



















心に響く音 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
9月28日の午後、東儀秀樹さんをお迎えして特別授業「SUPER LECTURE 2011 雅楽の秘められた力/演奏とレクチャー」が行われました、名古屋造形大学の学生や教員に加え学外から100名以上の方も訪れ会場は満員、少しリンと張りつめた感じの大講堂に笙(しょう)、篳篥(ひちりき)などの音が響き渡りました。
雅楽の歴史や楽器の原点についてのお話など興味深い内容に加え、少し緊張感をほぐすように時折冗談を交えながらのレクチャーは会場からも笑い声がしばしば起っていました、ゆったりとした話口調のなかに強さと優しさを感じる講演でした。
途中、東儀家に代々伝わるという笙を吹いてみたい人という呼びかけに手を上げて舞台に登場したのはなんとデジタルメディアデザインコース4年のタカギ君!笙をみたのも初めてならばもちろん吹いた事もないというタカギくんですが、突然の呼びかけにサッと手を上げて登場してしまうあたりはさすが我がコースの学生です(笑)そして東儀さんからアドバイスを受けて初挑戦、なんと見事な音色が響き渡り会場からは拍手が起りました。
何事にも率先して挑戦していく事が大切です、伝統的な楽器だからといって出来ないだろうと挑戦しないで決めつける事はよくない、何事もやってみる事が大事、と東儀さん。講演途中に「ジュピター」オリジナルの「ボーイズハート」そして最後の締めくくりに「ふるさと」を演奏、80分の講義はあっという間でした。
プレゼンが本当に上手です! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
SUPER LECTURE 2011で中島信也さんが来校されました。3年前に来校され当時は「中島信也CMの手の内」と題してCM制作の裏側を中心にご紹介していただきましたが、今年のタイトルは「ぼくのCMディレクション」という事で、CMディレクターになった経緯から長年に渡って従事されてきたCMディレクションについて、多くのCMの紹介とともに考え方や制作エピソードを交えつつ、相変わらず絶妙な喋りで聴衆を魅了していました。
プレゼンテーションで使用されるスライドのほとんどが手描きの文字というのもなかなか魅力的、紙にボールペンで書いた原稿をそのままスキャンして貼付けたらしいです、引き延ばしたのでさらに荒い文字になっちゃったとか(笑)それでいて大事なところはちゃんとデザインされたスライドが出てくるんですよねぇ、中島さんは聴衆の心を掴むのが本当に上手いです。
そういえば余談ですが2年前にも森本千絵さんのSUPER LECTUREの時に引率と言ってついて来ちゃった事がありましたね(笑)何かと名古屋造形大学に来るのが楽しみだそうです。1時間30分の授業はあっという間でした、遠方からの御来校ありがとうございました!
アニメーションっていいよね。 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は名古屋造形大学公開講座・SUPER LECTURE 2011 「日本アニメーションの歴史」がアニメーション監督であり名古屋造形大学の客員教授でもある「りんたろう」さんによって行われました。
りんたろうさんはアニメーション監督として現在マッドハウスに所属、代表作に「銀河鉄道999」や「メトロポリス」などがあります。今日は日本アニメーションの歴史という事で、鳥獣戯画や安藤広重(歌川広重)の浮世絵の構成や空気感から日本人が古くから持っている表現感覚はマンガやアニメーションに活きているという所からお話され、さらに浮世絵が西洋に影響を与えたように、西洋ではその頃映写機が発明されフィルム映画が登場し、リュミエール兄弟やジョルジュメリエスなど当時の映画人のエピソードを交えながら、動画の世界が広がった映像の歴史が日本のアニメーションに影響を与えているという事を最初にお話されました。
初のテレビアニメーションとしてスタートした鉄腕アトムの製作秘話では、短い製作時間でどれだけ効率よくアニメーションを作るかに皆で取り組み、当時アメリカで採用されていたリミテッドアニメーションを導入し、限定されていた予算や時間、それに機材の中で表現方法や運営方法を産み出していった事、現在のアニメーションの手法の原点ともなる部分の開拓者として当時の若者がアニメーション開拓に打ち込んでいた事を話されました。
日本のアニメーションは70年代から90年代頃までジャパニメーションと呼ばれ海外に多く輸出されていますが、もともと海外から輸入されたディズニーや様々な有名映画から日本のアニメータ達が学び、日本独自のエッセンスと共に確立した日本のアニメーションは、やがて逆に海外に輸出され現在は海外の映画などに大きな影響を与えています、そういう意味において日本のアニメーションはもはや文化として確立し、海外でも高く評価されるようになりました。
最後にリミテッドアニメーションなどに見られるような効率化の海外製作方法を取り入れつつも、やはり日本独自の魅力的なアニメーション技術として、メトロポリスの背景の綿密さを例に、CGという新しい表現技術をとりこみつつも、リミテッドアニメーションのような効率化一辺倒ではなく魅力ある表現としてこだわりある作り込みが日本のアニメーションの特徴という事を話されました、また今後はコンピュータを使ったCGの利用による表現の可能性についても言及され、個人的な意見として現在の日本のアニメーション業界は保守的で閉塞感を感じているとされた上で、漫画をトレースするようなアニメーションの今の作り方ではなく、アニメーションだから出来る表現の可能性を追求し、映画としての力のある作品を産み出して行って欲しい、自分はヨナヨナペンギンで3Dに挑戦した、若い人たちには変化を恐れずに新しいアニメーションの表現に挑んで欲しい!と締めくくられました。
絵がスラスラ描ける人ってスゲーなぁ・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
今日は漫画家、浦沢直樹さんのスーパーレクチャー「浦沢直樹のマンガスピリット」がありました、さすがに大人気で会場は満員、月並みな感想ですが、名古屋造形大学で浦沢さんの話が聞ける事がとても凄い事だと思いました。
さて、肝心の講義ですが、会場の学生の心をつかむようなとても身近な感じで話されていて、とてもリラックスした雰囲気でスタート、実物投影機を使って絵をそのままスクリーンに投影できるのですが、その機能に驚いておられたのが意外で面白かったです。
で、実物投影機に白い紙を置いて、ペンでスラスラと絵を描いてしまうのに感動してしまいました、凄いですね、さすがです、こんなにいとも簡単に絵を描いてしまうなんて、と思ってしまった僕は素人すぎるんでしょうか?漫画家ってこれぐらい描けるのがあたり前なんですかね?
話は漫画を描くにあたっての心得という感じで進み、キャラクターの演技が重要だとおっしゃってました、顔の表情だとか仕草一つで話の盛り上がりや、ユーザに与える印象が変わるという事で、テーブルを挟んだ男女の絵を題材に簡単なストーリを作るという展開はとても新鮮でした。
しかし男女の絵を描いた後に、学生を適当に指名して、その学生に台詞を考えてもらうという、まさにライブな進行で、さらに学生が考えた台詞が「好きです」という唐突な展開だったのに、あんなに上手く講義が進んで行くのには驚きました、ほんと才能ある人って凄いです。
その後は、その男女の表情や台詞を幾つかのパターンで展開させてみて、違いを実演する形で一通り行って、最後にネームが出来上がってました、浦沢さんの”技”を垣間みました、名古屋造形大学には今年からマンガクラス(来年度からマンガコース)が設置されていますので、クラスの学生や漫画家を目指す学生にとって本当に最高の講義だったと思います。
最後は質疑応答、ここではちょっと書けない事も(笑)飛び出したりして、面白かったです、最後に「また来ます」と一言、とても忙しい方なのは重々承知ですが「また来ます」なんて言ってもらえると嬉しいですね。
人間動物園 デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
昨日は「SUPER LECTURE 2008 久里洋二・アニメーションの世界2」がありました。久里洋二さんといえば日本のアートアニメーションの巨匠、実験的なアニメーションを多く手がけ、あの手塚治虫さんが鉄腕アトムなどの「子供のアニメ」を作ったのに対し久里さんは「大人のアニメ」を作り続けたという手塚さんとのやり取りの話など面白い話が飛び出します。
おっとりとした独特の話口調で終止穏やかな感じでした、良いおじいちゃんという感じで学生達の年齢だともう孫にあたりますね。
アニメーションと言っても、テレビなどで放送されている商業アニメーションとは似ても似つかない実験アニメーションですので、現代っ子にとってみればちょっと異質なのかもしれませんが、映像の世界は奥が深くて商業ベースで独自のアニメーション文化を築き上げた日本のいわゆるアニメとはまた違う世界があります、過去を振り返ると「映像」というメディアは色々な実験が繰り返されて多くのジャンルを産み、それぞれに独自の面白さがあります、世界には様々なアニメーションと呼ばれる作品があり、それは制作される経緯も技術も違っていてとても面白いのです。
デジタルメディアデザインコースの学生さんには是非、久里洋二さんのアニメーションを切っ掛けに、まだ観ぬ様々なジャンルの映像を観て感じてほしいと思います、手塚治虫さんも実は実験映像を多く作っていたって知っていました?アニメーション好きで知らなかったって人は、もっと視野を広げてみてください、きっと新しい映像表現に出会う事が出来ると思います。
関西弁、情報デザインコース@たかひこんです。
今年度の「SUPER LECTURE 2008」第3回目 「中島信也CMの手の内」が今日ありました、会場は満員で立ち見が出てました、前回の福田繁雄さんも人が多かったけど今回もかなり多かったです。
中島信也さんについては、以前の日記でもしばしば書きましたが、CMデレクターとして有名です、今日はそんな中島信也さんが80年代から現代まで手がけてこられたCMを題材に、いままでどのようにCM制作をされて来たのかを紹介くださいました、関西弁の混じる講演は関西人の僕にとってとても親近感がありましたよ、なんか懐かしさを感じたのでした(しみじみ)
CM制作もデジタル技術によって大きく変わって行ったという技術的な話から、CMプランナーが注目される切っ掛けとなった話やCM制作における思想の変化や心得、実際のCMを参考にプランニングや制作方法など、現役ならではのリアルな話は学生にとってとても有意義だったと思います、またお茶目な仕込みも随所にあって、笑いを取るのが上手いんです、絶えず笑いのある講演はさすがです、ほんと80分があという間。
講演終了後は、Dギャラリーで現在開催中の「中島信也CM 絵コンテ原画展」の会場でサイン会、サインをするCMデレクターってあまり居ないんじゃないでしょうかね(笑)サインしながら学生に話かけてるのが印象的でした。
せっかくなので、僕もサインもらいましたぁ、うらやましいでしょ〜。
ちなみにサインしてもらった本は中島信也さんの絵コンテ集、興味ある方は是非ご購入を!
視野を広く持つ! 情報デザインコース@たかひこんです。
「福田繁雄のイリュージョン2」と題した福田繁雄先生の公開講座が昨日行われました。
前々回の日記にも書きましたが名古屋造形大学では各分野で活躍されている方をお呼びし「SUPER LECTURE 2008」と題して公開講座を開催しています、福田繁雄さんと言えば日本はもとより世界でも有名なグラフィックデザイナーですよね、実は去年もSUPER LECTUREの講師としてお迎えしてまして、今年は2回目となります。
それにしてもすごい人数。
今回は世界中から集めた様々なコレクションを紹介して下さいました、でも紹介される物はグラフィックデザインに限らず、陶器や絵画、壁画などジャンルレス、デザインに要求される事って実はとても幅が広くて、どれだけ視野を広く持てるかって事が重要だと思います、今回の講座で改めて視野の広さがデザインのアイデアに繋がっているって事を感じました。
世の中には色々な物があって、デザインをする上でとても参考になる物や事が存在しています、視野を広くもって興味をもち数多くの情報から新しいデザインが産まれてくる可能性があります、若い学生にはそいう意識を常にもって大学生活に励んでもらいたいなぁと思います。
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