大自然と芸術!・・デジタルメディアデザインコース@たかひこんです。
やさしい美術・研修旅行2日目は、プロジェクトで借りた十日町市内にある空き家の見学からスタートです。
来年夏の「越後妻有トリエンナーレ」に向けて「やさしい美術」では十日町病院にて作品展示を展開する予定です、その制作拠点として「やさしい家」という名称で空き家を借りました、病院という施設の特徴を考慮して前回の「越後妻有トリエンナーレ2006」では非公開で行われましたが、今回も非公開で行う予定だそうです、そこで制作拠点として借りた空き家を「やさしい家」として制作および会期中の展示報告場所としての利用を考えているようです。
空き家は2階建ての立派な一軒家、全員で中を見学しました、二階にいったりと部屋をウロウロしてプロジェクトメンバーはどのように利用してゆくかで談義していました、デジタルメディアデザインコースの学生達ももちろん見学に参加しました、最終的にくつろぎモード・・・・
空き家を見学した後は、プロジェクトメンバーは引き続き空き家の片付けで残り、デジタルメディアデザインコースの学生と今回初参加の学生と教職員は過去のトリエンナーレ開催に際して制作された作品の見学ツアーに行きました、とりあえずデジタルメディアデザインコースの学生には「越後妻有トリエンナーレ」がどういうものか体感して欲しかったのですが、さて印象はどうだったのでしょう・・・聞くの忘れた・・・。
最初に訪れたのは「うぶすなの家」、これも空き家を再利用した施設で、陶を中心とした作家の展示場所として現在も運営されています、かなりの山の中ですが、建物の雰囲気と大自然の豊かさがマッチしていてとても良い所です。
家の前の水場で学生が何かしてる・・・と思ったらカエルと遊んでました、ピョン吉と命名。
次に訪れたのは、有名なジェームス・タレル氏の作品「光の館」、初めて訪れた2000年に家を一軒建っててしまうなんて・・・と思った事を思い出します、なによりこの作品宿泊施設として利用もできるので是非一度泊まってみてください、ちなみに僕は「やさしい美術」の冬の雪中研修でここに2泊しました。
昼食は「小嶋屋総本店」にてへぎそばを食べました、へぎそばは”つなぎ”にフノリという海藻を使ったご当地そばで、”わさび”ではなく”からし”をつけ汁に使うのが本場の食べ方、おいしいものが食べれるのも研修の醍醐味です。
最後は旧東川小学校にあるクリスチャン・ボルタンスキー氏+ジャン・カルマン氏の作品「最後の教室」を見学、僕はすでに4回目ですが、最初に来た時のイメージが強烈だったので印象的な作品です、記憶をテーマにした作品ですが、生と死をイメージする作品を展開するボルタンスキー氏の作風から、随所に恐怖感を感じるのは僕だけでしょうか?
デジタルメディアデザインコースの学生にとってみれば、あまりなじみの無い現代美術作品だったかもしれませんが、この「最後の教室」はどんな印象だったのでしょう?とにかく怖いと言っていた気もしますが・・・東京研修で目にした作品とはまた違った印象を受けたのではないかなと思います。
2日間という短い間でしたが有意義な時間を過ごせたと思います。
後は、デジタルメディアデザインコースとして、今後「やさしい美術」にどのように参加できるのか?を今回研修に参加したメンバーをはじめ、コースの学生達と色々と話して可能性を探って行きたいと思います。