卒展記念講演『浦沢直樹 with 和久井光司バンドのトーク&ライヴ「表現欲」』

卒展二日目が終了。

初日はオープニングセレモニー、二日目の今日はマンガコースの浦沢先生による”表現欲”トーク&ライブでした。

正直なところ、マンガ家の方のトークはまだしも、ライブ??と思うところもあったのですが、

実際は、最高にロックな素晴らしいトーク&ライブでした。

人間の表と裏とでも言うのでしょうか。誰しも、音楽を聴きながら仕事をしたりすると思います。

デザイナーの場合はスケッチを描きながらラジオを聞いたり、マンガ家の浦沢先生の場合はラジオやギター。

人間の脳も右脳と左脳がありますが、仕事の合間にしてしまうことって実は物凄く関係がある。

その表と裏の裏の部分を裏ではなく、表にしてしまおう、ポジティブにライブにしちゃおう、いやいやもう繋げてマンガでライブしちゃおう、

そういう実験的な要素と、ロックしなきゃいかんよ!と卒業するクリエイターに向けた強烈なメッセージに思えました。

マンガ家としての世界的に有名な浦沢さんの半分はロックだったわけですが、それもマンガ同様、中途半端じゃなくプロでした。

和久井光司バンドの音楽のイメージに合わせて即興でマンガを描いてしまう、、、

ほんとに夢のような、しかし普通なら緊張で震えてペンも持てないほどの大ホールステージでの現実。

これからは人前でスケッチを描くのが恥ずかしいとか、デザイナーだから趣味の音楽は遊びですよ、なんて冗談でも言えなくなりました。ハイ。

ま、そう書くと天は二物をとかいう話になっちゃいそうですが、

そうではなくて、そういう遊びというか本職以外がいかに大切か、どれだけ大切に出来るかに気づくことが大事なんですね。

卒展会場スナップ(子供さん編)

卒展会場に子供連れの方がいらっしゃいました。(もちろん撮影許可いただきました)

まっさきに向かった先は、、、、鈴木さんのBASEY!!

BASEYはサッカーボール状に六角形と五角形のベースを組み合わせることで空間を作れるユニット家具の提案。

それぞれのユニットには水場であったり、照明であったり、椅子であったり、窓であったり、インテリア家具の様々な機能がひとつひとつのユニットに分割されています。

ユーザーが創り出したい空間に合わせてベースを選び、組み合わせることで使いやすい空間が’出来上がります。

会場では子供用の水場として組み合わせた例。天井には水タンクとなりつつ、太陽光を水面が反射し、美しく室内を照らします。

見事に鈴木さんの狙いどおりです。。。

まずは天井の水を透かしたトップライトに喜んでいただきました。

椅子もちゃんと分かるのか喜んで座っていただけました。

棚も機能的?なのか活用されてます。

小中さんの作品も子供に大人気!

子供さんも楽しめる卒展です。

卒展始まる!19日まで。

卒業制作展、ついに始まりました。

本日より、19日(日)まで、愛知県美術館8階ギャラリーにて。

時間は10:00〜18:00、金曜日のみ〜20:00、日曜日のみ〜17:00となっております。

是非ご高覧下さい。1、2、3年生は数年後の自分をイメージするために、また日頃の制作活動の為に、必ず観にいきましょう。

本日10時からはロビーにてオープニングセレモニーが開催され、我がコースの立石雅英くんの「Sputnik」と舟渡建太くんの「自己快楽の公開」が会場演出としてロビー展示されました。その様子は後日学長ブログ等でも公開されるかと思いますが、まずは昨日の搬入の様子からご報告します。

搬入日は天気予報では傘マークが出ておりましたが、なんとか降りそうで降らない曇り空。朝9時前に自販機で買った水を持って作品の置いてある体育館の様子を見に行くと、ペットボトルの中で水が凍っていました。寒い!10tトラック、4tトラックも続々と駐車場に入って来て、10時半からの搬入に備えて準備万端です。

来ました、10tトラック。引っ越しだったら、2階建て一軒家分の荷物を積み込める大きさですが、トラック後尾の張り紙にご注目。「プロダクトD・岡野様、舟渡様」と書いてあります。そう、この10tが2人分の作品でいっぱいになるらしいですよ。トラック手配してくれた学務課さん、ありがとうございます、、、。

これ、どうやって体育館に入れたの、、、と聞きたくなるような大きさ。あの小さい扉から測ったようにギリギリ出るんです。すべて積み込み終わったのは、会場行きのバスが出る15分前ぐらいかな?トラックが大学を出るのと同時に私たちも愛知県美術館に向かいます。

学校を出たバスが愛知県美術館の搬入口に到着したのはちょうど13時。トラックもほぼ同時に会場に到着し、エレベーターが空くのを待って作品を8階に運びます。慎重に、でも早く早く。コースのチームワークの見せ所です。

プロダクトデザインコースの展示室はH室です。とりあえず作品を入れます。

次は梱包材、通称「プチプチ」をとっていきます。恥ずかしがり屋の黒木くん。そんなに恥ずかしいならブログに載せてあげます!

岡野くんの大型作品「それでも、それでも、それでも、それはそこにある。」は一人別室展示。エントランスロビーから真正面のラウンジに展示されます。みんなと離れて寂しそう、、、。この後自分の展示を終えた友達がたくさん手伝いに来てくれていましたが。

ある程度展示が済んだら、スポットライトの設置、調整をしていきます。率先して高所作業台に登ってみんなの分もライトをつけてくれた福田くん、ありがとう!

朝の10時半から始まって、20時過ぎまでかかりなんとか展示が終了しました。みなさんお疲れさまでした。

 

 

これからブログでどんどん卒展の様子をお伝え致しますが、やっぱり実物を観て頂きたいです。学生達が一生懸命展示した作品達を観に、是非会場に足を運んで下さい!

卒業制作 最終審査!

2月8日、ついに卒業制作最終審査が行われました。体育館に作品を集め、実際の展示方法なども含めて最終チェックです。寒い中、卒業制作をご指導下さった非常勤講師の先生方にもお越し頂き、一人一人プレゼンテーションをさせ、成績を決めていくと同時に、最後の手直しについて指導をしていきます。今年は結構手直しがたくさん、、、。先生方の指導による手直しももちろんですが、自主的にもう少し手を加えたい、このままでは納得がいかないという事で、搬入までの残り数日を使って修正、変更をする学生もたくさんいます。こういうものは完成がないのでキリがないのですが、できる限り少しでも良いものにしたいというのは当然。残りあと少しだけどみんな必死です。でも、ギリギリまで制作していて一番怖いのは、疲れてくる事もあり、ちょっとしたミスで作品を壊したり傷付けたりしてしまう事。そうなっては元も子もないので、そろそろ梱包しましょうね、、、。


今年の作品を並べてみて、一番に思う事は全体的に作品が大きい!!という事。後ろに大きいベニヤで囲まれたようなものもみえますね。なんでしょうねえ。お楽しみに。展示室に入った瞬間、大きい作品に目がいきますが、小さい作品も見落とすなかれ。小さい作品には、細かい部品の一つ一つやパネルに込められたコンセプト、哲学にもご注目下さい。

会期初日の2月14日(火)10時からはオープニングセレモニーが開催されますが、栄えあるセレモニー演出作品として、我がコースから2名の作品が選ばれました。どなたでもお越し頂けますので、ぜひこちらもご参加下さい。

-名古屋造形大学卒業制作展-

会期:2月14日(火)から19日(日)まで

時間:午前10時から午後6時まで(金曜日は20時まで、最終日は17時まで)

場所:愛知県美術館ギャラリーA室 — I室

O.L.D. 展示開始まであと2週間!

以前このブログでご紹介致しましたが、 3年生が授業で制作致しました収納家具”Slit Shelf”が、天白区のインテリアショップ[O.L.D.]さんで商品を陳列する什器として使って頂ける事になりました。

展示開始まで2週間となりましたので、改めてご紹介致します。

この企画は、非常勤講師の小林先生の授業で3年生が課題として制作した収納家具のうち、最優秀作品であった、矢倉圭祐くん、岩田翔馬くん、喜久里房枝さんの3名が制作した “お気に入りを魅せる家具 Slit Shelf ” を、お店の什器として使用する形で展示しようというものです。

今日は、展示に先立って高北学長に講評頂こうという事で、学長室におじゃまして先日O.L.D.店長さんに聞いて頂いたように、プレゼンテーションをさせて頂きました。

シンプルな構造で金具等がいっさいなく、工具も不要で組立てできる点や、素材の特性を活かして自在に高さを変える事ができる点、持ち運びができる点などなど、この作品の良さをとても評価して頂き、さらに学長のご専門であるグラフィックデザインの観点から、色彩やDMの印象についてもコメント、アドバイスを頂きました。お忙しいところ長時間本当にありがとうございました。

今回、このような展示をさせて頂いた事で、3人は作品の発表機会を得ただけでなく、たくさんの先生方からアドバイスを頂き、とても貴重な体験ができたと思います。小林先生、本当にありがとうございました。是非来年の3年生にもこのようなチャンスを与えて頂きたいと思います。

3人は今日から搬入までの間に最後の微調整、仕上げをして展示に備えます。実際この家具がお店の中に置かれた時、どのように見えるかという事がとても楽しみです。みなさん、是非[O.L.D.]へ足を運んで頂き、素敵な家具をご覧になって下さい。

展示期間: 2月14日(火)〜4月26日(木)

場所:[O.L.D.] 名古屋市天白区植田3−1403

営業時間:12:00 〜 20:00

定休日:水曜日

URL: http://pridestudy.com/

まだまだ卒業制作写真撮影第二弾!!Dギャラリー大型作品

本日、Dギャラリーで撮影された大型作品の画像データが納品されました。今回のブログでは大型撮影の一部の作品を抜粋して紹介していきます。

前回のブログで紹介したものはスタジオにて撮影されたものがメインでしたが、まだブログで紹介出来ていない作品はまだ半分以上の数があります。

また、三分の一程度、5名は自分で撮影するため、画像はこちらでは紹介出来ませんので、お披露目は卒展となります。

さらに、あと20日ほど卒展までありますので、各学生今も必死に作品作りに励んでます。

いままで5年間見てきた感じでいうと、撮影から卒展までの期間に頑張った学生ほど良い展示になるという実感がありますが、

これはおそらく、撮影で作品の展示風景がリアルに想像出来ることによって、改善することが全て展示に生きてくるからだと思います。

具体的には実寸サイズの場合、目にふれやすい部分と、そうでない部分など、展示者視点の改良であったり、手で触れる部分の質感であったり。

また、見ただけでわからない部分をパネルなり、補足説明に注力したり。。。

写真で見るのと、実際に見るのと、手で触れること、この3つは来場者はもちろん、作者にとっても大きく違うわけです。

特に触れる部分はちょっとしたサーフェースの平滑であったり、ちょっとした差異も人間の触覚は驚くほど感じ取ることが出来ます。

特に工芸コースの作品などはそのあたりは達人ですから、プロダクトとしては参考になりますし、

卒展ではお隣に展示されますので、来場者からは質感の違いをハッキリ感じやすいわけです。

とにかく、写真と展示はまったく別物です。皆様も展示会場でその迫力をご堪能ください。


Dギャラリー卒業作品撮影風景。

皆が本当によく頑張りました。作品は心を込めていればいるほどオーラを発しているものです。

大型作品というのは見た目簡単そうでも、ひと加工、いや、ひと移動するだけで物凄く手間隙がかかります。

壊れるリスクも重量があったり大きいですから、作業も慎重にせねばならず精神的にもきついものです。


どうですか。この大きさ!舟渡くんの作品。

全て、布を切って、縫って、文字をシルクスクリーンで入れて、、、苦心の作。

その名も「自己快楽の公開」。コンセプト(日本語で「概念」)がどうした!といわんばかりの迫力。

単純に家具だ、ソファだ、ベッドだ、インテリアだ、と瞬間で理解出来るものだけがプロダクトではありません。

特に、来年プロのデザイナーとして社会に出ていく前の最後の卒業制作としては勢いのある素晴しい提案でしょう。

先日、ドイツ、ケルン国際家具見本市で大きな筒?のような家具が発表されましたが、負けず劣らずのスケール。

ミラノサローネなどでも一見家具??というような作品が増えていますが、既成の概念から離れているからこそ初めは奇異に見えるものです。

学長ブログでも紹介されましたが、実際に写真撮影でも皆が駆け寄り、

手で触れて、座ってみたり、くつろいでみたり、快楽にひたるのを「公開」見せびらかして、、、それを見ている人も楽しんでました。

また、それぞれのパーツは組み合わせていろいろな自己快楽のカタチが出来上がります。

プロダクトデザインの新しい可能性とは、案外こういうところにあるのではないでしょうか。

お次は福田君の作品。

その名も「Vegetarium」野菜を見た目も日々楽しみながら、同時に保存出来る野菜の為の冷蔵庫?のような保存庫です。

一番上の棚は長物用ですが、冷蔵機能は無い代わりに、床の部分に水分を含んだジェルによって生育することが出来ます。

また野菜はカタチに合わせて、長いものは縦にすることが保存に適しているため、極力野菜を美しく魅せる保つことを考慮しています。

二番目の棚はユニットでそれぞれ取り出すことが出来ます。野菜にとって最適な温度湿度を保ちながら、

なおかつそれぞれのユニットを野菜に合わせることで保存することが可能です。

一番下の棚は芋や根菜など地中にある野菜の為の保存庫。光に当たらないように保存出来ます。

 

と、卒業制作の写真撮影はこんなところで。

あと、卒展では、なんとなんと浦沢直樹さんによるトーク&ライブがあります。本学マンガコースの客員教授の浦沢先生。

よく学内では御見かけしますが、ライブ!?楽しみで仕方ありません。。。

僕の世代は「YAWARA」世代でしたし、マスターキートンとかパイナップルアーミーとか、、、

寝る間を惜しんで読んだものでしたが、その浦沢先生のトーク&ライブが無料で!

これは我が大学のイベントながら行くしかないですね。あ、事前に要予約ですので、ご注意ください。

史上最強?プロダクト卒業制作写真撮影

卒業制作も佳境を迎えました。

ついに、ついに、、、本日、作品集用の写真撮影。
卒展まで一ヶ月ほどありますが、全てが80%くらい?完成し、撮影に臨みました。

史上最強というのは名古屋造形のプロダクトの史上ですが、いろんな意味で今までなかったことが出来ています。

こんな時も

こんな時も

ありましたが、無事??撮影に臨むことになりました。

今年何が史上最強かと言えば、まず大きさ(笑)ひとり2メーター四方が作品サイズなんですが、4メーター四方の舟渡君を筆頭に収まらない作品の数が史上最高。

次に作品のバリエーションが史上最強。もちろんクルマやバイクもありますが、バイクでも普通のバイク?と呼べない新しい機構やデザインが満載。

上野君の作品も、もちろん実際のサイズ。実寸。スピードメーターやミラーはありませんが、全てHMDでヘルメットを冠るだけで情報が全てわかります。

HUDも最近は見られるようになってきましたが、さらに上をいくHMDでバイクの操作性を向上しています。

ちなみに自衛隊が導入を計画している次期戦闘機のF-35もアビオニクスはHMDで、操縦席からは床が透けるように360度空が見渡せますが、

バイクヘルメットでも今後は同様の技術が応用される日は近いのかもしれません。ちなみにヘルメットは座席のカバーになっており、

駐車時にはシートに被せてロックされ、盗難防止、シートの防水、車両情報のインターネットへの通信など、様々なアイデアが組み込まれてます。

次世代のトランスポーテーションのカタチが感じ取れます。

 

大橋君の作品はクルマ?船?どちらでもありません。

新しい最高にエキサイティングな水中も飛び込みもスピードも演出も追求したレースを想定し、デザインされたレース専用機です。

陸走では200km/h以上で走行し、水中に大きな水飛沫を上げながら飛び込み、様々な演出を考慮しながらデザインされています。

土井さんは、照明の提案。

とっても美しい画像がスタジオ撮影されました。

中間発表から、長く、長く、本当に多くの試行錯誤を重ね、身近なとある液体で作り出されるフラクタルな世界。

とある液体と書いたのは、ほんとにこの液体には今年は御世話になりました。特許ものです。

パテの変わりになったり、有機溶剤で溶けなかったり、、、照明になったり。

制作とは、一筋縄ではいかないもの。いつも時間だけ掛ければいいモノが出来るわけではありません。

試行錯誤も、失敗は経験にはなりますが、無駄になってしまうこともたくさんありました。

そこから産み出された貴重な「光」。

服部君は、これまた凄いインパクトのある椅子!の提案。

彼岸花(英語名スパイダー)をモチーフにした椅子はものすごい迫力ですが、カタチは奇抜なだけではありません。

多方向に広がるアームは照明が組み込まれていて読書灯になったり、花びらのようなクッションは様々な座るスタイルに合わせて移動できます。

実際に座ることが出来ますので、その画期的なチェアーの座り心地を是非御体感ください。

春日くんの作品。キャンプファイヤーやアウトドア嗜好のターゲットに向けた商品提案。

薪を焼べて火を楽しみ暖を取る、人間古来の本能的行動を分析し、デザインに反映しています。

具体的に、薪を焼べる動作、火を楽しめる高さ、灰の回収から掃除の仕方。キャンプでの使用スタイル、時間、、、

様々なアウトドアでの使用シーンを想定しデザインしています。また完成度も非常に高く、そのまま高温での使用に耐えうる構造、素材で出来ています。

水田さんの作品は茶香炉の提案。

写真もとっても和風で綺麗に出来ました。お茶を焼く時に生じる香りをいかに楽しむか、実際に試作で確認しながら実寸サイズの作品を作り上げました。

ただお茶を楽しむだけでなく、仕草、作法をうまく取り入れてデザインしてあります。

松野さんの作品。様々な本の大きさを統計をとったり、サイズを計ったりしながら段違いの本棚をデザインしました。

組み合わせる事で、この段違いが生きてきます。素材もロシアンバーチという高級木材を使用し、高密度で剛性の強さを生かしたつくりになってます。

ロシアンバーチはオーディオスピーカーなどにも最適な素材ですが、今回の段違いの形状では支柱レスにするため部材の強度を生かしています。

黒木君の照明作品。

まだまだ途中段階ですが、水滴のカタチを生かした美しい光が見えてきました。

こちらも1メーターほどの高さのスタンド照明が三本ほど出来上がる予定です。アクリル素材を生かした照明デザインです。

まだまだ数多くの作品がありますが、スタジオ写真(8名)は写真がカメラマンさんからあがってきましたので、アップしました。

残りDギャラリーで撮影したデータは明日あがってきますので、また追ってアップします。

ちなみにDギャラリーが5名ほど。あとの5名は自分で撮影!ですから、今回ご紹介したのは半分程度となります。

あかり展 始まります!

明日、1月16日から20日まで、ヤマギワ名古屋ショールームにて、プロダクトデザインコース2年生によるあかり展が開催されます!

ヤマギワチーフデザイナーの飯塚さんに、何度かご指導して頂き、昨年学内で行った展示から、だいぶバージョンアップ、パワーアップした内容となっております。

会期は月曜日から金曜日までの5日間で、開場時間は11:00-18:00(最終日17:00)ですので、少し短いですが、駅から近くアクセスしやすい場所ですので、是非足をお運び下さい。

ヤマギワ名古屋ショールーム
名古屋市中区新栄町2丁目19番6号 グランスクエア新栄ビル5階
(地下鉄新栄町駅より徒歩5分)

3年生岩田翔馬くん ドリームベッドデザインコンテストで佳作!

今年最後の嬉しい報告になるでしょうか。3年生の岩田翔馬くんが、ドリームベッド株式会社主催のベッドデザインコンテストで佳作入選致しました。応募総数全366件の中、見事にベッド部門上位7作品の中に選ばれました。しかも、岩田くん以外のベッド部門受賞者は全てプロのデザイナーばかり。その中で学生としては1人だけ選ばれたのもうれしいですね。

布団だけでなく、ベッド自体にも包み込まれるような安心感を得られる岩田くんのベッド。普段かわいらしいイラストも描く岩田くんですが、今回のデザインは大人のかっこいいデザインですね。

受賞作品紹介ホームページでは、イニシャルのみの公開になっていますので、こちらのブログではしっかり顔も紹介しますよ。前回のO.L.D.さんでの展示の話題にひき続き、2011年は大活躍の岩田くんでした。さて、写真後ろのおヒゲの方はどなたでしょうか、、、?ご想像にお任せします!

学生の作品がO.L.D.に置かれます。

3年生前期の小林先生の授業で、収納家具を制作した事は、以前にもこのブログで紹介いたしました。

長く使う、便利に使う、シンプルに暮らすというテーマで制作し、各グループが完成品についてのプレゼンテーションを行い、最優秀作品を選ぶところで授業は終了、、、、となるはずでしたが、熱血講師小林先生の授業は違いました!

なんと、最優秀作品に選ばれた、矢倉くん、喜久里さん、岩田くんの作品を、置いてもらえるショップを探していてくれたのです。商品として売るのはまだ難しいので、お店の什器として一定期間使ってくれるお店を探して下さっていました。

そして、ついに小林先生が以前からお付き合いのある方で、愛知県名古屋市天白区植田三丁目1403番地にある家具、アパレル、雑貨のセレクトショップ、O.L.D.の店長、今枝さんがお話を聞いて下さる事になりました。

学生達はその日に備えて、作品の写真を撮り、作品の良さを伝える為のプレゼンシートを作り、発表の練習をし、名刺の渡し方を訓練し、 、、、、。他の学生や先生方にも協力をお願いして、プレゼンの予行練習を聞いてもらい、気になるところや改善点を指摘してもらうなど、涙ぐましい努力をしてきました。

たくさんの先生方、先輩、後輩達にプレゼンテーションを聞いて頂き、コメントを頂きました

そしていよいよプレゼン本番!

18時過ぎに大学を出て、302号線を東進して、天白区のお店に向かいます。お店が近くなってくると、回りには雰囲気の良いオシャレな洋服屋さんや、雑貨屋さんが何軒も目に入りました。O.L.D.さんに着いたのは19時半ごろでした。大きな窓から中を覗くと、店長さんらしき方と、従業員の方が話していました。暖色の照明に照らされた店内の商品はどれも素敵。こんなところに置いてもらえるなんて、、、。本当に実現するのかなあ、、、。うまく話が進むといいなあ。

いざ店内へ!

積んで来た作品を降ろして、いよいよ店内にいる店長さんに会いに行きます。学生達はみんな普段は見せないようなりりしい表情!普段からそういう顔してよ〜(笑)。

店内に入り、まず私が名刺を出してご挨拶。続けて学生3人も、一生懸命作った手作りの名刺を出してご挨拶。1人目、2人目とご挨拶して、3人目の岩田くんが差し出した名刺で、店長さんの顔がちょっと緩みました。岩田”翔馬”という名前にちなんで、羽の生えた馬のイラストを描いていた岩田くんの名刺。研究室で、職員の助けをかりながら、あれこれ試行錯誤して描いたシマウマで、ちょっと店長さんが笑ってくれたようです。少し緊張していた雰囲気がほぐれ、持参した作品を設置し、準備が整ったところで、さっそくプレゼンテーションを始めさせて頂きました。

プレゼンテーション開始!

喜久里さんが練習通りに順調に話すタイミングに合わせて、矢倉くんと岩田くんがうまく家具を動かしたり、組立てたりします。喜久里さんの「1枚目の資料をご覧下さい、、、、2枚目の資料をご覧下さい、、、、」という言葉に合わせて、店長さんが手元の資料に目を通します。この資料を作成するのにも、何度も何度もやり直して試行錯誤しました。

「それでは、是非実際に手に取ってご覧下さい。」

 

手に取ってご覧下さい。

という言葉でプレゼンテーションは終りです。さあ、店長さんは興味を示して下さるのか、、、、。店長さんがデスクの後ろから前に出て、作品に近づいて来られました。どんなリアクションかな、、、、。ドキドキしながら見守ると、「面白いね。」「この構造は自分達で考えたの?」「この構造を利用して、もっといろんなバリエーションを考えられるよね。」などなど、いろいろな意見を言って下さり、興味を示して下さったようです!良かった!

興味を持って下さった〜!

そして、もちろんOKという事で、お店で什器として使用する事を快諾して下さいました。使用期間があまり短いと人目に触れる機会も少なくなってしまうよね、という事で、こちらの好きなだけ置いて下さるという事も言って下さいました。本当にありがとうございました。

実際作品がお店で見られるようになるのは、名古屋造形大学の卒展期間と合わせた2月14日からになる予定です。いつまで展示されるかはまた後日このブログで告知致します。

プレゼンテーションは相手へのプレゼントだと思え!とはよく言われる話です。相手に贈り物を送るような気持ちで心を込めて、、、という事ですが、果たしてプレゼンテーションは贈るだけのものでしょうか?実はそうではありません。今日私達は店長さんに名刺を渡した時から、すでにもらっているものがあります。それは店長さんの大切な”時間”です。プレゼンテーションは贈るだけではなく、同時に”時間”という、相手の大切なものを既にもらってしまっているのです。だから、価値の無い贈り物、プレゼンテーションを贈ってしまうのは、”ゼロ”ではなくて”マイナス”になってしまいますね。今回店長さんからは、貴重な時間を頂いただけでなく、作品を好きなだけ店内に置いていいと言って頂いたり、改善点や新しいアイディアといった作品に対するアドバイスを頂いたり、本当にたくさんの価値あるものを頂きました。そして、何より学生にこういったチャンスを作る為に、多大な時間と労力を費やして下さった小林先生にも、贈り物を頂きっぱなしです。

それに対してどういうお返しが出来るかを考えていくのは、これからがスタートです。話を聞いて頂いた3人が、そしてプロダクトデザインコースの学生みんなが、これを励みにしてもっともっとスキルアップしていく事も恩返しの1つじゃないかな、と思います。

みんないい笑顔

ホッとした後のみんな、いい笑顔だね!