O.L.D. 展示開始まであと2週間!

以前このブログでご紹介致しましたが、 3年生が授業で制作致しました収納家具”Slit Shelf”が、天白区のインテリアショップ[O.L.D.]さんで商品を陳列する什器として使って頂ける事になりました。

展示開始まで2週間となりましたので、改めてご紹介致します。

この企画は、非常勤講師の小林先生の授業で3年生が課題として制作した収納家具のうち、最優秀作品であった、矢倉圭祐くん、岩田翔馬くん、喜久里房枝さんの3名が制作した “お気に入りを魅せる家具 Slit Shelf ” を、お店の什器として使用する形で展示しようというものです。

今日は、展示に先立って高北学長に講評頂こうという事で、学長室におじゃまして先日O.L.D.店長さんに聞いて頂いたように、プレゼンテーションをさせて頂きました。

シンプルな構造で金具等がいっさいなく、工具も不要で組立てできる点や、素材の特性を活かして自在に高さを変える事ができる点、持ち運びができる点などなど、この作品の良さをとても評価して頂き、さらに学長のご専門であるグラフィックデザインの観点から、色彩やDMの印象についてもコメント、アドバイスを頂きました。お忙しいところ長時間本当にありがとうございました。

今回、このような展示をさせて頂いた事で、3人は作品の発表機会を得ただけでなく、たくさんの先生方からアドバイスを頂き、とても貴重な体験ができたと思います。小林先生、本当にありがとうございました。是非来年の3年生にもこのようなチャンスを与えて頂きたいと思います。

3人は今日から搬入までの間に最後の微調整、仕上げをして展示に備えます。実際この家具がお店の中に置かれた時、どのように見えるかという事がとても楽しみです。みなさん、是非[O.L.D.]へ足を運んで頂き、素敵な家具をご覧になって下さい。

展示期間: 2月14日(火)〜4月26日(木)

場所:[O.L.D.] 名古屋市天白区植田3−1403

営業時間:12:00 〜 20:00

定休日:水曜日

URL: http://pridestudy.com/

まだまだ卒業制作写真撮影第二弾!!Dギャラリー大型作品

本日、Dギャラリーで撮影された大型作品の画像データが納品されました。今回のブログでは大型撮影の一部の作品を抜粋して紹介していきます。

前回のブログで紹介したものはスタジオにて撮影されたものがメインでしたが、まだブログで紹介出来ていない作品はまだ半分以上の数があります。

また、三分の一程度、5名は自分で撮影するため、画像はこちらでは紹介出来ませんので、お披露目は卒展となります。

さらに、あと20日ほど卒展までありますので、各学生今も必死に作品作りに励んでます。

いままで5年間見てきた感じでいうと、撮影から卒展までの期間に頑張った学生ほど良い展示になるという実感がありますが、

これはおそらく、撮影で作品の展示風景がリアルに想像出来ることによって、改善することが全て展示に生きてくるからだと思います。

具体的には実寸サイズの場合、目にふれやすい部分と、そうでない部分など、展示者視点の改良であったり、手で触れる部分の質感であったり。

また、見ただけでわからない部分をパネルなり、補足説明に注力したり。。。

写真で見るのと、実際に見るのと、手で触れること、この3つは来場者はもちろん、作者にとっても大きく違うわけです。

特に触れる部分はちょっとしたサーフェースの平滑であったり、ちょっとした差異も人間の触覚は驚くほど感じ取ることが出来ます。

特に工芸コースの作品などはそのあたりは達人ですから、プロダクトとしては参考になりますし、

卒展ではお隣に展示されますので、来場者からは質感の違いをハッキリ感じやすいわけです。

とにかく、写真と展示はまったく別物です。皆様も展示会場でその迫力をご堪能ください。


Dギャラリー卒業作品撮影風景。

皆が本当によく頑張りました。作品は心を込めていればいるほどオーラを発しているものです。

大型作品というのは見た目簡単そうでも、ひと加工、いや、ひと移動するだけで物凄く手間隙がかかります。

壊れるリスクも重量があったり大きいですから、作業も慎重にせねばならず精神的にもきついものです。


どうですか。この大きさ!舟渡くんの作品。

全て、布を切って、縫って、文字をシルクスクリーンで入れて、、、苦心の作。

その名も「自己快楽の公開」。コンセプト(日本語で「概念」)がどうした!といわんばかりの迫力。

単純に家具だ、ソファだ、ベッドだ、インテリアだ、と瞬間で理解出来るものだけがプロダクトではありません。

特に、来年プロのデザイナーとして社会に出ていく前の最後の卒業制作としては勢いのある素晴しい提案でしょう。

先日、ドイツ、ケルン国際家具見本市で大きな筒?のような家具が発表されましたが、負けず劣らずのスケール。

ミラノサローネなどでも一見家具??というような作品が増えていますが、既成の概念から離れているからこそ初めは奇異に見えるものです。

学長ブログでも紹介されましたが、実際に写真撮影でも皆が駆け寄り、

手で触れて、座ってみたり、くつろいでみたり、快楽にひたるのを「公開」見せびらかして、、、それを見ている人も楽しんでました。

また、それぞれのパーツは組み合わせていろいろな自己快楽のカタチが出来上がります。

プロダクトデザインの新しい可能性とは、案外こういうところにあるのではないでしょうか。

お次は福田君の作品。

その名も「Vegetarium」野菜を見た目も日々楽しみながら、同時に保存出来る野菜の為の冷蔵庫?のような保存庫です。

一番上の棚は長物用ですが、冷蔵機能は無い代わりに、床の部分に水分を含んだジェルによって生育することが出来ます。

また野菜はカタチに合わせて、長いものは縦にすることが保存に適しているため、極力野菜を美しく魅せる保つことを考慮しています。

二番目の棚はユニットでそれぞれ取り出すことが出来ます。野菜にとって最適な温度湿度を保ちながら、

なおかつそれぞれのユニットを野菜に合わせることで保存することが可能です。

一番下の棚は芋や根菜など地中にある野菜の為の保存庫。光に当たらないように保存出来ます。

 

と、卒業制作の写真撮影はこんなところで。

あと、卒展では、なんとなんと浦沢直樹さんによるトーク&ライブがあります。本学マンガコースの客員教授の浦沢先生。

よく学内では御見かけしますが、ライブ!?楽しみで仕方ありません。。。

僕の世代は「YAWARA」世代でしたし、マスターキートンとかパイナップルアーミーとか、、、

寝る間を惜しんで読んだものでしたが、その浦沢先生のトーク&ライブが無料で!

これは我が大学のイベントながら行くしかないですね。あ、事前に要予約ですので、ご注意ください。

史上最強?プロダクト卒業制作写真撮影

卒業制作も佳境を迎えました。

ついに、ついに、、、本日、作品集用の写真撮影。
卒展まで一ヶ月ほどありますが、全てが80%くらい?完成し、撮影に臨みました。

史上最強というのは名古屋造形のプロダクトの史上ですが、いろんな意味で今までなかったことが出来ています。

こんな時も

こんな時も

ありましたが、無事??撮影に臨むことになりました。

今年何が史上最強かと言えば、まず大きさ(笑)ひとり2メーター四方が作品サイズなんですが、4メーター四方の舟渡君を筆頭に収まらない作品の数が史上最高。

次に作品のバリエーションが史上最強。もちろんクルマやバイクもありますが、バイクでも普通のバイク?と呼べない新しい機構やデザインが満載。

上野君の作品も、もちろん実際のサイズ。実寸。スピードメーターやミラーはありませんが、全てHMDでヘルメットを冠るだけで情報が全てわかります。

HUDも最近は見られるようになってきましたが、さらに上をいくHMDでバイクの操作性を向上しています。

ちなみに自衛隊が導入を計画している次期戦闘機のF-35もアビオニクスはHMDで、操縦席からは床が透けるように360度空が見渡せますが、

バイクヘルメットでも今後は同様の技術が応用される日は近いのかもしれません。ちなみにヘルメットは座席のカバーになっており、

駐車時にはシートに被せてロックされ、盗難防止、シートの防水、車両情報のインターネットへの通信など、様々なアイデアが組み込まれてます。

次世代のトランスポーテーションのカタチが感じ取れます。

 

大橋君の作品はクルマ?船?どちらでもありません。

新しい最高にエキサイティングな水中も飛び込みもスピードも演出も追求したレースを想定し、デザインされたレース専用機です。

陸走では200km/h以上で走行し、水中に大きな水飛沫を上げながら飛び込み、様々な演出を考慮しながらデザインされています。

土井さんは、照明の提案。

とっても美しい画像がスタジオ撮影されました。

中間発表から、長く、長く、本当に多くの試行錯誤を重ね、身近なとある液体で作り出されるフラクタルな世界。

とある液体と書いたのは、ほんとにこの液体には今年は御世話になりました。特許ものです。

パテの変わりになったり、有機溶剤で溶けなかったり、、、照明になったり。

制作とは、一筋縄ではいかないもの。いつも時間だけ掛ければいいモノが出来るわけではありません。

試行錯誤も、失敗は経験にはなりますが、無駄になってしまうこともたくさんありました。

そこから産み出された貴重な「光」。

服部君は、これまた凄いインパクトのある椅子!の提案。

彼岸花(英語名スパイダー)をモチーフにした椅子はものすごい迫力ですが、カタチは奇抜なだけではありません。

多方向に広がるアームは照明が組み込まれていて読書灯になったり、花びらのようなクッションは様々な座るスタイルに合わせて移動できます。

実際に座ることが出来ますので、その画期的なチェアーの座り心地を是非御体感ください。

春日くんの作品。キャンプファイヤーやアウトドア嗜好のターゲットに向けた商品提案。

薪を焼べて火を楽しみ暖を取る、人間古来の本能的行動を分析し、デザインに反映しています。

具体的に、薪を焼べる動作、火を楽しめる高さ、灰の回収から掃除の仕方。キャンプでの使用スタイル、時間、、、

様々なアウトドアでの使用シーンを想定しデザインしています。また完成度も非常に高く、そのまま高温での使用に耐えうる構造、素材で出来ています。

水田さんの作品は茶香炉の提案。

写真もとっても和風で綺麗に出来ました。お茶を焼く時に生じる香りをいかに楽しむか、実際に試作で確認しながら実寸サイズの作品を作り上げました。

ただお茶を楽しむだけでなく、仕草、作法をうまく取り入れてデザインしてあります。

松野さんの作品。様々な本の大きさを統計をとったり、サイズを計ったりしながら段違いの本棚をデザインしました。

組み合わせる事で、この段違いが生きてきます。素材もロシアンバーチという高級木材を使用し、高密度で剛性の強さを生かしたつくりになってます。

ロシアンバーチはオーディオスピーカーなどにも最適な素材ですが、今回の段違いの形状では支柱レスにするため部材の強度を生かしています。

黒木君の照明作品。

まだまだ途中段階ですが、水滴のカタチを生かした美しい光が見えてきました。

こちらも1メーターほどの高さのスタンド照明が三本ほど出来上がる予定です。アクリル素材を生かした照明デザインです。

まだまだ数多くの作品がありますが、スタジオ写真(8名)は写真がカメラマンさんからあがってきましたので、アップしました。

残りDギャラリーで撮影したデータは明日あがってきますので、また追ってアップします。

ちなみにDギャラリーが5名ほど。あとの5名は自分で撮影!ですから、今回ご紹介したのは半分程度となります。

あかり展 始まります!

明日、1月16日から20日まで、ヤマギワ名古屋ショールームにて、プロダクトデザインコース2年生によるあかり展が開催されます!

ヤマギワチーフデザイナーの飯塚さんに、何度かご指導して頂き、昨年学内で行った展示から、だいぶバージョンアップ、パワーアップした内容となっております。

会期は月曜日から金曜日までの5日間で、開場時間は11:00-18:00(最終日17:00)ですので、少し短いですが、駅から近くアクセスしやすい場所ですので、是非足をお運び下さい。

ヤマギワ名古屋ショールーム
名古屋市中区新栄町2丁目19番6号 グランスクエア新栄ビル5階
(地下鉄新栄町駅より徒歩5分)