとなっています。
「AWA-BEN」
徳島の方言”阿波弁”をキャラクター化するプロジェクト、40種類の阿波弁をキャラクター化し、それぞれに個性を与えています。阿波弁を知らない人にも方言の意味が分かるようにキャラクターについてそれぞれ解説された本が展示されています、是非この機会に阿波弁を勉強してみてください!そしてせっかく阿波弁のキャラクターを作ったという事で、もったいないので作家本人が徳島県庁へ乗り込み自らのキャラを売り込みに行くというドキュメンターリーも(笑)さてその売り込みの結果はいかに!?
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