卒展記念講演『浦沢直樹 with 和久井光司バンドのトーク&ライヴ「表現欲」』

卒展二日目が終了。

初日はオープニングセレモニー、二日目の今日はマンガコースの浦沢先生による”表現欲”トーク&ライブでした。

正直なところ、マンガ家の方のトークはまだしも、ライブ??と思うところもあったのですが、

実際は、最高にロックな素晴らしいトーク&ライブでした。

人間の表と裏とでも言うのでしょうか。誰しも、音楽を聴きながら仕事をしたりすると思います。

デザイナーの場合はスケッチを描きながらラジオを聞いたり、マンガ家の浦沢先生の場合はラジオやギター。

人間の脳も右脳と左脳がありますが、仕事の合間にしてしまうことって実は物凄く関係がある。

その表と裏の裏の部分を裏ではなく、表にしてしまおう、ポジティブにライブにしちゃおう、いやいやもう繋げてマンガでライブしちゃおう、

そういう実験的な要素と、ロックしなきゃいかんよ!と卒業するクリエイターに向けた強烈なメッセージに思えました。

マンガ家としての世界的に有名な浦沢さんの半分はロックだったわけですが、それもマンガ同様、中途半端じゃなくプロでした。

和久井光司バンドの音楽のイメージに合わせて即興でマンガを描いてしまう、、、

ほんとに夢のような、しかし普通なら緊張で震えてペンも持てないほどの大ホールステージでの現実。

これからは人前でスケッチを描くのが恥ずかしいとか、デザイナーだから趣味の音楽は遊びですよ、なんて冗談でも言えなくなりました。ハイ。

ま、そう書くと天は二物をとかいう話になっちゃいそうですが、

そうではなくて、そういう遊びというか本職以外がいかに大切か、どれだけ大切に出来るかに気づくことが大事なんですね。