名作椅子を作る3年授業/塗装~完成

最終仕上の塗装に入りました。
仕上作業の磨きを終えた後に、天然塗料のオスモを塗込んでいきます。
塗装は様々な種類がありますが、椅子の素材の触り心地をより良くする為に自然素材を選びました。
木材に塗料が染み込み出すと、木の質感が際立ちより良い物に仕上がりました。
丁寧に丁寧に塗装の作業を繰り替えします。

最後にみんなで完成写真!

2年生授業

2年生の授業は「使っていく道具」という1年間のテーマで、前期は、卒業するまで教室で使っていく椅子(住のデザイン)、後期は飯碗、汁碗、お膳の一膳セット(食のデザイン)で、人が生活していく上で必要な衣食住の「食」と「住」を、モノづくりのアプローチから体感するという課題でした。

前期の卒業まで使っていく椅子

実際に使っていくことを前提とした課題なので、例えば椅子の課題であれば、すでに壊れてしまったモノ、とてもじゃないけど長く座っていられないモノ、例えば一膳セットの課題であれば、サイズ感がつかめなく湯呑みみたいになったモノなど、身を以て失敗を痛感、体感しています。

一膳セット

もしこれが仕事であれば許されないことですが、まずは自らがユーザーとなって使うことで初めて理解し、実体験することが大切です。使ってなんぼなんです。

食う!ことで分かることもある。

それが「作品」と「製品」の違いでもあり、彼らは間違いなく、ユーザーに届けるための「製品づくり」が身に染みた1年だったのではと思います。

ライフデザインコース 鈴木