ちゃんと授業やってます たかひこん@デジタルメディアデザインコース
展覧会やイベントに向けた制作や展示の記事が多かったブログですが、もちろんちゃんと授業も行なっています(あたりまえか・・)年明けて後期授業もいよいよ大詰め、この時期は各授業の課題提出が近づくので学生達はそれぞれ忙しくなりはじめるのですが、それぞれ学年によってカリキュラムが違うのでおかれている状況も様々です。
今日は1年生の授業を少し取材に行ってみました、1年生は1年間かけてグラフィックデザインから写真、web、サウンド、映像、CGなどメディアデザインに関わる基礎授業で構成されていますが、後期後半のこの時期はちょうど映像と3DCGがメインとなっていて、毎週月曜から水曜までの3日間は映像基礎、そして木曜日が岩田先生による3DCG基礎となります。
3DCGはソフトウエア的にも知識的にも少し敷居の高いジャンルになるのでコースの全員が将来この世界のプロフェッショナルになるかというとそういう訳ではありませんし、どちらかというと複雑が故に3DCGをメインで活動して行くという学生は少数派です。ですがゲームや映像、それに最近流行のプロジェクションマッピングなどでは欠かせない技術でもあるので、とりあえず3DCGってどんなものか?というのを体験してもらう事から始め、そこから各自必要かどうかを判断して行くという事になるかなと考えています。
授業では複雑なソフトですが岩田先生が丁寧に学生を指導してくださっています、現在コースでは1年の導入時は主にShade 3Dというソフトを使っていますが、実際3DCGの世界ではプロフェッショナルがよく使う3ds MaxやMayaなど様々なソフトウエアがあって、適材適所で使い方や使うソフトが違います、例えば授業ではSculptrisというソフトでモデルを作ってShade 3Dでアニメーションをつけるなど複合的な扱いも行なっていて、最近はShade 3Dに変わるソフトとしてBlenderなども実験的に授業に投入しています。
ちなみに以前ご紹介したプロジェクションマッピングの制作にはLightWave 3DというソフトとMODOというソフトを使いました。実際どのソフトが最適なのか?と言われるとなかなか趣味や使い勝手などもあってこれと言うのは難しいのですが、昨今のコンテンツの行方やプロジェクションマッピングやデジタルサイネージなどの新しい概念の広告やデザイン、さらにアニメーション制作に3DCGは欠かせない存在と言えるとともに、3Dプリンターの普及とともに3Dモデルデータを扱える事などを考えると、近々また3DCGが再燃する傾向にあるように思います、そういう意味で1年生で3DCGに触れておく授業は実は結構重要なのです。