3年生岩田翔馬くん ドリームベッドデザインコンテストで佳作!

今年最後の嬉しい報告になるでしょうか。3年生の岩田翔馬くんが、ドリームベッド株式会社主催のベッドデザインコンテストで佳作入選致しました。応募総数全366件の中、見事にベッド部門上位7作品の中に選ばれました。しかも、岩田くん以外のベッド部門受賞者は全てプロのデザイナーばかり。その中で学生としては1人だけ選ばれたのもうれしいですね。

布団だけでなく、ベッド自体にも包み込まれるような安心感を得られる岩田くんのベッド。普段かわいらしいイラストも描く岩田くんですが、今回のデザインは大人のかっこいいデザインですね。

受賞作品紹介ホームページでは、イニシャルのみの公開になっていますので、こちらのブログではしっかり顔も紹介しますよ。前回のO.L.D.さんでの展示の話題にひき続き、2011年は大活躍の岩田くんでした。さて、写真後ろのおヒゲの方はどなたでしょうか、、、?ご想像にお任せします!

学生の作品がO.L.D.に置かれます。

3年生前期の小林先生の授業で、収納家具を制作した事は、以前にもこのブログで紹介いたしました。

長く使う、便利に使う、シンプルに暮らすというテーマで制作し、各グループが完成品についてのプレゼンテーションを行い、最優秀作品を選ぶところで授業は終了、、、、となるはずでしたが、熱血講師小林先生の授業は違いました!

なんと、最優秀作品に選ばれた、矢倉くん、喜久里さん、岩田くんの作品を、置いてもらえるショップを探していてくれたのです。商品として売るのはまだ難しいので、お店の什器として一定期間使ってくれるお店を探して下さっていました。

そして、ついに小林先生が以前からお付き合いのある方で、愛知県名古屋市天白区植田三丁目1403番地にある家具、アパレル、雑貨のセレクトショップ、O.L.D.の店長、今枝さんがお話を聞いて下さる事になりました。

学生達はその日に備えて、作品の写真を撮り、作品の良さを伝える為のプレゼンシートを作り、発表の練習をし、名刺の渡し方を訓練し、 、、、、。他の学生や先生方にも協力をお願いして、プレゼンの予行練習を聞いてもらい、気になるところや改善点を指摘してもらうなど、涙ぐましい努力をしてきました。

たくさんの先生方、先輩、後輩達にプレゼンテーションを聞いて頂き、コメントを頂きました

そしていよいよプレゼン本番!

18時過ぎに大学を出て、302号線を東進して、天白区のお店に向かいます。お店が近くなってくると、回りには雰囲気の良いオシャレな洋服屋さんや、雑貨屋さんが何軒も目に入りました。O.L.D.さんに着いたのは19時半ごろでした。大きな窓から中を覗くと、店長さんらしき方と、従業員の方が話していました。暖色の照明に照らされた店内の商品はどれも素敵。こんなところに置いてもらえるなんて、、、。本当に実現するのかなあ、、、。うまく話が進むといいなあ。

いざ店内へ!

積んで来た作品を降ろして、いよいよ店内にいる店長さんに会いに行きます。学生達はみんな普段は見せないようなりりしい表情!普段からそういう顔してよ〜(笑)。

店内に入り、まず私が名刺を出してご挨拶。続けて学生3人も、一生懸命作った手作りの名刺を出してご挨拶。1人目、2人目とご挨拶して、3人目の岩田くんが差し出した名刺で、店長さんの顔がちょっと緩みました。岩田”翔馬”という名前にちなんで、羽の生えた馬のイラストを描いていた岩田くんの名刺。研究室で、職員の助けをかりながら、あれこれ試行錯誤して描いたシマウマで、ちょっと店長さんが笑ってくれたようです。少し緊張していた雰囲気がほぐれ、持参した作品を設置し、準備が整ったところで、さっそくプレゼンテーションを始めさせて頂きました。

プレゼンテーション開始!

喜久里さんが練習通りに順調に話すタイミングに合わせて、矢倉くんと岩田くんがうまく家具を動かしたり、組立てたりします。喜久里さんの「1枚目の資料をご覧下さい、、、、2枚目の資料をご覧下さい、、、、」という言葉に合わせて、店長さんが手元の資料に目を通します。この資料を作成するのにも、何度も何度もやり直して試行錯誤しました。

「それでは、是非実際に手に取ってご覧下さい。」

 

手に取ってご覧下さい。

という言葉でプレゼンテーションは終りです。さあ、店長さんは興味を示して下さるのか、、、、。店長さんがデスクの後ろから前に出て、作品に近づいて来られました。どんなリアクションかな、、、、。ドキドキしながら見守ると、「面白いね。」「この構造は自分達で考えたの?」「この構造を利用して、もっといろんなバリエーションを考えられるよね。」などなど、いろいろな意見を言って下さり、興味を示して下さったようです!良かった!

興味を持って下さった〜!

そして、もちろんOKという事で、お店で什器として使用する事を快諾して下さいました。使用期間があまり短いと人目に触れる機会も少なくなってしまうよね、という事で、こちらの好きなだけ置いて下さるという事も言って下さいました。本当にありがとうございました。

実際作品がお店で見られるようになるのは、名古屋造形大学の卒展期間と合わせた2月14日からになる予定です。いつまで展示されるかはまた後日このブログで告知致します。

プレゼンテーションは相手へのプレゼントだと思え!とはよく言われる話です。相手に贈り物を送るような気持ちで心を込めて、、、という事ですが、果たしてプレゼンテーションは贈るだけのものでしょうか?実はそうではありません。今日私達は店長さんに名刺を渡した時から、すでにもらっているものがあります。それは店長さんの大切な”時間”です。プレゼンテーションは贈るだけではなく、同時に”時間”という、相手の大切なものを既にもらってしまっているのです。だから、価値の無い贈り物、プレゼンテーションを贈ってしまうのは、”ゼロ”ではなくて”マイナス”になってしまいますね。今回店長さんからは、貴重な時間を頂いただけでなく、作品を好きなだけ店内に置いていいと言って頂いたり、改善点や新しいアイディアといった作品に対するアドバイスを頂いたり、本当にたくさんの価値あるものを頂きました。そして、何より学生にこういったチャンスを作る為に、多大な時間と労力を費やして下さった小林先生にも、贈り物を頂きっぱなしです。

それに対してどういうお返しが出来るかを考えていくのは、これからがスタートです。話を聞いて頂いた3人が、そしてプロダクトデザインコースの学生みんなが、これを励みにしてもっともっとスキルアップしていく事も恩返しの1つじゃないかな、と思います。

みんないい笑顔

ホッとした後のみんな、いい笑顔だね!

名古屋造形大学プロダクト卒業制作なう!!

紅葉も深まり肌寒くなってきましたが、4年生のアトリエ、テラス、工房は俄然熱くなってきています。

来年2月14日から開催される名古屋造形大学卒業制作展に向けて作業が佳境を迎えているのです。

まずは小中さんの作業風景。今回の撮影テーマは「穴」。穴は周りに素材が無ければ出来ません。つまりある程度作業が進んでいないと「穴」は出来ないのです。そういう意味では「穴」が出来てきたというのはひとつの進歩の証。

木工室で加工、組み立てに一生懸命。詳細は卒展でお楽しみに。

現4年生は新生プロダクトデザインコースの一期生であり、一年生からプロダクトデザインの専門教育を受けてきました。トヨタ自動車やシャープ、パナソニック、三菱自動車、企業のデザイナーの方々の授業を受けながら、1年生では2名がLG Electronicのコンペで銀賞銅賞をダブル受賞したり、女子2名が川崎産業コンペでもダブル受賞したり、学年が上がるにつれ企業との産学協同、原田車両設計との粉体造形、岐阜大垣の升の商品企画、提案、クリエイターズマーケットへの参加、などなど数え上げればきりがないほど、この四年間で社会に貢献出来る人間として様々なトライを重ねてきました。

立石くんは、まさに1年でLGコンペにて福田君と共に銀賞を受賞した学生です。実は作品の詳細は、あまりバラされたくない、、、というのがあるみたいなので。

卒業制作では4年間の集大成でもあり、この1年かけて製作を行います。ひとりのデザイナーとして自立し、自分自身見つめ直し、授業でも出来なかった、そしてこれから社会に出てからも出来ない、”自分”を極めたプロダクトを一生懸命制作しています。

岡野くんは九州から名古屋造形に来て4年間頑張ってきました。

4年生全員、強烈な個性の塊が出来上がってきています。ともすると、企業的観点から見れば「量産性は、コストパフォーマンスは、実用性は、、、」と切り捨てられるアイデアかもしれませんが、逆に言えば全ての作品が世界で唯一、卒展でしか見れない貴重なプロダクトばかりです。

上野くんは4年間アトリエで徹夜した数なら誰にも負けないかもしれません。

生涯一、とも思える造形魂で塊を削り出しています。こちらも作品の”穴”から撮影。

松野さんは木工室で作業中。美味しそうな木工ビスケットジョイントを見ているとお腹がすいてくるとか。

服部くんはアルミ削り出しで作業中。素材感たっぷりな作業風景。プロダクトでは木材から金属、プラスチック、何でもござれです。

舟渡くんは何でしょうか?もの凄く大きい??

こちらは布の素材のようです。しかし、カメラで撮影すると何故か物凄いコントラストでしか撮れません。

本人曰く、そういう写真が好きらしいので狙い通りだとか。カタチもカラーも、写真までビビッド!

こちらは木工室で作業中の工芸コースの塩野谷さん。名古屋造形大学卒展では各コース4年生全員、様々な美術、デザインの作品が展示されます。今は学内のいたるところで、素晴らしい作品たちが産まれようとしています。プロダクトはもちろん、是非皆様御来場ください。

あかり展 in yamagiwa

前期に2年生が学内D2、D3ギャラリーで行った「あかり展」を、来年1月に名古屋市中区のyamagiwa名古屋ショールームで再びさせて頂く事になりました。

それに向けて学生達は、前回の作品をさらにグレードアップしたり、全く新しいコンセプトで作り直したりしています。

その中間講評のため、ヤマギワ株式会社のチーフデザイナー 飯塚邦一さんに特別講師として来て頂きました。

今回は1人づつ面談しながらアドバイスを頂く形をとりましたが、「準備が出来た人からどうぞ」という合図と共に真っ先に寄って来たMくんをはじめとして、制作の過程で分からない事や、迷いにぶつかっている学生達は、1人あたりの面談時間が長い、長い、、、。4限目終了のチャイムがなってもまだまだ終る気配がなく、飯塚さんのご好意で時間外にも残って指導して下さいました。ありがとうございました。他学年の学生や工芸コースの学生でも照明器具をテーマに制作している学生が来てはアドバイスを受け、気がつけば17時、18時、、、、。展示会場のレイアウトの打ち合わせなどもして、結局飯塚さんがコートを着て帰り支度ができたのは20時を回っていました。本当にありがとうございました。

試作品に光を当ててみて、どの位置に光源を置くのが一番美しいかを試行錯誤。

良いアドバイスを頂く為には、コンセプトや、今何を悩んでいて最終的にどうしたいのかを上手に伝えなくてないけません。それを一生懸命話す事で自分でも頭の中が整理されていきます。

むずかしい〜、、、。つい眉間にしわも寄ってしまいます、、、。

他の学生がアドバイスを受けている内容を聞く事も勉強。授業後に相談に来た工芸コースの学生の作品は、プロダクトコースの学生の作品とはひと味違って、技法にこだわった面白い作品でした。

展示会詳細は追ってこのブログで紹介致しますが、開催は1月中旬の予定です。来場者による人気投票も行う予定ですので、是非今後もこのブログをチェックして頂いて、お時間のある方はお立ちより下さい。世界の名品が並ぶショールームに作品が並べられるまであと1ヶ月!どこまで完成度を高められるかな???