デザイナーにとって、スケッチは大切なコミュニケーション手段

今年もあと1週間で年内の授業は終わり。
1年生は、毎週火曜日は私のスケッチの授業です。

ボールペンや鉛筆、マーカー等のドライマテリアルでのスケッチに取り組んできました。
透視図法のロジカルな考え方と、直感的にバランスを判断する感覚的な視点の両方が大切で、初めてマーカーでID(インダストリアルデザイン)スケッチを描く人には慣れないハードルも多かったと思います。

でも毎年のことですが、みんな集中力が高く、黙々と作業を進める学生達を見ていると、たった9ヶ月でとても逞しく、そして頼もしくなったと感じます。

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シーンとした緊張感の中、みんな黙々と作業してます

今回、取り組んでいるのは図面から形状を読み取り、説明しやすいアングルを自分で決めてスケッチで表現する課題。

 

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写真の彼女は仕上がりが自分で納得出来ない様で、今日3枚目のトライ。提出ギリギリまでもがく様です。

 

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この学生も、これまで描いてきたスケッチと返却時に付けたコメントを振り返りながら、丁寧に作業を進めています。
彼女はAO入試で入ってきた学生ですが、ご覧の様になかなか上手に描ける様になりました。

1年生の間は、ひとつひとつが地道で根気のいる課題です。
多少の早い遅いはありますが、投げ出すことなく、しっかり仕上げる習慣を身に付けてくれている様で、毎年いい学生が集まってくれたと感じる瞬間です。

PD 金澤