2年授業「Keyword Form」

今年から専任として来られた下尾先生による2年生の授業「Keyword Form」

SOFTとHARDの縦軸とCOOLとWARMの横軸で区切られたイメージスケール[(c)株式会社 日本カラーデザイン研究所]というマップに言葉がレイアウトされた「言語イメージスケール」を活用しています。
自分が選んだ言葉を造形にするのですが、そのプロセスを感覚で行うのではなく、ステップを追ったメカニズムで学びます。

そして審判の日。


4年生全員に話し合いながら自分が作ったモデルをそのチャート上にレイアウトしてもらうのですが、自分の言葉の上にちゃんと置いてもらえるとは限りません。自分の感覚と他人の感覚が違うのは当然ですが、それでもより大勢の人が自分の感覚の近くに置いてもらえる為には?という造形のヒントが4年生の会話に潜んでいるのです。だからドキドキしながらも真剣に学ぶ瞬間です。


モデルは材料も作り方も皆それぞれですが、仕上げにうるさい先生なので、いい加減な出来では提出できません。みんな納得いくまで何度も作り直すから大変でしたが、とても得る物が多い授業でした。

オープンキャンパスに展示されていますので、皆さんの感覚でレイアウトしてみてください。
作った学生があなたの横でドキドキの学びの時間を過ごしています。

6月オープンキャンパス

6月15・16日 2103年度初回のオープンキャンパスが開催されました。

今年のプロダクトデザインコースオープンキャンパスではキーホルダー制作を通じて、ものづくりの楽しさを知ってもらう企画を行いました。

レーザー加工機を用いたアクリル製のキーホルダー制作を目玉に、ワークショップ形式で、皆さん思い思いのイラストを仕上げていました。

手書きのスケッチをスキャンしてデータ化・画像加工後にレーザー加工機による加工実演。

簡単な作業で実際の物が出来上がる姿を体験出来る今回のワークショップは大変好評で、次回(7月)も実施予定です!

思うのは皆さん絵が上手!さすが美大志望の現役高校生、おしゃれなイラストをすらすらと書き上げていきます。

自分の描いたイラストが彫刻されていく様に興味津々といった様子、こういった特殊な機械を使いこなす事でデザインの幅も広がります。

人気過ぎて大渋滞。お手伝いしてくれた学部生がぱきぱきと仕事してくれて助かります。

教員相談も欠かせません。入試や授業内容についての疑問点をこのオープンキャンパスで解消してもらおうと、先生方も熱心にお答えします!

名古屋造形大学ではこういったワークショップをたくさん行っております。

志望コース・ジャンルが違っても大歓迎!みなさんお誘い合わせの上、是非お越し下さい!!

次回、7月13・14日のオープンキャンパスでお会いしましょう。

プロダクトデザイン 木工実習

そろそろ梅雨の時期、気候は良いとは言えませんが、自然豊かな名古屋造形大学では新緑がまぶしく、雨露で染み渡った緑が目に鮮やかです。

そんな中、アトリエや工房からは学生の元気な声が聞こえてきます。

ここは木工加工室。プロダクトデザインコースでは様々な素材に触れる授業があり、この実習でもスツール製作を通じて素材に対しての考え方やふれあい方を学んでいきます。

木には金属や合成素材にない特徴がたくさんあり、知れば知る程おもしろく、アイデアによって無限の可能性が有ります。

丸太のこの部分だからそりがあったり、節に影響されない場所を選んだり、水分や熱を加えれば変形、加工も容易だったり、木と向き合って四苦八苦しながらも学生は楽しそうな様子です。

皆、話し合いながらすらすらと紙にペンを走らせていますね、実際にスツールを使って何か実演している場面も、デザイナーは言葉以外にスケッチと体験で伝えます。

使いやすさや美しさはこういった検討から生まれます。良い物を作ろうという気持ちだけで何でも出来てしまうのがデザイナーの魔法です。

前期タームも中盤に差し掛かり、このスツール製作も各グループの方向性が見えてきた頃、これから本製作!今年の学生はどんなカタチを作り上げるのか期待しましょう!

第20回名古屋造形大学卒展

2月13日(水)〜2月17日(日)まで名古屋造形大学卒展が開催されました。

今回プロダクトからは幅広い作品が展示されました。

オープニングセレモニーでは、丁野君の作品がお披露目されました。

学長の紹介を受け、すこし緊張気味の丁野君が大勢の人の前で作品の説明していました。

展示期間中は学生たちは積極的に会場で作品を説明している姿がみられました。

そして、16日(土)にJIDA中部ブロックのプレゼンが行われました。

優秀賞は岩田君の作品

最優秀賞は後藤君の作品

後藤君は桃美会賞に続き2冠を達成して歓喜していました。

1年間、卒展の為に制作に励んでいた4年生も最終日には少し寂しい表情を浮かべている場面も、、

搬出も無事に終え、卒展が終了しました。

来場していただいた方々、指導して頂いた先生方、協力してくれた助手さん達にこの場を借りて感謝を言いたいと思います。

ありがとうございました!!!

なお、今回の卒展レビューは4年生の柴田くんの撮影写真で作成しました。

プロダクトデザイン特別演習【製図】

製図はインダストリアルデザインの分野ではなくてはならないスキルです。

本校のプロダクトデザインコースでは1年次生の後期から製図の授業が始まります。

まず最初はコップやティーポットといった普段見慣れた形状の製品を書き起します。アドバイスや手本を見ながらの作業でもなかなか上手にはいきません。

製図で重要な事は自分の書きたいカタチを狂い無く正確に相手に伝えるという事。

これが初めての人には至難の技で、矢印を忘れたり数値記入を誤ったりと思わぬところで間違いをしてしまいがち。デザイナーを目指すならまず製図の基本をしっかり習得して相手に自分のデザインをプレゼンしましょう。

そして、基礎を学んだみんなが次に学ぶのはモノのはかり方。

デザイナーには形を捉える能力が必要になります。モノの形を数値化して見る事で明確に大きさや距離感がつかめるようになります。

先生もあえて足がクロスした少し難しい形状をテーマにしました。みんな最初は話し合いながら四苦八苦でしたが、コツをつかめてきたのか後半はみんなスムーズに採寸出来ていましたね。

そして最後に自ら設計図をもとに立体物を作る課題が与えられます。

テーマは『バターナイフ』。

これもみなさん使った事があるモノですね。一見、バターをパンに塗るだけの簡単なナイフだと思いがちですが、ここからみんなの腕の見せ所です。

まずはアイデア、そしてデザインを図面に起こします。

みんなもう形を取るのにはなれましたね、黙々と図面ができあがっていきます。

みんな図面を引いた形状を木に起こし、削っています。

ここでいかに正確な図面を取ったかが、出来映えを左右します。

そして最後に完成したバターナイフを実際に使って見ましょう!

いい香りがしてきました。バターを塗ってみるならパンを、という事で後期最終授業はパンを頂きながらの好評会です。

使い心地はどうですか?個性に富んだバターナイフが出来ました。

自分で創ったバターナイフで食べるパンは格別ですね!

みんなこれで製図の重要性を理解出来たはず、これから生まれるアイデアには立体物になったときの形や説得力が備わっているでしょう。

最後にみんなのバターナイフを、、、。

これだけ個性豊かに出来ました。

この経験を糧に皆立派なデザイナーになる事でしょう!

塗装室リフォーム計画

私たちのプロダクトデザインコースでは自分がデザインした物をモックアップとして制作する事があります。

実際の製品に近づけるためによりリアルなディティールの作り込みが必要になり、そこで行われるのが塗装という行程。塗装はただ美しくなるだけでなく、輪郭をはっきりさせたり外部劣化を防ぐ事が出来ます。学生たちはこうして製品の成り立ちを肌で体験しながら技術を取得していきます。

今年も卒業制作や授業で塗装室を活用していくために学生と教職員で塗装室のリフォームを行いました。

これがリフォーム前の塗装室。 長年の歴史が蓄積され、いろんなところに汚れや破損があります。まだまだ使用可能ですが、これからも使えるように思い切ってリフォームしていきます。

まずは清掃、いらない廃棄塗料や乱雑に配置されていた棚などを移動して部屋をきれいにします。

これは水洗い後の塗装室。長年のゴミがたまり、手応えのありすぎる清掃でした(笑)

そして養生、生乾きになるのを待ちます、、、、、、、、、、、、。

下塗りの開始。養生されたコンクリート床にプライマーを塗ります。

4年生がお手伝い。彼らも卒業制作でここをたくさん使用するので使いやすい環境にしましょう!

プライマーを乾燥させるために1日放置。ここで手を抜くとはがれやすい床になってしまうので丁寧に丁寧に、、。

後日、ついに塗料を塗ります。色はNZUカラーのグリーン、目にも優しくて落ち着いた雰囲気に、、、!

ガシガシ塗ります!

デザイナーとしては細かいところも気になります。

そして、、、、、、、、、、、、、。

きれいなグリーンの床に!

あとは乾燥を待つばかりですが、これで終わりではありません!

またまた後日、ここは木工室。

皆さんせっせと木材を加工しています。いったいなにが出来るのでしょうか、、、。

こうして自分たちの使う物を自ら作る事が出来るのも大学の豊かな設備のおかげ、自然と工具の使い方や加工方法などが習得出来ます。

たくさん切ります!

非常勤講師の先生方もお手伝いしてくださいました。日曜大工で培った技が冴え渡ります!

戸谷先生

青木先生

設計、指導は小林先生(一番右)本職は家具職人なので抜かりがありません。

いよいよ形になってきました。

もうお分かりでしょうが塗装室で使う棚を制作していました!

場所をうつして塗装室。加工した木をくみ上げていきます。

きれいに採寸された部品は一瞬で組み上がりますね。

どんどん出来ていきます。

30分もかからないうちにここまで完成しました。

棚も取り付け、これで収納も万全です。

そして、、、、、、、、、。

完成!

以前より見違えるようにきれいに使いやすい空間へと生まれ変わりました!

学生と教職員が共同して少しでも良い物になれば、と努力した成果が出たリフォームとなりました。

おつかれさまでした!

中間審査開催のお知らせ

卒業制作の中間審査を行います。

日時:10月24日(水) 9:20〜16:00(終了予定)

場所:C305講堂

対象:建築デザインコース・インテリアデザインコース

プロダクトデザインコース・ジュエリーデザインコース・工芸コース

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4年生の皆さん、3分間という短い時間で 相手に”伝わる”プレゼンができるよう、全力を尽くしてください。

シヤチハタ最終発表

9月下旬、シヤチハタ株式会社にて3年生が最終発表会を行いました。

前期の授業の中で、産学共同として行っていましたが、とうとうこの日を迎えましたね。

皆さん、夏休み中に案を上手く練り直せたでしょうか?

当日はシヤチハタ株式会社の船橋社長をはじめ、企画・広報室の方々にお集り頂き、多くのご意見を頂戴しました。

今回は実際の商品化を踏まえて社員の方々に点数をつけて頂き、最後に表彰式を行うことになりました。
皆さんの表情から緊張感が伝わってきました。

発表中は自分自身を落ち着かせ、決められた短い時間の中でいかに相手にコンセプトを伝えられるかに苦戦しながら頑張っていました。

中にはモックを持参し、社員の皆様の手に取って頂きながら発表する学生もいました。
皆さん、納得のいく発表はできたでしょうか?

発表も終了したところで、結果発表を行って頂きました。
予定よりも時間が押していたため、優秀者の発表のみとさせて頂きました。

以前から何度も本学にお越し頂き、皆さんに商品化についての視点からご指導して頂いたシヤチハタ株式会社の清水様より発表して頂きました。

結果、3名にそれぞれの賞が授与されました。

最優秀賞(最高得点):渡辺 愛子
シヤチハタ賞(次点):森田 裕之
デザイン賞(デザイン最高得点):栗谷本 良太

この賞以外にも川村君・中間さん・長谷川君にも賞が授与されました。

皆さん、いかがだったでしょうか?
実際に企業の方に直接ご指導頂ける機会は少ないです。
この経験を活かし、大きく成長していって下さい。

またお世話になったシヤチハタ株式会社の皆様、貴重なご意見・ご指導頂き、誠にありがとうございました。
この場をお借りしてお礼を申し上げます。

3年生が前期の小林啓伯先生の授業で制作したスツールが「ザ・チェアーズ ver.12」にて展示されます。

3年生が4チーム(1チーム4、5人)に分かれて作業を行い、
スツールを作っていく段階でいろんな機械や工具に触れるということが前提にあり、初めてのことばかりで苦労しましたが、とても新鮮で楽しい時間でした。

話し合いながら、慎重に…

小林先生がサポートに入ってくれます!!

水田くん…緊張気味です。

チームプレイ!!

腰入ってるね「いいね!」

8月25日にザ・チェアーズの方々も交えプレゼンを行い「中間チーム」が代表に選ばれました。

開催期間
2012年9月14日(金)~2012年9月16日(日)
10:00~20:00(last day 10:00~18:00)
入場料 無料
会場 ナディアパーク アトリウム 2F 愛知県名古屋市中区栄3-18-1
ホームページ http://thechairs.jp

八滝ウッディランド

9月3〜5日にかけ、八滝ウッディランドにて学外受業を行いました。

今回プロダクトとして1年生1人・2年生5人・3年生1人の計7人の参加がありました。

カリキュラムとして竹灯籠・銛・竹ぼうきなど、昔の生活に密着した制作を行いました。

まず八滝ウッディランドに到着し、昼食を食べた後、早速竹の採取に向かいました。

青木先生が率先し、採取はスタートしました。

みなさん、思ったように竹が切れず、なかなか苦戦しましたね。

こちらは竹ほうきを制作しているところです。

竹の枝を落とし、葉をはいで掃く部分を作ります。

こんな感じに仕上がりました。

さて次は灯籠の制作です。

太い竹に鉈で木の葉型に穴をあけ、そこにロウソクを仕込む灯籠に仕上げました。

この穴を空ける作業がまた大変でしたね。

2年生は協調性があり、みんなで協力し合って1つの灯籠を仕上げています。

こちらは3年生と1年生の1人参加者同士がタッグを組んで奮闘しています。

今回の参加者の中で唯一の女の子、小嶋さんも頑張ってノコを引いています。

次は銛の制作です。

八滝ウッディランドでは川が流れ、上流には滝がある施設となっています。

また周りにも数本の川が流れ、潤った環境となっています。

さて、こちらは中川君。

銛の先を削り出しています。

完成した銛を持っていざ川を目指します。

さてさて、何が釣れたでしょうか?

今回の八滝ウッディランドでの学外受業はいかがだったでしょうか?

参加したみなさんにとって、少しでも心に残り、また今後の制作活動に何らかの刺激やヒントを得る体験となれば幸いです。

普段のデスク上のデザインでなく、自然豊かな場所で、その場にあるモノだけを使って作れるものを作る、といった

プロダクトデザインの可能性を感じてもらうことができればなによりです。

是非この体験を今後の制作活動に生かして下さいね。