ものづくりの法律(後期クラス)がスタート

今年から始まった知的財産権の講義「ものづくりの法律」

 

その講義を私(下尾)が担当しています。

この授業は、1年生は必履修という設定で、全員必ず履修しなければいけません。

200名近い学生はクラスとしては多すぎるので前期と後期に分けて行います。

その後期分が今日から始まりました。

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90分という高校時代の2倍近く長い授業時間は1年生には過酷でしょうが、その上更に、お堅い法律の授業ということで、それはもう寝落ち確実な退屈授業だと【最初は】誰もが思うようです。

 

そもそも、

 

美大に来る自由が大好きな学生に、お堅い法律を勉強させるという事自体が難題なんです。

創作者としては絶対知っておくべき知財知識ですが、法律という堅いイメージで嫌われてしまいます。

野菜嫌いの子供に何とかして野菜を食べさせようとするお母さんの気持ちが痛いほど分かります。

 

だから、いろいろと仕掛けました(笑)

 

まずは、授業レポート。

落書きOK、何をどう描いてもOK、の自由なレポート方式。

気になる知財関連のニュースの紹介や先生への質問や言いたいことコーナーもレポート用紙を埋めていくのは楽しいらしいです。

 

それでも、授業が始まって1時間近くなると、さすがに緊張感も緩み、集中力もなくなり、おねむモードになるのは仕方がありません。

 

そのタイミングを見計らってムービーを流します。

 

著作権という視点で、パクリと思われるような曲をどんどん紹介します。

学生は、自分が好きな歌が、実は1980年代にヒットした曲のフレーズと全く一緒だったり、同じ様なフレーズが沢山の曲に応用されていたりと驚きます。

寝落ちムードで静まりかえっていた学生達からザワザワと活気が湧いてきます。

 

この、たったの5分程度のムービーで、みんな目が覚めて気合いが入るんです。

 

オマージュ? モチーフ? パクリ?

最初はただ面白がっていた学生達も、少しずつ、「クリエイターには、知財モラルが問われるんだなぁ」という事を、少しずつ気づき始めます。

 

こうして、何とか、90分を寝ずにクリアさせるのは、なかなかのものですが、やり甲斐はありますね。

 

 

ただ、100名分以上のレポートを全部チェックして質問にコメントして翌週に返却するので、それに使う時間と体力が1番の私の課題です。。。。

 

。。。

 

元気で後期を乗り越えたいと思います。

 

プロダクトデザインコース

下尾