卒業制作 進行中

ちょっとブログサボっちゃいました。

2月10日〜18日まで、第25回卒業制作展・修了展が、名古屋造形大学キャンパスにて開催されます。
この時期、学生達は制作に追われ、日夜、土日返上で取り組んでいるのではないでしょうか。
今年度、プロダクトデザインコースでは、9名の4年生が卒制に取り組んでいます。

毎年、個性豊かなメンバーがユニークな発想を披露してくれますが、そのプロセスをお見せしたことはあまり無かったので、制作過程をチラ見せしてみようかな…と思います。

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いきなり、動物の様な…人の様な…宇宙人の様な…フィギュアの制作過程です。

これって…どんなプロダクトなの…? 近年、幾つか毛色の変わった作品を制作する学生が出てきました。

使い勝手や利便性、機能性、軽量化などを製品として解決していく従来のプロダクトに加え、ビジネスの仕組みや新しいライフスタイルに寄り添った経験を提供する「企画」などを考えるパターンです。

加藤愛理さんの提案は、ネット上のバーチャルな空間に広がる街(「ゆるふわタウン」というそうです)の住人達と、アバターとして入り込んだ自分自身が体験する新しい「商空間」とでも言えば良いでしょうか?

スポンサーになる企業がこの架空の街に出店し、アバターであるユーザーが買い物や住人達とのコミュニケーション、或いは、同じ様にこの街を訪れた他のアバター(ユーザー)と情報交換などをすることができ、「ゆるふわタウン」で手に入れたポイントなどが、現実の店舗でも使えるサービスを提供する仕組みの提案です。

1990年、富士通がハビタットという、チャットを中心とした仮想現実空間を提案したことがありましたが、eコマースをよりリアルな体験型テーマパークの様にすることで、別の人格を楽しんだり、新たな出会いを含めたネットワークの構築に活用するという、SNS+EC+RPG を提案しようとしています。

彼女は「ゆるふわタウン」の住人達であるキャラクターのLINEスタンプを実際に販売し、人気の動向を確認したり、キャラクター設定の精度を上げたり…と結構、ロジカルなプロセスにも余念がありません。

「ゆるふわタウン」を紹介するプロモーションビデオも作り、展示ではその街並みや住人達を立体フィギュアで再現し、キャラクターグッズとしてのビジネス展開も想定したプレゼンテーションになる予定です。

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興味を持って下さった皆さん、是非、会場まで足をお運び頂ければと思います。

PD 金澤