3Dプリンター奮闘記

今日も水野君の作品を紹介しましょう。

彼が取り組んでいるのは、戦車のスケールモデル。 その中でも細かい部品が組み合わされる履帯と呼ばれる車輪部分を3Dプリンターで再現しようとしています。 前回は履帯を構成するパーツの再現にちょっとしたコツが必要だったことをレポートしましたが、中には原因が分からず対処方法が判らない事態にも出くわします。

履帯の構成パーツは何十という数の同じ部品を出力する必要がありますので、形状の再現がある程度担保できた時点で、一度に沢山出力できる様にしたいですよね。 複数取りできる様に、プラモデルの要領でパーツをライナーで繋ぎ、ひとつの塊の様にデータを作り出力し、後からライナー部分を切り離せば、一度に量産ができるというわけで、早速トライ!
ところが…ひとつずつ出力していた時には一定の密度でソリッドなモデルができていたのですが、10ヶ取りの量産型では樹脂の密度が粗くなり隙間ができてしまいました。

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左は1つずつ出力  右は10ヶ取りの量産型

スライスする時のモードも出力する時のモードも同じなのですが、原因が特定出来ず…かといって1ヶずつ再出力と部品取り出しを繰り返すのも非効率なので、強度的に問題無いことを確認して思い切って量産体制に移行しました。
未だに原因が分かりませんが、ひとまずは下の様に組み上げることができました。

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まだ数は足りていませんが繋ぐとこんな感じ!

PD 金澤