卒制・合同中間審査会

10月20日 月曜日

 

毎年恒例の空間立体系合同中間審査会を行いました。

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4年次生が卒業制作の内容をプレゼンします。

 

講評には建築・インテリア・ジュエリー・プロダクトの先生方に参加頂きます。

 

他コースの先生や学生にプレゼンするとあってPD4年次生にいつも以上の緊張感がみられました。

 

他コースの学生の進み具合や考え方を聞き、自分の方向性をまとめ、あとは完成まで突っ走るのみです。

4年次生は中間審査を終えて何を感じれたのでしょうか。

 

これから卒業制作も本格的になるなかで研究室側も出来る限りのバックアップでみんなの「ナニコレ」を完成させてあげたいです。

 

研究室 宮地
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オコ にハマル休日

芸祭を挟んで2週間ぶりの「ものづくりの法律」
いよいよ、著作権という法律の闇の奥深くまでどんどん潜り込んで来ました。

 

今週は、複製権だの、公衆送信権だの、譲渡権だの、著作財産権ということもあり、漢字だらけ、権だらけ、という時間。

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さすがに、レポートに書き写すだけでも大変だろうというヤサシイ親心で、パワポの画面を予めレポートに印刷してあげる大サービス。

 

これで、
「安心して授業に集中してもらえるだろう!」
という親心が、
「これなら、書かなくてもいいや‥」
という子供の心に通じない諸刃の剣ではありましたが、一度やってみようという事で決行しました。
(データ作るの結構大変だったんだぞ(`Д´))

 

終わってみると、結構、みんなには好評でしたね。
おかげで、集中して先生の話を聞けました! (って、ホントかオイ…(-.-))

  

授業終了は12:30。

 

この1週間で気になった知財のニュースの報告レポートも書いてもらうので10分位早めに終了しているのですが、時間通りに帰れた事はありません。。。

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熱心に、昼休みを使って、レポートを書いてくれる学生も少なくありません。
(と同時に、私のお昼休みが刻一刻と蒸発しています…)

 

そこは、待ちます。ご飯が食べられなくても、お昼休みが無くなっても、全員が提出するまで、待ちます。えー待ちますとも。。。
13:20からの3限は、4年生の「卒業制作」ですけど?
待ちます。えー待ちますとも。(>_<。)

 

 

 

 

ちなみに、全回の授業タイトルのベスト5

 

1位 オコ
2位 20人の家族 3人の他人
3位 パソコンにあたふたする先生を見ながら著作権を学ぼう
4位 ポッキーはオリジナルじゃない?!
5位 音楽流れる時間が一番楽しい

 

1位のオコ、には、ハマってしまった。
別に私が機嫌悪かった!とか、学生が怒っている!とか、ではありませんので。

 

言葉(SNS等への書込を含む)における著作性の説明として、創作性のない(オリジナルでない)ありふれた言葉は著作物とはなりません…という事を分かりやすく説明しようとして、

 

「例えば、おはよう!とか、バイバイ!などというのはありふれてますが、誰が最初に言ったかは知りませんが、怒りのレベルを表したオコだの、プンプン丸だの、何やら着火ファイヤーだの、何やらドリームだの、というのは、創作性があるかも知れませんね。」

 

と言ったチョイコメントを拾ったんだと思います。
それにしても、割と大きな記入欄の中に、小さい字で、

 

オコ

 

とだけ書かれていたのにはヤラレマシタ…
こういうセンス、私のツボです。
しばらく、ニヤケながら皆のレポートを採点することになりました。
こういう楽しみがあるから、休日が潰れてもやっていけるんですょ
学生に感謝です。
プロダクトデザインコース 下尾

台風の後は、頭脳嵐です。

急な出張、台風、芸術祭…と想定外に3週間をスキップして、ほぼ1ヶ月振りになってしまったプロダクトデザイン論。
今週・来週は、皆さんの貴重な土曜日を拝借し、2コマ続きでアイデア開発の体験学習を実施します。
1回目の18日は、3週抜けていきなりの土曜日ですので、出席率が低かったのは残念ですが、グループワークには丁度良いボリュームだったかも知れません。
前半に一般的なアイデア開発法として知られる手法を紹介し、後半はブレーンストーミングを通してテーマに沿った理想のプロダクトをイメージします。

先ずは、ウォーミングアップ!

皆さんに前に出てきてもらい、60秒で誕生日順に並んでもらいます。 但し、一言も喋ってはいけないルールです。
戸惑いながら、誰かが指で数字を示すサインを作ってアピールし始めます。 次第にそれが伝播しながら、みんなが相手の数字のサインを読み取ろうとしながら移動が始まります。
時間が限られていますので、後半は加速度的に伝播がスピードアップします。
結果は、誕生日が10月以降の人達が若干、混乱。 これは、2桁月2桁日の人達が、指のサインでは上手く数字を特定することが難しかったからの様ですが、9月迄はほぼ見事に誕生日順に並びました。
時間に余裕があれば、紙に書いたものをアピールしたり、免許証を掲げたり、誰かが壇上に上がり交通整理をしたり…と様々なアイデアが出てきた筈です。 しかし皆さんは時間の制約を考慮した上で、最も簡便で確度の高い方法をあっという間に暗黙裏に共有し、同じ目的に向かって行動することが出来ました。
「時間の尺度」と「解決すべき問題のハードル」のバランスを取ることは、アイデアを開発していく上で、非常に重要なことです。
そばで見ていると、誰かが突破口を開くトリガーとなり、全体を導く大きな動きを生み出す様子が分かります。 とてもダイナミックで感動的な瞬間でした。

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ブレーンストーミングには幾つかのルールが紹介されていますが、基本は「絶対に(相手を)批判しない・(自分を)否定しない」に尽きるでしょう。 人の意見に「Yes, and …」で膨らませていくことで、当人達も予想していない突拍子も無いイメージが見えてくることが醍醐味ですね。 何を発言しても大丈夫という安心の上に、ポジティブなスタンスで議論に臨むことが成功の鍵!

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開発のステージにもよりますが、企業でも初期段階でアイデアを拡げるだけ拡げるフェーズでは実践しています。 三菱では通称「おやかま」(やかましく議論が白熱するから)、ホンダでは「ワイガヤ」(ワイワイ・ガヤガヤ)なんていう隠語もあるくらいです。

デザイナーに限らず、創造することを学ぶ私達は、常にアイデア創出との戦いです。 講義クラスですので、ワークショップ型の授業には少し不安がありましたが、皆さんの「ノリ」に助けてもらい、とっても楽しい授業になりました。 さすが、クリエイティブな人達の集まりです。 授業後のレポートでも沢山の方が「他の人のアイデアに刺激を受けた」「自分の考え方が広がった」「楽しかった」等のコメントを書いて下さって涙がでました(T^T)

 

プロダクトデザイン 金澤

今日はちょっと寄り道

火曜日の午前11時前。

100名余りの学生が大講堂wのC305に集まってくる。

先週の授業レポートと今週の配付資料を受け取って席に着き、ザワザワが始業のチャイムまでウォーミングアップの様に続きます。

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何を書いても良いコーナーである、Drill5:コミュニケーションエリアでは、

「先生、教室が暑いです(汗)」

「パクリ動画をもっと見たいです」

「お腹がグーグーなって困ります・・・」

「センセー、落書きなんて描いてる時間が無いですょ〜(´Д`)」

 

などというのも少なくない。

まぁ、これもコミュニケーションのうちか(^^;)と苦笑いしながら、赤ボールペンでコメントを返していますが、今回はこんなのがあった。。。

 

「写真を撮る人の表現の自由と著作権、撮られる人の肖像権、どっちが強いんですか?」

 

むむむ、なかなかシビアな質問だ。

そもそも、肖像権は法律で明文化されていないものだし、公共の場で不特定多数の人を撮影する場合は認められないもの。(だと思うw)

 

肖像権は知的財産権では無いけど、すこし寄り道するか・・・

 

ということで、今回は、学生の疑問に答える形で、肖像権の事をすこし説明しました。

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「肖像権は、大きく分けて2つの側面がありまして・・・・」

「勝手に自分の姿を撮られたり利用されたくない!という人格権としてプライバシーを守る側面と、特に有名な人などは自分の肖像によってビジネスになる場合もあるので財産権の側面もあります。特に商業的に使う権利をパブリシティ権と言います。」

「肖像権はね、写真だけじゃないんです。似顔絵やパロディでも、誰が見てもその人だと特定される場合は、その人の肖像としてみなされます・・・・ナンヤラカンヤラ」

ついでなので、「サザエさんバス事件」を紹介しました。

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もう38年も前の判例ですが、ある観光バスの車体に手描きでサザエ、カツオ、ワカメの3人を何とか真似て手描きしたものです。

どう見ても、ヘタッピな絵です。原画とはかけ離れたお絵かきですが、誰が見てもサザエさんと分かるし、ご丁寧に、「サザエさん」と文字まで描いてしまってます。

さすがにこれには、作者の長谷川町子さんも怒って(実際に怒ったかは知りませんw)訴訟して、結局は、このバス会社が負けて1800万円以上の損害賠償金を払ったというお話し。

要は、何も連絡せずに、承諾も取らずに、勝手にやるからこういうことになるということを知っておきましょう。

さて、

バスにサザエさんの絵が描いてあれば、子供は、あのバスに乗る!と言いますよね?

人気のあるキャラクターを何かの商品の販売に使えば売れることは分かります。それを商品化権とも言われていますが、パブリシティ権というのもこんなようなものです。・・・なんという曖昧な説明(^^;)

ただし、パブリシティ権は、「人格」を守るものなので、どんなに有名でも動物にはパブリシティ権はありません。

 

それにしても、サザエさんは昭和21年から始まった超ロングランマンガ。

68年の間、カツオは小学校を卒業できていない。歳を取らずに時代の波を乗り越えるフグ田一家は宇宙人という事にしましょう。

 

 

こんな感じだったので、今週の授業は全然前に進まなかった。。。

 

プロダクトデザイン

下尾

 

 

 

芸術祭最終日は…午前11時で終了(T^T)

私(金澤)にとっては、初めての芸術祭。
プロダクトの学生もスゴかった! 普段はクールな印象の学生達が、自前(メンバーのお母さん作だそうですが)の衣装でモモクロを踊ったり(これがまた凄く楽しい盛り上がり! 一生懸命練習したに違いない、パワー溢れる素晴らしいパフォーマンスでした…これで単位をあげたいくらい…)、自分達で作ったアクセサリーを並べたり(美術系大学の面目躍如…クオリティーが高い!)…学生の皆さんの、日頃は見られない一面を見ることができて、とっても楽しいイベントでした。

不運にも最終日の今日は、県内に警報が出た為、11時で終了…
写真は、11時の終了決定が出る直前の2年生の模擬店。

最終日の台風直前の為、小規模になってました…初日の写真を撮っておけば良かった…。

作品のアイデア、クオリティー、ラッピングや展示方法など…さすが、プロダクトデザインの学生は上手い!
皆さんこんなにいい笑顔なのに台風で店仕舞いなんて…酷過ぎる!

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…企画はもちろん、原価計算や値付けなどの経済感覚、店舗計画やディスプレーなどの空間設計、日程管理や役割分担などの計画的運営…皆さん知らず知らずにそういうことを経験して身に付けているのですね…頼もしい。

花火など、多くのイベントもキャンセルされ、残念な結果となりましたが、実行委員として会場や舞台の進行を支え、裏方に徹しながらも盛り上げ役として大きな役割を果たした皆さん! 皆さんの責任感溢れる「ガンバリ」も、ちゃんと見届けました。

回りきれなかった学生の皆さん、申し訳ありません。 今から来年が楽しみです。

 

プロダクト 金澤

 

最後の芸術祭

台風の状況が気になりつつも、昨日から盛大に芸術祭が始まりました。

4年生にとっては最後の芸術祭。

最後の芸術祭の思い出に彼らが選んだのは「わらび餅屋」。

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これがなかなか、安くて冷たくて美味しい。

まだの方は、是非食べに来てやって下さい。

生姜醤油やかつお節醤油、のりたま、ごま油+塩…なんて言う、オリジナルトッピングは、普通にはやらない彼らの持ち味。

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看板には「わらび」を文字って「wanna be」と書かれています。

「wanna be = want to be」…彼らがこの先「『何者』かになりたい!」という想いを込めたネーミングの様です。

大学生活も後半年…「自分が望む誰かに」なれる様、ラストスパートします。

足元怪しいながら、何かに向かっていく彼らの行く末が「希望」に満ちたものであることを心から願っています。

 

プロダクト 金澤

 

卒制会場の真ん中に建つオブジェ

10/7(火)

卒制ブログ担当、中川です。

9/30に寸法を決め、今日から木材を切り始めました。

コレが完成すると、卒制会場の真ん中にオブジェが建ち、

ナニコレの説明や、制作過程などの映像が流れます!

バラさんこと、榊原先生に手助けしていただきながら制作しました。

そんな1日の様子を動画にまとめましたのでご覧下さい↓

いよいよゴーヤを召し上がれ!( ̄▽ ̄)

。。。

 

だから言ったでしょ?

ゴーヤはナンボ料理したって、あの料理の鉄人が頑張ったって、ゴーヤはゴーヤだって。。。

授業の冒頭は、先週のタイトルおもしろベストNO.5の発表で、まだ笑いが起こるユトリがあった教室も・・・

 

著作者人格権とはね・・・アレコレアレコレ

著作財産権とはね・・・コレトアレトコンナノアンナノ・・・

 

次第に「気」が衰弱するC305教室

どよーーーーんんん

どよょーーーーんんん

 

「明日からあのパナソニックが知財関連部署を分社化した新会社が立ち上がるよ!」

とか、

「猿が撮影した写真の著作権者の問題が海外で勃発!」

とか、

 

寝かすか!

 

という私の意気込み、届いたでせうか・・・?

 

絶対領域wwの時間帯に、パクリ疑惑のムービーを入れながら

 

今週も何とか切り抜けました。

 

が、

授業レポートを ”ざっと” 下見拝見するにあたり

早くもゴーヤの毒(栄養だよ!)に当たった学生の告白がチラリホラリ

 

落書きが多かったのは、

睡魔に負けまいと健気に闘ってた君達の精一杯のガンバリとして

ぜんぶプラスに評価したいと思います。

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多分、来週の授業冒頭の[タイトルおもしろベスト5]は、

全員が共感するんでしょうね。

 

 

でも、仕方が無い。

ゴーヤは、やっぱり、うまくないよ。

まずいよ。

 

良薬、口に、苦し。

 

野菜嫌いの君達に、

なんとか食べさせようと料理するお母さんの気持ち、

分かってあげてよ。。。

 

 

プロダクトデザインコース

下尾

 

 

 

学外授業:ブルーノ・ムナーリ

お芋がおいしい季節がきました。

私の秋はなんと言っても「食欲」が先走ります。

 

プロダクトコースの後期は全学年を通して学外授業が多くなります。

今回は先週2年次生が行った美術館をご紹介します。

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清洲市はるひ美術館

【特別展】ブルーノ・ムナーリ

 

木工家具職人の小林啓伯先生引率のもとワークショップなどとても満喫できたようです。

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残念ながら私は学校でお留守番でした。

 

折角の気持ち良い季節なので、この機会に「食欲」だけでなくもっと「芸術」や「スポーツ(運動)」に専念していこうと思います!!

 

研究室 宮地

 

後期 産学連携 第一弾始動!

プロダクトデザインコースでは、できるだけ企業や社会との連携を活発にしながら、大学内だけでは得られない「きづき」と「まなび」を積み重ね、デザイナーとして豊かな知識とスキル、感性を身につける「ひとづくり」を目指しています。

本年度は、1年生の後期から始めることにしました。すこーし早すぎるかなぁという感もありましたが、どうしてどうして、みんなガンガンこなしています。

今回の産学連携先は、『POPPY BOX』という飛び出す絵本の様なパッケージを開発されている株式会社 松浦紙器製作所様です。最初のガイダンスでは、松浦社長自ら大学までご足労頂き、商品の説明と技術的なノウハウをレクチャーして頂きました。

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意匠権と実用新案権を登録済みであると説明をされましたが、『ものづくりの法律』を履修している1年生にとっては、机上での勉強では無く実際のモノを触りながらのリアリティのある「まなび」となったことでしょう。(なってるよな?おい)

 

先ずは、印刷されていない真っ白の教材をご提供頂き、

「取り敢えず組み立ててみよう!」

ということになり、(その作業にもイロイロとノウハウが詰まってました)、必死に組立作業・・・普段おしゃべり好きな学生達が言葉なく黙々と魂を燃やし始めますw

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POPという飛び出す絵本的なパーツをオリジナルにして、今日の授業は終了。こんな感じです。

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さぁ、次週はこの経験を踏まえて、自分なりのオリジナルなアイデアを沢山ださなければなりませんよ!

大丈夫。

彼らなら、やってくれるでしょう。

(だよな?)(^^;)

 

プロダクトデザインコース

下尾