カレル・ゼマン展

なんとなくコラム, 教員・職員

文章長いです・・ たかひこん@デジタルメディアデザインコース

今日は刈谷市にある刈谷市美術館で開催されている「チェコ・アニメ もうひとりの巨匠 カレル・ゼマン」展へ行ってきました。チェコは多くの有名なアニメーション作家を輩出している国でもあって、イジー・トゥルンカやヤン・シュバンクマイエル、イジー・バルダなどもその一人ですね。

カレル・ゼマン生誕100年という事ですのでゼマンは1910年生まれ。彼が産まれる少し前の1800年末に映画の父と呼ばれるリュミエール兄弟が開発したシネマトグラフは現在の映画の原型ともなっており、1902年にジョルジュ・メリエスが公開した月世界旅行は、編集を伴う新しい映像表現の幕開けとなりました。カレル・ゼマンはそのジョルジュ・メリエスから少なからず影響を受けているのではないかと言われています、どうやらフランスでメリエスと会っているらしいという話もあって、たかだか100年前の事ですが、なんだか少しロマンを感じますね。

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今日は特別講演という事で、日本を代表するアニメーション作家、山村浩二さんによる「カレル・ゼマンの映像世界」が開催されました、実はわたくしたかひこんは2回目の来場となるのですが、2回行った理由はまぎれも無く山村浩二さんの講演が聞きたかったからなのでした。

山村浩二さんはアニメーション作家でありながら、現在は東京芸術大学教授として教壇にも立たれています、特に代表的な作品として「頭山」があり、アヌシー国際アニメーション映画祭をはじめザグレブ、広島、と国際アニメーション映画祭で3冠のグランプリをおさめる快挙を遂げるなど、アニメーション界では有名な作家ですね。最近の代表作に「カフカ田舎医者」があり、2008年の広島国際アニメーションフェスティバルでグランプリを獲得しています。

講演は主にカレル・ゼマンの表現方法や技法についてでした、昨今のデジタル化による映像技術の進化からすれば、なんとも素朴な技法になるのですが、フィルムアニメーションの初期においては、様々な画期的な技法を駆使してアニメーションを製作していたようですね。人形を使ったパペットアニメーションでは人形の関節などの工夫もありますし、エフェクトに関しては多重露光やカメラを90度倒して撮影したり遠近法を利用したりしながら、世界観を表現していたようです。

質疑応答でも少し触れられていましたが、今の映像表現はよりエンターテイメント化が進み、マスに向かう方向では「分かりやすい」という事が前提となっていて、探究心や想像力という事よりもむしろ「分かりやすい事」が大事にされすぎているように思います。かたやアートアニメーションと言われる世界の作品は思想や歴史的背景などが在る以上、単純に分かりやすさというよりは、想像力や思考力を問われるものが多いのが事実で、特に東欧の作品やロシアの作品などにはそういった物が多いですね、このような作品についてコースの学生達にも言える事ですが、僕も含めて「わかろうとする」という力が不足しているような気がします。

デザインという世界はざっくり言うと「わかりやすさ」や「つかいやすさ」を追求する分野なので、映像やアニメーションに関しても「わかりやすい」という方向へ進む事には一定の理解もあるのですが、芸術系大学に美術専攻があるように、芸術という世界はまた違った見方で世界を捉えて情報を発進しているという側面を持っていて、デザインと芸術というこの2つの側面を俯瞰的に観察して作品を読み解く事が実は大切なんじゃないだろうか?特に作り手としてこれから勉強していく芸術系の大学生には必要なんじゃないか?と講演を聞きながら改めて思いました。

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写真はカレル・ゼマンの作品「プロコウク氏シリーズ」に登場する犬のデッサンをモチーフにした「ワンワンまんじゅう」です、美術館の隣でお抹茶といっしょにいただけます。かわいいでしょ。

あ、明日は浜松のZAZA CITY浜松・中央館1Fで行われる「進学相談会」にデジタルメディアデザインコースの教員揃って行く予定です!デジタルメディアデザインコースについて聞きたい事がある受験生の方は是非お越し下さい!明日はリアルタイムツイットします!





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