次の世代達 たかひこん@デジタルメディアデザインコース
28日の土曜日に多治見工業高等学校と岐阜工業高等学校の卒業制作展を観てきました。
多治見工業高等学校は多治見市文化会館でデザイン科とセラミック科の二つの科による展示が行われていました、セラミック科は焼物に関する様々な実験や研究が発表されていました、純粋に焼物としての作品がある一方、焼物の技術や素材を使った様々な応用で新しい領域拡大なども実験されていて芸術としての焼物とデザインとしての焼物が混在した展示となっていてとても興味深いものでした。
多治見工業高校・卒業制作展 多治見工業高校・卒業制作展デザイン科は基本手描きポスターを中心とした展開でした、現在デザインの現場ではほとんどコンピュータで仕上げますが、多くの高校ではまだまだ手描きで制作しているところが少なくありません。手描きの制作はコンピュータと違ってやり直しが安易に出来ないというプレッシャーがあります、もちろん仕事としてデザインをやって行く以上はコンピュータは欠かせないですので大学では仕上げに手描きという作業はほぼありませんが、手描きには失敗出来ない精神力や忍耐力、それに失敗に対すやり直しなど作業量が多く、デザインを精神力と体力で乗り切るという技術が必要になります、高校生の卒業制作で鍛えられた技術は大学や社会でコンピュータに取って代わったとしても生きて来ると思います。
岐阜工業高等学校は岐阜県美術館でデザイン工学科の展示が行われていました、このデザイン工学科にはビジュアルデザインコース、デジタルデザインコース、スペースデザインコースの3つのコースが設けられているのが特徴です。ビジュアルデザインではポスターの他にその企画に関する説明と企画までのプロセスも併設で展示されていて、作品に至った経緯も知る事ができます。
岐阜工業高校・卒業制作展 岐阜工業高校・卒業制作展またデジタルデザインコースは名古屋造形大学のデジタルメディアデザインコースととても似ている名前で、作品内容もかなりシンクロしている部分を感じました。既存の企業を想定したPVを中心とした展開でしたが、テーマに選んだ企業のリサーチ結果から作品へ昇華していくプロセスなども展示されていました、高校生の段階から幾つかのアプリケーションをハイブリッドに使いこなしているなどこれからが期待できる若い世代が大学へ進むと思うとなんだかワクワクしますね。
今回はたまたま時間の都合が合ったのでこの2校の卒業制作展におじゃまさせていただきました、また機会があれば他の高校の卒業制作展にも足を運んでみたいと思います。