2年生の授業は「使っていく道具」という1年間のテーマで、前期は、卒業するまで教室で使っていく椅子(住のデザイン)、後期は飯碗、汁碗、お膳の一膳セット(食のデザイン)で、人が生活していく上で必要な衣食住の「食」と「住」を、モノづくりのアプローチから体感するという課題でした。
実際に使っていくことを前提とした課題なので、例えば椅子の課題であれば、すでに壊れてしまったモノ、とてもじゃないけど長く座っていられないモノ、例えば一膳セットの課題であれば、サイズ感がつかめなく湯呑みみたいになったモノなど、身を以て失敗を痛感、体感しています。
もしこれが仕事であれば許されないことですが、まずは自らがユーザーとなって使うことで初めて理解し、実体験することが大切です。使ってなんぼなんです。
それが「作品」と「製品」の違いでもあり、彼らは間違いなく、ユーザーに届けるための「製品づくり」が身に染みた1年だったのではと思います。
ライフデザインコース 鈴木