あ〜、随分ブログをサボってしまった…
プロダクトデザインコースで学ぶ上で、避けて通れないのがモデル作り。
木工、陶芸、3Dプリンターやレーザー加工機、真空成形機など、様々な機械を自分で操作するスキルが必要になります。
中でも木工作業は、うっかりすると指が飛んでいく様な危険な工作機械もありますので、安全については真剣な取り組みが必要です。
毎年、1年生の皆さんには前期の内に木工室での安全な工作機械操作を身に付けてもらうために、安全講習を兼ねた簡単な工作を実施しています。
今年度は、少し趣向を変えて朴木を使ってオリジナルのスプーンを作ってみることにしました。
様々な工作機械の役割や使い方を工房の田立先生に教えて頂いた後、製材した木材を横切り盤で寸法通りに切断、出来た材料の側面・上面のイメージを図面的に罫描き、コンタマシン(バンドソー)で大凡の外形を切り出しました。
粗取りの木片をテーブルにクランプし、切出小刀と丸鑿で丁寧に形を整えた後、紙やすりで番手の順番に表面を仕上げていきます。
各自、持ちやすさや口当たりを考慮したり、キャラクターやスタイル上の特徴を意識してオリジナルの形にチャレンジ!正統派からキャラクターものまで、色々な個性が揃いました。
最後はエゴマ油やオリーブオイルでフィニッシュです。
私達は商品を生み出す仕事を勉強していますので、自分で作ったものを冷静に評価する視点も大事!…ということで、カップアイスを持ち込んで、早速試食。
思いの外、使い難かったり、口当たりが想像と違っていたもの、強度的に不安があるもの…色々な気付きもあった様です。
そして、計3週間を使い作ったスプーンには、思い入れも一入。
掛けた時間や手間を考えながら、一体幾らなら売れるか?…という気持ちで自分の商品を見つめてみました。「モノの価値」についても考える良い機会になったのではないかと思います。
PD 金澤