9月5日(月)「汗かくメディア」搬入間近で最後の追い込み制作をしてる様子です、なんだかんだで最終的に「あまもり」で使うバケツなどに電子部品を組み付け、デバイスとして仕上げるのがギリギリとなりました・・・
一応センシングやデバイスの動作は実験を繰り返しながら検証してきたので、シミュレーションの状態では問題ないはずで、あとはそれらをくみ上げてすべて繋がった状態で動くかどうか?ですよね、そして搬入2日前にしてやっと繋がった状態が実現しそうという感じでした。
動作させるためのモバイルバッテリーがちょっと重いので、デバイス全体の重さが結構あるのが難点ですね、小さい子供にとってみるとちょっと重量がありすぎるかもしれません。ただ落としたり転倒したりでデバイスが壊れるのも問題なので、頑丈さも必要ですから結局かなり大きな仕組みになってしまいました。さていよいよ搬入です、あとは現場でちゃんと動いてくれる事を願うだけです!
9月2日(金)大学はまだ夏休みまっただ中ですが、デジタルメディアデザインコースのA109アトリエでは連日の泊まり込み作業が続いています。実はここ2ヶ月ほど明治村のハイカラビジョンと同時進行で愛知県児童総合センターの「汗かくメディア」に出展予定の「あまもり」という新作の制作を進めてきました。
「汗かくメディア」は愛知県児童総合センターが主催するコンペディションで、デジタルメディアデザインコースからはスイッチが応募した「あまもり」が入賞し9月10日から展示する事になっています。作品そのものがまだ無い状態でも応募できるためスイッチでは幾つかあったアイデアから「あまもり」を企画して応募しました、もちろんそれを9月に実働した形で展示しなければならないため机上の空論ではダメなのですが、技術的ハードルなど実現するまでには紆余曲折いろいろあり夏休み中は可能性を一つ一つ実験して形にしてきました。
写真はアトリエでの作業の様子です、芸術系大学とは思えないホワイトボードの内容ですが(笑)プログラムや電子工作などインタラクティブ系の作品には必須ですからね、どうしてもこうなってしまいます・・・床に貼ってある養生テープはKinectセンサーによるセンサリング領域で、今回使用するバケツやボールなどのデバイスを認識させるためにいろいろと試行錯誤している所です。
技術的な話しをするといろいろとあるのですが、簡単にいうと、雨漏りしている位置を仮想的に設定し、その位置を4Chのスピーカーで作った音像(水滴の音)をたよりに探し、バケツなどのデバイスがその位置に到達すると水滴がたたくような震動がするという感じです。音像を作るといってもそんなに簡単では無いですよね、そもそも不特定多数のユーザーがエリアをうろうろしているのでちゃんとした立体音響を今回のシステムでそれぞれのユーザーに提供するのはほぼ不可能で、何となくそっちかな?程度が限界ですが、とりあえず動かす事が先決なので、今は全システムを急ピッチで繋げている所です。
6月6日(月)次回の「魔法の美術館」に出展するため「なげる、あてる、ひろがる」の改良を行なっています。この作品は歴代これで3度目の大きな改良ですね、初代の2010年のモデルは木製で、搬入度に少しづつ歪みが出て接合部分の精度が出なくてパネルを均一に並べるのに苦労してました。二代目はアルミフレームをボックスに構成にして組み替えて使えるような設計にし精度が出ました、またパネルもレーザーカッターの導入で複雑な設計が出来るようになったので、前面にあったネジをみえなくし、センサーパネルの反発をバネから強力磁石に変えました。
そして今回の三代目は搬入搬出の負担を軽減する事を目的にフレキシブルに組み替える事を前提にしていた二代目の正方形の構成をやめ、パネルに特化した専用設計として軽量化と薄型化しました。この日はちょうど設計した部品の1ユニット分届いたので、とりあえず組み立ててみました。設計が良いかどうかまだわからなかったのでまず1ユニットだけの導入です。
パネルを薄くしたぶん安定して自立させるため前後に筋交いが入り台座が大きくなるのが欠点ですね。また粘性の強いアルミは衝撃に対してねじれが大きく出るのでパネルが揺れるという弊害も起こります、で、結論として筋交いが小さく揺れとねじれを吸収出来ないという事が判明・・・台座を設計変更するという結果となりました。やってみないとわからない事もあるし、失敗もある、まぁそんなものでしょう、完成まであともうすこし。
29000人! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月16日(月)「魔法の美術館~光と遊ぶ超体感型ミュージアム~」の搬出に行ってきました。静岡市清水文化会館マリナートで行なわれた約1ヶ月間の展示、ご来場くださった皆様ありがとうございました。無事に我々スイッチの作品「なげる、あてる、ひろがる」もなんとか長期展示を乗り切る事が出来ました、スイッチとして過去にない長期展示で、かつ美術館側のスタッフさんにおまかせという今までやった事ない方法だったので、不安要素もたくさんありましたが、壊れる事もなく搬出を迎える事ができました!
報告によりますと、今回の来場者数は約29000人だったそうです、長蛇の列で待ち時間も発生していたみたいですが、多くの方に作品を体験していただけたかと思います、その証拠に約300球あったスポンジボールは写真のように全てボロボロになりました(笑)作品を撤去すると床もスポンジ屑でスゴイ状態でした、制御用のノートPCも屑だらけ・・・作品の特性上、どうしても安全に体験していただくためには柔らかいボールの必要があり、これは致し方ないのですが、スポンジ屑の量は想像以上でした。
搬出作業は予定通りスムーズに行なう事ができ、翌日には無事大学へ帰ってきました。「なげる、あてる、ひろがる」は次回の展示にむけて軽量化のための改良に入る予定です、とりあえず夏に九州方面で展示予定となっております、詳しい事が決まってきましたらまたお知らせします!
子供の日は子供のために! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月5日(木)刈谷市総合文化センターで開催の「かりやkidsフェスティバル2016 かりやキネコ映画祭」も最終の2日目となりました、短い展示期間でしたが、映画祭に来た子供達やたくさんの方に作品体験していただく事ができました、ご来場くださった皆様ありがとうございました。
1日目 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月4日(水)刈谷市総合文化センターで「かりやkidsフェスティバル2016 かりやキネコ映画祭」が始まりました。デジタルメディアデザインコースのプロジェクトチーム「スイッチ」は併設するギャラリーで期間の2日間、4作品の展示を行いました。
今回持込んだ作品は従来の「まわる、うつる、ひろがる」「ころがる、ころがる、ひろがる」の2作品と、今回初発表の新作2作品の計4作品、新作2作品はまだ作品名称がありませんが、仮名で「音の輪」と「ドローイング」と読んでいます、いずれ正式名称を考える予定です。
音の輪は、投影されているフィールドで輪を作るとCGが描かれるという単純な仕組みです。腕で輪を作ったり、2〜3人で手をつないで輪を作ると波紋のような絵が出ます。親子連れが多いイベントなので、親子で手をつないで遊んでいる姿を多くみました、スタッフ達も混じって大きな輪を作ったり小さな輪をつくったりして変化を楽しんでもらいました。まだまだ習作段階で、とりあえず今回は動作させるところまででしたが、意外と好評でした、特に「手をつないで」というところが評価良くて、CGの緻密さとかシステムの複雑さとは別に、能動的に参加する行為そのものを皆さん楽しんでる印象を受けました。システムはスイッチの過去の作品Motionとほぼ同じものなのですが、少し変化を加える事で新たなコンテンツが産まれるものですね。会期中に改良も加え、最終的に輪の大きさで色が変化するインタラクションを追加、今後はCG部分の変化の度合いや音の変化など細かいチューニングを加え、習作から作品として昇華させたいと思います。
ドローイングは、当初ハンドトラッキング(手のひらの動きをとる)で制作しようとした作品ですが、いろいろ紆余曲折あって光るデバイスの軌跡を追うものへと変更しました、3色の光るデバイスを操作する事で投影されている画面に線を描く事ができます。今回のコンテンツは降ってくる星を線で受け止めると音が出るという単純なもので、こちらも習作としての出展です。光るデバイスは単にカラーLEDが光っているだけのものでしたが、今後はこれに無線装置やジャイロセンサーなどを組み込んで複雑なコンテンツに成長させたいと考えています、いずれの作品もまだまだ習作ですが、動作している状態をたくさんのお客さんに体験していただき、課題もみえて来たのでとてもいい機会となりました。
徹夜からの〜搬入・・ たかひこん@デジタルメディアデザインコース
5月3日(火)憲法記念日ですが名古屋造形大学は通常授業なのですよね・・・ゴールデンウィークが暦より減るとかもどうかしてると思ったりもしますが・・・もっとどうかしているのはスイッチメンバーでした、いろいろと間に合わずギリギリまで制作し続けた結果、徹夜明けにそのまま搬入へなだれ込みました・・・。
とりあえず、朝風呂ついでに搬入用のレンタカーを取りに行き、大学で荷物を積み出発、今後の作業のために道中は極力仮眠にあて、約1時間半ほどで現地に到着、昼ご飯をとったあとに設営開始です。今回の展示は4作品同時という初めてのスケールで、天吊りするプロジェクター4台にKinectセンサーも5台と今までにない作業量と作業工程、6名でテキパキと作業をそれなりにこなしていましたが、なかなかはかどらないですね・・
プロジェクターの吊り位置を計算していざ吊ってみても、ワイヤーで吊れる場所の問題やKinectセンサーとの関係もあり、やり直したりとロスもそれなりにあって、結局のところ搬入作業の出来る午後10時いっぱいいっぱいまでかかりました。とりあえず4作品とも問題なく動作するまでになったので、あとは本番を迎えるだけとなりました。
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