めったにみれない舞台裏 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
名古屋造形大学卒展記念 「浦沢直樹トーク&ライブ「表現欲」」からはやくも一週間以上過ぎましたが、ここで滅多にみる事のない舞台裏をご紹介しようと思います。なかなかこういう本格的な舞台の裏でどのような作業が行われているのか知る人も少ないかと思いますが、今回の記念講演のような本格的なホールを使った本格的な規模のライブには30〜40人のスタッフが運営に携わっています。
この日は午前9時に会場入り、現場では照明・PA・映像・楽器のセッティングがそれぞれのプロによって行われていました。僕たちデジタルメディアデザインコースのスタッフは主にKINECTセンサーによるインタラクティブ装置のセッティングと運営のために入りましたが、実際は他の仕事もお手伝いしていました、現場は独特の緊張感とプロ達による手際良い作業が進み、学生達は彼等の指示に従って作業をこなしていました、現場のプロの方々も忙しいなか手順良く丁寧に学生達に接していただき、とても良い経験になった事だと思います。
僕たちの今回の試みはギターを弾く浦沢さんをKINECTセンサーで捉え、ギターを弾く動きからCGをリアルタイムに生成するというものでした、実際は時間が無くリハーサルもままならずほぼ本番直前に初めて舞台にセットしました、今だから言えますがほぼぶっつけ本番で実は動かしました、逆に本番で動いたのは奇跡じゃないか?と思うくらいです(笑)
本番で浦沢さんが「鉄人28号みたいな格好をさせられるんだよね〜」と言ってポーズを取ってくれましたが、あれはKINECTセンサーによるキャリブレーションで浦沢さんの骨格を取得する為です、この時に骨格取得に失敗すると断念するしかなかったのですが、本番でちょっとビデオスイッチャーでもたつきましたが無事取得に成功、浦沢さんがギターを持って準備をした瞬間にピックを持つ手の辺りからCGが広がり、会場から「お〜」という歓声が出た時は本当に嬉しかったです、バックヤードでは学生はもとよりビデオ関連のスタッフの方も一緒になって成功を喜んでくれました、あの時のバックヤードの雰囲気はおそらく学生達にとっても忘れられない瞬間だったと思います。
リハーサル中の舞台横でKINECTのプログラムをその場で書き換えるなど、かなりアクロバティックな作業を行ってました、舞台でシゲことカネシゲ君にエアギターをお願いしてる時の写真なんかは遊んでいるようにみえますね(笑)でもいたってマジメです。
ライブ中スクリーンに投影されていた映像は卒業生イワシマ君と彼のVJ仲間にお願いしていました、映像素材の制作からエフェクト、VJ、それにビデオカメラによるライブ撮影は彼等の手によって実現しています。今回の記念講演の映像関連はデジタルメディアデザインコースが実はほとんど運営していました。
あまり触れられない完全な裏方でしたが、それぞれのセクションのプロの方々や参加してくれたコースの学生達、身の回りの世話などをして下さった事務の方々など多くの人によって支えられ講演が成功した事を知っていただけたら幸いです。浦沢直樹さん、和久井光司さん、和久井バンドの皆さんはじめ多くの方の御尽力によって成功した事を心から感謝いたします。
先輩と後輩 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
第19回名古屋造形大学卒展の搬入を行いました。去年からデジタルメディアデザインコースでは卒展の搬入に後輩達が手伝いに来てくれるようになりました。もちろん4年生が後輩達に手伝いにきてくれるようにオーダーしている訳ですが、デジタルメディアデザインコースでは4年3年が同じゼミに在籍していることや、「デジタルメディアデザイン展」などのコース全体の展示作業がある事などから、自然と後輩達が先輩達の仕事を手伝うようになりました。
特にデジタルメディアデザインコースの展示は壁などの建付けが多いので、作品展示だけじゃなく電源の取り回しから建具等の設置など多くなっている工数を効率よくやりくりする為には後輩達の力は欠かせません、今年は3年生をはじめ2年生も多く参加してくれました、また1年生も1名参加してくれるなど、後輩達が積極的に先輩達を手伝うようになっていて、とても助かっています。
4年生にとっては最後の卒展という事で、是が非でも成功させたいものですよね、だけど規模の大きさなどから一人では到底出来ないような物も多くて後輩達の助けが必要です、また3年や2年などの後輩達は卒展を手伝う事によって展覧会の設営がどのように行われていくかを学ぶ事が出来るので、将来自分達が卒展をやる時に手伝った時の経験やノウハウが役に立つ時がくるでしょう、コースとしてもこの状況をとても良いと思っています。
さて搬入ですが、今年は若干作品数が少ないにも関わらず、ちょっと大きな物が多かったのでそれなりに大変でした、なんとか時間内に作業を終える事が出来てホッとしています・・さていよいよ明日から展示です、4年生達の集大成を是非ご高覧ください!
会期:2012年2月14日(火)−19日(日)
10時~18時 ※17日(金)は20時まで、最終日19日(日)は17時まで
会場:愛知県美術館ギャラリー(愛知芸術文化センター8階)
名古屋市東区東桜1-13-2
(地下鉄東山線・名城線「栄」駅下車、東へ徒歩2分)
スムーズでした! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日は卒展の前日搬入が朝から行われました、体育館に集められた作品を搬入用トラックに積み込みました、今年は比較的デジタルメディアデザインコースの4年生の人数が少ないので、物品量が去年に比べてちょっと少なかったので作業はとてもスムーズでした。
去年の記事と比べると量の差は明らかですね。去年は4トントラックいっぱいまで積載してましたが、今年はかなり余裕がある感じでした。でもなぜか去年と同様今年も短管(鉄パイプの足場)が存在しているのはご愛嬌ですね(笑)
さて、明日はいよいよ搬入です、無事に展示出来る事をいのりつつ頑張ります!
デジタルメディアデザインコース専用公式卒展ページはこちらです
(http://dmd.de-mix.com/gex2012/index.php)
あと1週間! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
第19回名古屋造形大学卒展まであと1週間となりました、デジタルメディアデザインコースのアトリエでは連日作業が続いています。ここ2年間は年末にデジタルメディアデザイン展を行うようになった事もあって、おおよそその時点で作品を仕上げているため、以前とくらべて作業効率は上がっています、が、やはりイロイロとギリギリになるのが世の常というものでしょうか(笑)今日も遅くまで学生達は作業をしていました。
展示となると作品以外の部分でも様々な作業があるので大変です、毎年なにかしら初めての案件を取り入れているので、それの対応に毎年振り回される感じは例年通りと言ったところでしょうか・・・写真は電源配線の取り回しと展示のフロア計画を再構築してるところと、サイン計画用のモニタをチェックしてるところ。
さて、明日はいよいよ卒展の最終審査が行われます、この審査で合格が出ないと卒展に出展はおろか卒業も出来なくなります、みんなちゃんと完成させたのでしょうかね?明日が楽しみです。
デジタルメディアデザインコース専用webページ(http://dmd.de-mix.com/gex2012/)
来月はいよいよ卒展 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
2月中旬の「卒展」に向けて4年生の制作が日々進められています。
デジタルメディアデザインコースでは「卒展」の前に「デジタルメディアデザイン展」で卒展に出展される作品を出す事にしているので、実際はすでに11月に一旦作品の発表を終えています。本来コースの意向として11月の「デジタルメディアデザイン展」では完成された作品の出展としているのですが、なぜか毎年β版というかプロトタイプというか・・・つまり完成していない状態の物が目立つという状態になります(反省)来年こそはちゃんと完成させてね現3年生。
さて、一旦展示を終えている作品ですが、それぞれ完成度は違えど大学生活の本当の最終の展示となる「卒展」に向けて4年生達は最終調整に入り始めました(追われているとも言いますが・・)1年のアトリエでは授業が終了したと同時に「デジタルメディアデザイン展」「大名古屋電脳博覧会」共に出展された「スーパーお姉ちゃん」のブースの仮設が行われました、この作品は毎回大きくて大変です。卒展では上映される映像作品が完結する予定です、期待ください!
いろいろ発見ありました! たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今週の月曜日で授業は終了し、名古屋造形大学では補講とテストの期間となっています。昨日はちょうど池田先生担当の1年生の映像基礎の授業の合評が補講期間を利用して行われていたので、のぞいてきました。
池田先生の授業ではビデオカメラの使い方や撮影方法、編集ソフトの使い方など基礎的な技術を学ぶと同時に、映像表現に対する考え方やアイデアの作り方なども含めた総合的な内容で展開されています、1年生の最後の課題は2つの映像が同期する映像装置を使って表現出来るコンテンツを2人1組になって制作するというものでした。
ハードウエアの仕組みは2台のPCをwifiでお互い通信させ、それぞれのPCにある映像ソースを同期して同時再生する事が出来ます、この仕組みを使って「映像」を用いて何が出来るか?という興味深い内容の課題でした、それぞれいろいろな事を考えて企画し映像として完成させていて、CMとして展開したグループやアニメーションに展開したグループなど様々でした。装置の関係上ノートPCでの表示でしたが、画面だけが壁に埋め込まれていると仮定してCMに仕立てたり、ロッカーの扉が画面だったと仮定して上下の関係でアニメーションが動いたりとそれぞれアイデアを具体化していました。
映画館やテレビ画面に映し出される映像を観るというスタイルではなく、投影装置そのものがある種の自由を持っていると、突然「空間と映像」という概念が入り込みます。その考え方のシフトの上に成り立つ新しい映像コンテンツの表現を考えるというのは、実は昨今のデジタルサイネージによるビルボード広告や、持ち運べる携帯端末の画面やカメラを通じた映像表現、AR技術などのような現実と映像の融合表現、またここ最近流行っているプロジェクションマッピングやKINECTセンサーなどによる映像によるインタラクションなど、多様なスタイルに対応したコンテンツの企画への発想へと繋がる一歩になります。
合評に参加して1年生の彼等が純粋にいろいろと模索して提案してきた内容から、実は思いも寄らない発送や展開があるという事に僕自身気がついてとても有意義でした。まだまだ1年生なので荒削りな企画が多かったのですが、デジタルメディア時代に置ける新しい表現を見いだす事や、新たなビジネスモデルを産み出すという若い世代のこれからのデザインの仕事の事を思うと、彼等がどんな新しい表現を産み出してくれるのかワクワクします。
機械やソフトの操作を覚えるというだけではなく、発想力や企画力、それに新しいモデルを産み出す柔軟なプロセスを踏むという技術もとても大切な基礎なんだと今回改めて思いました。
今日で最終かぁ たかひこん@デジタルメディアデザインコース
今日で授業最終日となりました、2011年度の授業が今日で全て終了する事になります(補講や試験はまだあります)コースのみんなが無事単位取得できているのか若干心配ですが・・・特に4年や3年の高学年で必須単位を落としていると後が苦しくなるので、皆ちゃんと単位取得してくださいね。4年にいたっては卒業延期という最悪の事態を招いてしまいます、一番最悪なのは新卒採用は3月卒業見込みで内定が出ますから就職が決まってたりすると3月に卒業出来ず内定取り消しなんて事も起こりえます、怖いですね〜、なのでみんな単位はしっかり取りましょう!
写真は先週の2年生のポートフォリオ制作の授業の様子です。この授業の目的はInDesignによるページ物のデザインを経験してみる事と、3年の後半から始まる就職活動に向けて早い段階でポートフォリオを一旦作っておくという事の2つが主になっています。
今までコースのデザインツールはIllustratorが主でしたが、ページ構成を踏まえたデザインを行うにはInDesignが有効ですので、今年度初めてInDesignで授業を進めてみました。ポートフォリオなどページ構成の多い物を制作するにはInDesginがやはり使いやすいですね、今後電子書籍への対応なども増えて来るグラフィックデザインの流れを考えると、今年度は実験的でしたが来年度はさらにしっかり取組みたいと思います。
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