今日は、デザイン棟の前の道には高級車がズラリ!
現在2年次生の授業では、自動車部品メーカーの住友理工様と一緒に産学連携課題に取り組んでいます。 同社が開発された新素材の用途開発ですが、今回はテーマを「インターフェース」とし、クルマに搭載可能なデバイスのデザインにチャレンジします。
2年次生ですので、自家用車はもちろん、学生達の半分は未だ免許証を持っていない状況ですので、先ずは現状把握の為に装備の充実した色々なメーカーのクルマに実際に触れ、操作系、視認系についての考え方の違いや優位性を知ることにしました。
前から、BMWの5シリーズ、プリウスのPHEV、LEXUSのGS、日産のSKYLINE、比較対象にトヨタのFielder と BMWの3シリーズの6台を並べ、徹底比較。
ナビの目的地設定の手順比較や文字入力の各社のポリシー、ステアリングホイールの手元スイッチの考え方や、空調、音響、シートメモリー、リモコンキーの使い勝手など、様々な部分にあるインターフェースを手掛かりに「使いやすさ」や「見やすさ」のポイントや質感の表現を体験しました。
その後のラップアップで、直感操作の観点から学生達の1番人気だったのは、LEXUSのGS!視認画面は遠焦点、操作系は手元に置いた遠隔操作のレイアウトですが、マウスをそのままクルマに持ち込んだ様な概念や、画面のボタン表示位置に呼応して手元のジョグレバーにクリック感が出てくるなどの、節度感やフィードバック技術が素晴らしい…と評価。
ベンチマーク評価は自動車メーカーでは珍しいことではありませんが、皆さん休み時間も惜しんで返却ギリギリまで触りまくりのリサーチになりました。
(700万以上するクルマに座る機会なんて、大人でもそうそう無いですよね…壮観な景色に思わず興奮してしまいました…試乗してみたいなぁ〜(@_@) あっ、よだれが…)
若者のクルマ離れ…が囁かれ久しいですが、実際に触れてみると結構エキサイトしていた様で、クルマに魅力を感じた学生も多かったのでは無いかと思います。
さあ、現状のレベルが何となく分かってきたところで、来週からは新素材を応用した各自のアイデアに落とし込んでいきます。
今回は短期決戦で臨みますが、自動車メーカーにいた私にとっても、アウトプットが非常に楽しみな課題です。
皆さん、頑張って!!
PD 金澤