林テレンプ株式会社様 企業説明会

2月20日(月)、本学にて 林テレンプ株式会社様の企業説明会が行われました。

他コース含め、1〜3年生 16名の学生が参加しました。


お越し頂いた方の一人、デザイン部の丸山様は、産業・工芸デザインコースの09年卒業生。

(卒業制作では、とってもインパクトのある作品を作られていたので、皆さん作品集などでチェックしてみて下さい!)


自動車の内装は、人の肌に直接触れるもの。心地よさを求めて、コンマ何ミリの世界で ディティールをつめていきます。

やる気のある社員には 一年目から大きな仕事を任せられるそうで、丸山様が携わったお仕事の 苦労ややりがいなどを 熱心にお話しして下さいました。

ほかにも、パネルを見せて頂いたり、外に出て 未販売の特別仕様車も見せて頂きました。


最後に、丸山様から学生へ エールの言葉。

「使った時間は自信に繋がる」

今学んでいることが すぐには役に立たなくても、それにかけた時間は 必ず自信や力となって自分に還ってきます。

デザイン部の方々は、今でも毎朝 始業前に”1本の線を美しく引く”練習をしているそうです!

学生の皆さんも ひとつひとつの学びを大切にしていきましょうね。

(お話の中で挙がっていた 英語とPhotoshopは特に頑張りましょう!)


デザイン部の浅井様、丸山様、人事総務部の佐藤様、貴重な機会を頂き 本当にありがとうございました。

卒展看板PD

ところで卒展会場のプロダクトデザインコースの部屋の前にある「PD」の2文字。これ、実は今回の卒業制作で余った木材でできています。

下から20センチくらい「塗り残し」がありますね。

作ってくれた立石君いわく「作品としてはこれで完全、そして今後を期待させてくれるもの。」

という卒展の作品と生徒を意味しているそうです。この看板がある部屋にて、皆さんのお越しをお待ちしています。

明日、ついに最終日。皆様、是非、午後五時までにお越しを。

卒展JIDA講評会、明日は最終日!!

今日は土曜日、明日で最終日になります。

明日は5時までで搬出になります。

毎日のように数多くの来場者に観に来ていただき感謝です。

また、他大学含めて、卒展は観てまわって間違いないです。アイデアの宝庫。

そんな卒展をJIDA中部の方たちはまわって講評し、優秀者は表彰するという素晴らしい企画を何十年もやってきてます。

今日はそのJIDA中部の方による講評会でした。

造形のプロダクトとして、今回全体的に気をつけたことをひとつあげるなら、モノではなくコトであること。

トランスポーテーションでも、いきなりクルマを考えるのではなく、そのモノを含む全体を包括するコトを分析します。

そうすると、簡単にこれはクルマだとか、照明だ!とか割り切れないモノがいっぱい出来てきます。

今日のトップバッターは岡野くん。岡野くんも、散々、これはアートなの?デザインなの?と言われ続けて1年間。

やはりJIDAの方からも同様の質問。生々しくドロドロした部分もデザインです、という答えがあっているかは分かりませんが、、、

でも、自分の現したい世界を具体的に見せる、体感させようとする努力は誰よりも強かったと言えます。

観ての通り、多くの自画像が壁面に描かれて、来場者との一体感が感じられる作品になりました。

個人的に、いや、多くの人が、これはプロダクトなのか?でも、それでも、それでも、それでも、それはそこにあるし、何かがありそう。

意味があるだけがプロダクトなのか?シンプルや機能的であることだけがデザインなのか?

意味がないこと、生っぽいことにも震災以後意味があるのではないか、そう問いかける作品になりました。

つぎは展示室に戻って、プレゼン。全員分はありませんが、写真がブレてないものを紹介していきます。

鈴木さん?いや僕がプレゼン。。。。なんかさくさくプレゼンできちゃうなぁ〜と思いましたが、これで二回目!?プレゼンは自分でしましょうねぇ。。。

つぎは松田さん。デザインセンス溢れる作品。

落ち着いてます。クールです。

デザインもクールです。やはりデザイナーなら誰しも分かる見せ方の良さ。パッケージ、展開図、Tシャツの流れ。

文字もありますが、パッと見て分かるのは大事です。こちらもモノではなくコト。店頭からギフトになって、ハンガーになって、コト全体がデザインされているのが素晴らしい。

単にTシャツのグラフィックだけでもなく、コミュニケーションだけでもなく、パッケージだけでもなく、、、全てデザインする。展示もデザインされているからこその説得力。

来年から晴れてデザイナーですが、ジャンルにとらわれない素晴らしい仕事をしてくれると思います。

おつぎは黒木くん。

短期間で完成度をあげて頑張りましたが、あともう一歩頑張るともっともっと良くなったとおもいます。

おつぎは毎度おなじみ舟渡くん。作品の中の下の方に女の子が。快楽ですねぇ。え?プレゼン中?

こちらの方たちもプレゼン聞いてません。。。不思議なのは舟渡くんの作品に入っちゃうと快楽すぎて軽くトリップしちゃいます。

みんなハッピーになれる、御託はいいからさ、入ってみてよ、楽しいから。そんな快楽空間。

でもでも、、、こうなるまでには多額の借金?ではありませんがお金もかかりましたし、ものすごい汗と涙の作品なんです。

人が理解出来るレベルではなく、人が楽しめるレベル、というのはプロダクトにおいては最高レベル。そう簡単ではありません。

プロダクト4年卒業制作担当の非常勤の先生方の、厳しいご指導、プロダクトデザインとしての完成度を上げなければ成し得ない作品。

おつぎは上野くん。プレゼン大成功!プロジェクションに合わせて見事に説明。三菱自動車様やトヨタ自動車様などクルマ関係のデザイナーの方たちにも好評でした。

やはり、プレゼンは見せ方、流れ。

面倒でも音や映像、動画、五感をフルに使うこと、事前にしっかり流れをつくっておくことが大事ですね。

おつぎは松野さん。

本が三色になり分かりやすくなりました。戸谷先生のアドバイスは大きかったですね。

プレゼンもいい感じ?自慢のポートフォリオも完璧です!実はプロダクトのポートフォリオ、今年はみんな頑張りました。

こっそりポートフォリオがありますので、ご覧になりたいときは学生に話しかけてみてください。

おつぎは服部くん。

スパイダーチェア。実際に座って体感出来る実寸実物。角に展示になりましたが存在感はピカイチ。目立ちます。

影の出方もいいですね。毎日のようにサンダーを掛けてアルミ板で怪我しないように、努力を思い出します。

本当によく頑張りました。

おつぎは小中さん。この女の子は素晴らしいプレゼンをしてくれました。JIDAの方に「いくらでやとったの?」と冗談を言われるくらい。笑

こちらも、子供のオモチャなんだから、子供にも大人にも分からないと、と厳しい指導をして下さった非常勤の先生方に感謝ですね。

この女の子も何も説明していないのに、どんどん遊んでいます。

いいですね。こちらも楽しめるレベルまで出来ているのでしょうか。

見ているみんな笑顔。こんなふうなモノが出来たらと、想像するのと、実際に楽しめるかは別物。それだけに説得力あります。

来年からはオモチャのデザイナーとして活躍してくれることでしょう。

おつぎは福田くん。実は細かいところまで作り込まれています。

今年のいいところはみんな妥協が無い。しっかり出来た作品が多いこと。だって裏のプラの曲げだけで、、、、、○万円!すごいこだわってます。ほんと。

展示も綺麗にできました。いい作品です。

でも、関係ないんですけど、、ほんとにそんなに野菜好きなのかな??そこだけこんどちゃんと確かめてみたいですね。

最後にプロダクトではなく、工芸の塩野谷さん。是非JIDAに評価いただきたいということで飛び入りプレゼン。こういうの大事です。

ちなみにいままでず〜っとJIDAの受賞者は工芸が必ず一人。そして毎年工芸はレベルが高いと言われ続けてきていました。

今年はプロダクトも頑張りましたが、今年の工芸も負けていません。めちゃレベル高し。

こちら。実物を是非見てください。すごいです。

いわゆる家具の中身に使われる部材の良さを生かした作品。

今の家具って大体表面に木の皮を貼ってあるわけですが、その中の部材だけでつくってます。

これが塩野谷さんの作品だと大理石のような美しい文様が出て綺麗なんです。

素晴らしいですね。工芸コース。

ということで全員プレゼンして受賞者を決定。いままでプレゼンしてきた19名の中から2名(優秀賞、最優秀賞)を選びます。ドキドキ。

まずはJIDA優秀賞は舟渡くんの自己快楽の公開。

そして、最優秀JIDA賞は松田さんのTHINK。

さすがはJIDAの皆さん、プロダクト4年生も納得の受賞者で満面の笑顔。総評では各JIDAメンバーから他のもよかった、受賞はしなかったけどよかったよ、と有り難いお言葉の数々。午後1時からはじまって、4時まで3時間あまり熱心なアドバイスで学生達も感謝感激でした。ありがとうございました。

おしまい。

といいたいところですが、舟渡くんが何か展示が変わってます。

来場者からも「毎日なんか違うね」とか「ん?またなんか変わった?」と言われてますが、

プロダクトコースの展示は毎日ベストを探していますw

卒展ラストスパート!あと2日!

今日のトップバッターは上野くん。

トランスポーテーションを考えて考え抜いての提案。

以前のブログで紹介しましたが、白い車体はなんとプロジェクションする為だったんです。

モックアップ、模型ってなんなんだろうって意外と考えないものですが、しっかりと見せ方、説明の仕方を考えてあります。

バイクの見えない部分を映像で見せて、なおかつ新しい見せ方を提案しています。

初めての挑戦で実は簡単ではなかったわけですが、なんとか出来上がってきました。

車体は塗装しなくてもいろんな表情を疑似体験できます。ある種デジタルメディアとしてのプロダクト提案。

ときに領域を越えるというのは、デザインする上では当たり前のことなのかもしれません。

もちろん、プロジェクションするからといってもディテールまで精巧に仕上げてあります。

おつぎは黒木くん。

「しずく」の形状を型抜きして必死に頑張ったかいがありました。

ウォータクラウンの一瞬の美しさをいかに感じ取ってもらえるか、なかなか綺麗に仕上がりました。

卒展二日目!毎日が大イベント!

卒展二日目が終了。

今回は単焦点レンズPentax50を手にレポートしたいと思います。キレのある解像度と9枚絞り羽根の絵作りで作品をレポしましょう。

舟渡くんは毎日服装まで徹底して展示プレゼンテーションに余念がありません。

作品の前に寝てます。最初人形かと思いきや、、、本人でした。ビックリ。

常に完璧を求めてますねぇ。この写真、手前で学長が撮影中。

被写界深度を快楽という文字のあたりだけにしてみました。ね、人形かと思いますよね?

次は松田さんの作品。Tシャツギフトのデザイン提案。Tシャツ、パッケージ兼ハンガー、ロゴ、全てデザインしてあります。

この状態でTシャツギフト。パッケージにTシャツが入っています。

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卒展記念講演『浦沢直樹 with 和久井光司バンドのトーク&ライヴ「表現欲」』

卒展二日目が終了。

初日はオープニングセレモニー、二日目の今日はマンガコースの浦沢先生による”表現欲”トーク&ライブでした。

正直なところ、マンガ家の方のトークはまだしも、ライブ??と思うところもあったのですが、

実際は、最高にロックな素晴らしいトーク&ライブでした。

人間の表と裏とでも言うのでしょうか。誰しも、音楽を聴きながら仕事をしたりすると思います。

デザイナーの場合はスケッチを描きながらラジオを聞いたり、マンガ家の浦沢先生の場合はラジオやギター。

人間の脳も右脳と左脳がありますが、仕事の合間にしてしまうことって実は物凄く関係がある。

その表と裏の裏の部分を裏ではなく、表にしてしまおう、ポジティブにライブにしちゃおう、いやいやもう繋げてマンガでライブしちゃおう、

そういう実験的な要素と、ロックしなきゃいかんよ!と卒業するクリエイターに向けた強烈なメッセージに思えました。

マンガ家としての世界的に有名な浦沢さんの半分はロックだったわけですが、それもマンガ同様、中途半端じゃなくプロでした。

和久井光司バンドの音楽のイメージに合わせて即興でマンガを描いてしまう、、、

ほんとに夢のような、しかし普通なら緊張で震えてペンも持てないほどの大ホールステージでの現実。

これからは人前でスケッチを描くのが恥ずかしいとか、デザイナーだから趣味の音楽は遊びですよ、なんて冗談でも言えなくなりました。ハイ。

ま、そう書くと天は二物をとかいう話になっちゃいそうですが、

そうではなくて、そういう遊びというか本職以外がいかに大切か、どれだけ大切に出来るかに気づくことが大事なんですね。

卒展会場スナップ(子供さん編)

卒展会場に子供連れの方がいらっしゃいました。(もちろん撮影許可いただきました)

まっさきに向かった先は、、、、鈴木さんのBASEY!!

BASEYはサッカーボール状に六角形と五角形のベースを組み合わせることで空間を作れるユニット家具の提案。

それぞれのユニットには水場であったり、照明であったり、椅子であったり、窓であったり、インテリア家具の様々な機能がひとつひとつのユニットに分割されています。

ユーザーが創り出したい空間に合わせてベースを選び、組み合わせることで使いやすい空間が’出来上がります。

会場では子供用の水場として組み合わせた例。天井には水タンクとなりつつ、太陽光を水面が反射し、美しく室内を照らします。

見事に鈴木さんの狙いどおりです。。。

まずは天井の水を透かしたトップライトに喜んでいただきました。

椅子もちゃんと分かるのか喜んで座っていただけました。

棚も機能的?なのか活用されてます。

小中さんの作品も子供に大人気!

子供さんも楽しめる卒展です。

卒展始まる!19日まで。

卒業制作展、ついに始まりました。

本日より、19日(日)まで、愛知県美術館8階ギャラリーにて。

時間は10:00〜18:00、金曜日のみ〜20:00、日曜日のみ〜17:00となっております。

是非ご高覧下さい。1、2、3年生は数年後の自分をイメージするために、また日頃の制作活動の為に、必ず観にいきましょう。

本日10時からはロビーにてオープニングセレモニーが開催され、我がコースの立石雅英くんの「Sputnik」と舟渡建太くんの「自己快楽の公開」が会場演出としてロビー展示されました。その様子は後日学長ブログ等でも公開されるかと思いますが、まずは昨日の搬入の様子からご報告します。

搬入日は天気予報では傘マークが出ておりましたが、なんとか降りそうで降らない曇り空。朝9時前に自販機で買った水を持って作品の置いてある体育館の様子を見に行くと、ペットボトルの中で水が凍っていました。寒い!10tトラック、4tトラックも続々と駐車場に入って来て、10時半からの搬入に備えて準備万端です。

来ました、10tトラック。引っ越しだったら、2階建て一軒家分の荷物を積み込める大きさですが、トラック後尾の張り紙にご注目。「プロダクトD・岡野様、舟渡様」と書いてあります。そう、この10tが2人分の作品でいっぱいになるらしいですよ。トラック手配してくれた学務課さん、ありがとうございます、、、。

これ、どうやって体育館に入れたの、、、と聞きたくなるような大きさ。あの小さい扉から測ったようにギリギリ出るんです。すべて積み込み終わったのは、会場行きのバスが出る15分前ぐらいかな?トラックが大学を出るのと同時に私たちも愛知県美術館に向かいます。

学校を出たバスが愛知県美術館の搬入口に到着したのはちょうど13時。トラックもほぼ同時に会場に到着し、エレベーターが空くのを待って作品を8階に運びます。慎重に、でも早く早く。コースのチームワークの見せ所です。

プロダクトデザインコースの展示室はH室です。とりあえず作品を入れます。

次は梱包材、通称「プチプチ」をとっていきます。恥ずかしがり屋の黒木くん。そんなに恥ずかしいならブログに載せてあげます!

岡野くんの大型作品「それでも、それでも、それでも、それはそこにある。」は一人別室展示。エントランスロビーから真正面のラウンジに展示されます。みんなと離れて寂しそう、、、。この後自分の展示を終えた友達がたくさん手伝いに来てくれていましたが。

ある程度展示が済んだら、スポットライトの設置、調整をしていきます。率先して高所作業台に登ってみんなの分もライトをつけてくれた福田くん、ありがとう!

朝の10時半から始まって、20時過ぎまでかかりなんとか展示が終了しました。みなさんお疲れさまでした。

 

 

これからブログでどんどん卒展の様子をお伝え致しますが、やっぱり実物を観て頂きたいです。学生達が一生懸命展示した作品達を観に、是非会場に足を運んで下さい!

卒業制作 最終審査!

2月8日、ついに卒業制作最終審査が行われました。体育館に作品を集め、実際の展示方法なども含めて最終チェックです。寒い中、卒業制作をご指導下さった非常勤講師の先生方にもお越し頂き、一人一人プレゼンテーションをさせ、成績を決めていくと同時に、最後の手直しについて指導をしていきます。今年は結構手直しがたくさん、、、。先生方の指導による手直しももちろんですが、自主的にもう少し手を加えたい、このままでは納得がいかないという事で、搬入までの残り数日を使って修正、変更をする学生もたくさんいます。こういうものは完成がないのでキリがないのですが、できる限り少しでも良いものにしたいというのは当然。残りあと少しだけどみんな必死です。でも、ギリギリまで制作していて一番怖いのは、疲れてくる事もあり、ちょっとしたミスで作品を壊したり傷付けたりしてしまう事。そうなっては元も子もないので、そろそろ梱包しましょうね、、、。


今年の作品を並べてみて、一番に思う事は全体的に作品が大きい!!という事。後ろに大きいベニヤで囲まれたようなものもみえますね。なんでしょうねえ。お楽しみに。展示室に入った瞬間、大きい作品に目がいきますが、小さい作品も見落とすなかれ。小さい作品には、細かい部品の一つ一つやパネルに込められたコンセプト、哲学にもご注目下さい。

会期初日の2月14日(火)10時からはオープニングセレモニーが開催されますが、栄えあるセレモニー演出作品として、我がコースから2名の作品が選ばれました。どなたでもお越し頂けますので、ぜひこちらもご参加下さい。

-名古屋造形大学卒業制作展-

会期:2月14日(火)から19日(日)まで

時間:午前10時から午後6時まで(金曜日は20時まで、最終日は17時まで)

場所:愛知県美術館ギャラリーA室 — I室