美大生のための知的財産講座 4/28(月)

今回は、日本弁理士会知的財産支援センターから関昌充先生をお招きして知財に関するレクチャーをして頂きました。 本校で開講されている「ものづくりの法律」の授業の一環で企画された講演でしたが、「ものづくり」は創作活動を志す学生全員に関係する大切な視点…と言う訳で、学内に展開され300人以上に登る参加者を集めるイベントとなりました。 折しも理化学研究所の論文問題やゴーストライターによる作曲著作の問題が話題になるなど、私たちの関心が高くなっていたことからも旬なテーマとして参加された方も多かったのではないでしょうか?

「皆さんは著作権を持っていますか?」という質問から始まった今回の講座は、日頃あまり馴染みの無い「法律」と私達の創作活動を関連付けて考える…そんなきっかけになりました。
私達は毎日、芸術やデザインの分野で「新しいもの創り」を追求しています。しかし作品を創作する中で、過去の何かに似てしまうことは意図的では無くともあり得ること。 今回の講座では、思想や感情が創作的に表現されている私たちの作品は著作権法で守られており、同時に過去に創出された作品も同じ法律によって守られているという、創作者にとって大切な視点を学びました。他人の権利を侵害しない一方で私たちが苦労して作り上げた作品を自らの意識でしっかり守っていく知識も、プロの表現者を目指す人にとって大切な時代です。

本校で開講されている「ものづくりの法律」の授業では、今回のテーマであった著作権に加え、プロダクトなら意匠権、グラフィックなら商標権などに関する事例も合わせ、プロの造形作家やデザイナーにとって必要な法律の知識を「ものづくり」と一緒に学んでいます。

講座の冒頭の質問にも「私達はみんな著作権を持っている」…受講後には自信を持ってそう回答できる様になりました。

おまけ…クイズも交えながら著作権を学ぶことが出来るこんなサイトも見つけました。 子供向けの設定ですが、クイズは初心者には、そこそこ難しいです…さあ、何問正解できるかな?!

http://www.kidscric.com/index.html

(すみません…講座に夢中で写真を撮るのを忘れてしまいました…)

金澤