今回、初めての試みとして、実際に単位を与える授業をオーキャンに合わせ振り替え、来場される皆さんに実際の授業を御覧頂ける「公開授業」を開設しました。
課題では、インダストリアルクレイと呼ばれる熱可塑性の粘土で自動車のスケール(縮尺)モデルを作ります。
指導頂く外部先生はトヨタ自動車のベテラン・クレイモデラー!
見本として作って頂いたモデルは見ているだけでワクワクする様なクオリティーです。
授業風景は・・・どうです? 楽しそうでしょ!
クレイの特性を知りながら、3次元形状を再現するのは至難の業。
図面を見ながら、基本となる断面をドラッグ(掃引)するゲージ(型板)を作り、縮尺された格子の刻まれた床面で正確な位置を確認しながら、慎重に基本面を作っていきます。
シャープなラインとスムースな面形状を作るのはベテランのモデラーでもトレーニングが必要な職人的な作業です。
学生の皆さんも悪銭苦闘しながら、様々な素材の扱いを身に付けていきます。
実際に授業を経験した学生の話も聞いてみましょう!
こんにちは、PDコース2年の中澤です。
PDコースでは、紙の上に描いて形を決めるだけでなく、実際に立体にしてみてデザインを検討します。その立体にする手法の一つとして、粘土を使ってのモデル作成(クレイモデル)を練習しています。
いまはトヨタのFJクルーザーという車を12分の1の大きさで制作しています。みんな機械ではないので(笑)、一発で正確に粘土を削ることは難しいです。しかし、クレイの利点は削りすぎてもすぐに粘土を盛って修正できること、簡単に元通りになります!
写真ではまだおおまかな形を作っているところですが、これから細かいところに手を加えていき、FJクルーザー(の模型)が完成するというわけです。
クレイモデルに限らず、自分の手のかけたものが仕上がっていく過程は、気持ちのいいことですね。