お芋がおいしい季節がきました。
私の秋はなんと言っても「食欲」が先走ります。
プロダクトコースの後期は全学年を通して学外授業が多くなります。
今回は先週2年次生が行った美術館をご紹介します。
清洲市はるひ美術館
【特別展】ブルーノ・ムナーリ
木工家具職人の小林啓伯先生引率のもとワークショップなどとても満喫できたようです。
残念ながら私は学校でお留守番でした。
折角の気持ち良い季節なので、この機会に「食欲」だけでなくもっと「芸術」や「スポーツ(運動)」に専念していこうと思います!!
研究室 宮地
プロダクトデザインコースでは、できるだけ企業や社会との連携を活発にしながら、大学内だけでは得られない「きづき」と「まなび」を積み重ね、デザイナーとして豊かな知識とスキル、感性を身につける「ひとづくり」を目指しています。
本年度は、1年生の後期から始めることにしました。すこーし早すぎるかなぁという感もありましたが、どうしてどうして、みんなガンガンこなしています。
今回の産学連携先は、『POPPY BOX』という飛び出す絵本の様なパッケージを開発されている株式会社 松浦紙器製作所様です。最初のガイダンスでは、松浦社長自ら大学までご足労頂き、商品の説明と技術的なノウハウをレクチャーして頂きました。
意匠権と実用新案権を登録済みであると説明をされましたが、『ものづくりの法律』を履修している1年生にとっては、机上での勉強では無く実際のモノを触りながらのリアリティのある「まなび」となったことでしょう。(なってるよな?おい)
先ずは、印刷されていない真っ白の教材をご提供頂き、
「取り敢えず組み立ててみよう!」
ということになり、(その作業にもイロイロとノウハウが詰まってました)、必死に組立作業・・・普段おしゃべり好きな学生達が言葉なく黙々と魂を燃やし始めますw
POPという飛び出す絵本的なパーツをオリジナルにして、今日の授業は終了。こんな感じです。
さぁ、次週はこの経験を踏まえて、自分なりのオリジナルなアイデアを沢山ださなければなりませんよ!
大丈夫。
彼らなら、やってくれるでしょう。
(だよな?)(^^;)
プロダクトデザインコース
下尾
『ものづくりの法律』 今回で2回目。
前回はガイダンスだったので、実質的に法律を勉強する初日です。
ガイダンスでは、できるだけ食べやすく美味しい授業にするように、絵を自由に描いてもOKなルールを紹介しているので、スタートにしては学生達はリラックスムード。
で、授業冒頭に言いました。
「みなさん。できるだけ食べやすくしたところで、法律は法律です。
難しいし苦いし、聞いた事の無い漢字ばっかりです。
私は魔法使いではないから、ゴーヤをプリンにはできません。
食べようという気が無いと食べられません。
でも、『にがっ・・(^^;) でもゴーヤだし・・・』とか言って
苦笑いを浮かべながら苦さを楽しんで食べてください。」

苦行の90分。。。
100人以上もいるクラスですが、1人も寝ずに頑張ってくれました。
学生のレポートには、
「絵を描きながらノートを取ると覚えやすいです!」
「語呂合わせで覚えるのが楽しい!」
というお褒めの声もあり、疲れた体も癒やされます。
案の定、ゴーヤとプリンをモチーフにした落書きがどっさり。
でも、ちゃんと授業の内容は完璧にノートしてる!(゜◇゜)
彼らの落書きはただの落書きではない。上手いし、速いし、アートしてるんです。
白紙で渡したレポート用紙は、学生にとってはキャンバスになって、授業の内容をモチーフにした思い思いのアートにしていきます。
であれば、お題目を書こう!
ということで、ノートの右上に授業の中で一番印象に残った言葉を書いてもらってます。
それがなかなかおもしろい。
今週のベスト3
第1位 初めてこんなに「権」という字を書いた
第2位 落書きするヒマが案外ない。。。
2回目の今回は画像をふんだんに使った資料を用意しました。
keynoteのページにして50ページ。
時間が足りないか…と思いましたが、途中に動画も入れて何とか予定通りに収めました。
当日、提出してもらったレポートでも、むしろビジュアルで理解頂けた分、それなりに楽しんで下さった方も多く、眠たくならなかった…なんて書いてくれた学生もいて嬉しくなりました。
今回は、先週に出した課題のレポート「自分が好きなデザイン(デザイナー)」も合わせて提出頂きましたので、ウィークリーレポートと合わせて「至福の時」×2です。
学生のレポートを見ていて感じるのは、皆さんなりに一生懸命に言葉を紡ぎ、何かを伝えようともがいている姿が見えた時の愛おしさです。
課題レポートも画像あり、スケッチあり…美大生のアウトプットの楽しいこと!
絵の上手な人はビジュアルで印象に残るノートを取り、文字だけの人も自分で見易い工夫を凝らす…下手でも取り組む気持ちや姿勢が見えると思わず「いいぞ!頑張れ!」とエールを贈りたくなります。
おまけに今回は「とても感動する授業でした。 改めてデザイナーという職業が素敵だなと思った…」と夢の様なコメントを書いて下さった学生もいて、「伝えたい想い」に一層拍車が掛かります。(このレポート、記念にコピーしとこうかな…)
皆さんが(良いことも悪いことも)一生懸命書いてくれたレポートは、私の宝物です。
一言一句、誠意を持って読ませて頂き、時間の許す限り出来るだけコメントも書かせて頂く様にしていますので、最後までしっかりお付き合い下さい。
プロダクトデザイン
金澤
9月15日から、いよいよ講義クラス「プロダクトデザイン論」が始まりました。
赴任して半年足らずの私(金澤)が担当させて頂きます。
新しいことに着手する…というのは、どんなことにせよ不安と期待が入り交じり
エキサイティングなもの。
会社勤めの時には、大勢の幹部や海外ディストリビューターの前でのプレゼンも
経験しましたが、勤め人の頃には、こうして若い学生の皆さんの前で話しをさせて
頂く機会はそうそう無い。
配当年次は1年生…90分のクラスは、彼らも聞くことにも慣れてきたところで
しょうが、話す側の私には未体験ゾーン…独特な「ムード」も感じつつ、最初はお互い
探り合いながらの心理戦…といったところでしょうか?
最前列は・・・空席・・・なんで皆さんそんなに遠慮深いんでしょ…まあ、自分が
学生の頃も、そんなもんだったかな…。
1回目の授業は、50数名の出席者…この中で顔が判るのはプロダクトデザインを
専攻している10名と学内行事で顔見知りになった数名…彼ら、彼女達の存在が
随分、心理的な救いになってくれた様です…でも、せめて彼らくらいは、前の方に座る
程度の「優しさ」があってもいいんぢゃない!? えっ どうなの?
このクラスでは、毎週、何を描いても良い講義ノートと、その週に得た感動や発見の
紹介、授業の運営や質問、要望などを何でも自由に記述してもらうレポートフォーム
で進めます。
第1回目のレポートは・・・おおおおおおおおッ ガイダンスだけだったのに結構
面白いレポートが沢山! 流石、美大に来る連中は絵が上手い! 何でも楽しむ術を
身に付けている人はデザイナーに向いているんじゃないかな…そんなことを
考えながら、時が過ぎるのも忘れ見入ってしまい、至福の時を過ごすことができました
…チェックのつもりが、がっつり返信を書き込んでしまった…1枚当たりにこんなに
時間を掛けていたらいつ終わるんだ? 採点しなきゃ!
みんな後ろの方に座るくせに、聴き手としては真面目な様です。
お互い良い緊張感をキープしたい。
次回は画像で遊んでみる予定。 学生の反応と表情を冷静に見てみたい…学生の
顔に私に対する評価が現れるのですから、怖い…でもそれが面白い。
その内、前の列に座ってもらえる様に頑張りましょう。
プロダクトデザインコース
金澤
今年から始まった知的財産権の講義「ものづくりの法律」
その講義を私(下尾)が担当しています。
この授業は、1年生は必履修という設定で、全員必ず履修しなければいけません。
200名近い学生はクラスとしては多すぎるので前期と後期に分けて行います。
その後期分が今日から始まりました。
90分という高校時代の2倍近く長い授業時間は1年生には過酷でしょうが、その上更に、お堅い法律の授業ということで、それはもう寝落ち確実な退屈授業だと【最初は】誰もが思うようです。
そもそも、
美大に来る自由が大好きな学生に、お堅い法律を勉強させるという事自体が難題なんです。
創作者としては絶対知っておくべき知財知識ですが、法律という堅いイメージで嫌われてしまいます。
野菜嫌いの子供に何とかして野菜を食べさせようとするお母さんの気持ちが痛いほど分かります。
だから、いろいろと仕掛けました(笑)
まずは、授業レポート。
落書きOK、何をどう描いてもOK、の自由なレポート方式。
気になる知財関連のニュースの紹介や先生への質問や言いたいことコーナーもレポート用紙を埋めていくのは楽しいらしいです。
それでも、授業が始まって1時間近くなると、さすがに緊張感も緩み、集中力もなくなり、おねむモードになるのは仕方がありません。
そのタイミングを見計らってムービーを流します。
著作権という視点で、パクリと思われるような曲をどんどん紹介します。
学生は、自分が好きな歌が、実は1980年代にヒットした曲のフレーズと全く一緒だったり、同じ様なフレーズが沢山の曲に応用されていたりと驚きます。
寝落ちムードで静まりかえっていた学生達からザワザワと活気が湧いてきます。
この、たったの5分程度のムービーで、みんな目が覚めて気合いが入るんです。
オマージュ? モチーフ? パクリ?
最初はただ面白がっていた学生達も、少しずつ、「クリエイターには、知財モラルが問われるんだなぁ」という事を、少しずつ気づき始めます。
こうして、何とか、90分を寝ずにクリアさせるのは、なかなかのものですが、やり甲斐はありますね。
ただ、100名分以上のレポートを全部チェックして質問にコメントして翌週に返却するので、それに使う時間と体力が1番の私の課題です。。。。
。。。
元気で後期を乗り越えたいと思います。
プロダクトデザインコース
下尾
9月15日(月)
長〜い夏休みが終わり、後期授業がスタートしました。
PD3年次生は後期から安倍武利非常勤講師指導のもと新しい課題が始まります。
初回は内田工業株式会社の神谷直浩様をお招きし、ガイダンスを行って頂きました。
業務内容から遊具のことについて、そして課題説明のあとにはグループに分かれてデザインの話し合を行いました。
授業最終日には内田工業株式会社様から数名お招きし、プレゼンテーションを行います。
その模様は来年になると思いますが、遊具としてどんな面白いデザインが出てくるのか今から楽しみです。
後期もどんどんプロダクトデザインコースの様子をお伝えしますので
よろしくお願いします。(^∀^)
研究室 宮地
今年から知的財産権についての講義が新しく始まりました。私たちは自分の作った作品を守るため、積極的に知的財産権の勉強に取り組んでいます。
みんなの関心も高まってきたので、夏休みを利用して、日本の知的財産を担っている特許庁見学ツアーをしました。
今回はデザインに一番かかわりのある意匠についてお話を聞くことができました。
大正時代の意匠原簿から、デジタル化された資料。
デジタル化されているといっても、一つ一つ出願された図面と原簿の画面を見比べて審査されていることを知りました。
また日本製品が外国でマネされた場合、いわゆるパクリ商品は輸入時に差止めされてしまうのでなかなか目にする機会はないのですが、そういった製品も見ることができました。みんな興味津々で「ここが違う!」「文字が少し変わってる!」など、間違い探しを楽しんでいました。笑
最後には審判廷で裁判官になりきり、ファッションショー?
今まで知らなかった出願方法や利用したことのなかった意匠原簿の検索方法、特許庁の方々とたくさんのお話ができてとっても楽しかったです。
将来、自分のデザインを意匠登録できるように後期の授業もがんばるぞー(^^)!!
プロダクトデザインコース 3年 都野 瞳
プロダクトデザインコースでは何度もプレゼンテーションを行います。
自分の考えや情報を伝えることはとても難しく、練習を重ねることで社会に出ても通用するプレゼンテーションを修得することを目的とします。
さて今回は1年次生の様子をお伝えします。
<3限目>
* キーワードフォルム *
まず1年次生が言語イメージスケール(日本カラーデザイン研究所開発)の中から各自好きなキーワードを選び、それにあうデザイン作品を作ります。(やすらかな、メカニックな、等)
授業最終日、作品キーワードを知らない3年次生に作品を渡し、直感でキーワードを選んでもらいます。

ドッキドキの1年生♡
自分の思った通りのキーワードへ置いてもらえるか不安な顔で見つめています。
<結果>
<正解>
周囲1マス分の誤差が多く見られました。
このことから1年次生は自分以外の人との感覚の違いを感じつつ、自分の作品をよりキーワードへ近づける為にどうしたら良いかを考え、今後の作品へ生かします。
<4限目>
*プレゼンテーション*
前期行った実技授業の中で各自2つ課題を選び、プレゼンテーションを行います。

1人ずつ発表を行い、教員からの講評を受けます。
今回は3年次生との合同授業の為、先輩からのアドバイスや厳しい指摘を受け、後期に向けて反省・改善を行います。
3年次生は聞く側にたち、どうしたらもっとわかりやすく伝えられるかを考え、自分自身がプレゼンテーションを行う際の改善要素を考えます。

プレゼンテーションとは伝達者が聴衆へ自分の考えを理解・納得させることが目的です。
より簡潔に、明確でわかりやすくしゃべれるよう今後もプロダクトデザインコースでは年間を通してどんどんプレゼンテーションを行って行きます。
目指せプレゼンマスター!!
研究室 宮地