



















去年より花の開花が早いっすね、デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
学内にあるDギャラリーにて「桃美会賞展」が開催されています。
第16回名古屋造形大学卒展の作品で各コースから優秀だった作品に桃美会賞というのが与えられます、優秀賞といったところですね、そしてその作品を一同に集めた展示を「桃美会賞展」として学内で今月28日まで展示しています。
デジタルメディアデザインコースからは、平田絵梨さんの作品「Around The Secret」が選ばれ展示されています。この作品は、いわゆるミュージシャンが映像作品として作る「PV(プロモーションビデオ)」なのですが、今までのPVとは違ってインタラクティブ(双方向性)であるのが特徴です。
インタラクティブと言っても、ゲームのように全ての行程にユーザが関与するというタイプではなく、あくまでPVとしての要素を大事にした作りとなっていて、基本はシーケンシャル(時間軸を持って流れる)に進む映像作品が基礎となっています、その音楽と共に流れる映像に対してマウスカーソルを重ねる事によって映像に変化(アニメーション)が現れる仕組みが組み込まれているのが特徴です。
昨今、映像に対する多様性、さらにはメディアの多様性によって、テレビというメディアに固執した映像作品だけでは無くなってきました、特にWEB関連ではインターネット上で映像コンテンツを楽しむスタイルも徐々に増え始め、コンピュータ上で観る映像も増えています、マウスやキーボードというデバイスとの組み合わせでWEBなどで利用されるリッチコンテンツは発展し、映像もYouTubeなどのよにWEB上に取り込まれつつあります、そんな現代の流れに対し、今まであった映像の良さを残しつつ新しい展開を予感させるコンテンツというのが今後望まれているのでは無いでしょうか。
「Around The Secret」は一見、マウスをロールオーバー(画面上を移動させて重ねる、クリックはしない)すると映像の一部がアニメーションするという、いままでのインターネット上のコンテンツとそう変わらないように感じるのですが、PVとしての映像の力とインタラクティブというコンピュータの世界を実は絶妙に組み合わせた作品だと思います、おそらく今後このようなPVのあり方というのが出て来る時代が来るでしょう、平田さんにはその先駆者として今後も作品制作や研究を進めていって欲しいところです。
作品は結構地味な印象なんですが、じつは先見性のあるコンテンツで、今回はその辺りを評価しました、メディアの氾濫でこのようなメディアコンテンツは混沌としているのも事実ですが、そんな中からポツポツと新しい表現が出て、いずれそれが大きなムーブメントとなる事もあります、悪く言えばやった者勝ちという世界でもありますが、一歩先のデジタルコンテンツ開発が将来を豊かにする可能性もありますし、最近なにかと言われるエコに対しても新しい提案ができる可能性もあります、そしてデジタルメディアデザインコースはそういう事に目を向けているコースでもあるのです。
最後に、桃美会って事で、学内の桃の花も満開です、今年は少し早く咲いた感じです。
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