こんにちは。
3年次生は現在、全員で1つの作品を制作しています。
担当講師:小林啓伯先生
課題は収納
学生が収納をテーマにデザインを考え、プレゼンテイションをしました。
素材の勉強と構造を学び、
木工機械の使い方を学生同士で確認しながら作業を進めます。
各自で役割分担をしてもくもくと作業を進めています。
研究室 田中
2年生の神林さやかさんが、RTF(Re-thinking The Future) Awards, Sustainability Awards 2016 の国際デザイン学生部門で、プロダクトデザインカテゴリーの3位を受賞!
Sustainability Awards の応募者は、世界の75以上の国に及び、建築、インテリア、プロダクトデザインの分野で35のカテゴリーを持つ国際的なアワードです。
「MI」(Magnetic Iron)という彼女の作品は、磁性体で密着する2つのアイロン本体により、ハンガーに吊したままでも両側から一度にアイロン掛けをすることで時間とエネルギーが節約出来るというアイデアです。
2年生と3年生の合同授業では、自分達の得意分野の発掘と将来目指すキャリアに向けたポートフォリオの拡張を目的に、様々な国内外コンペにチャレンジしています。
神林さんのサンドイッチ型アイロンは、コンパクトなボディーの中に、充電装置や水タンク、通常のアイロン台でも使いやすくする為のローラー等をレイアウト。 また高熱に強いセラミック磁石の採用など、デザイナーとして考慮すべき技術的な実現性にも配慮した力作です。
フォトショップで頑張った渾身のスケッチも是非ご覧下さい。
神林さん、おめでとう!
http://www.re-thinkingthefuture.com/idsa2016-product-design/mi-sayaka-kanbayashi/
PD 金澤
夢工房に続きスタートした、ミツモリ様との用途開発プロジェクト。
プロダクトデザインコースでは、より実践的な「ものづくり」を通して社会との繋がりや責任を学んで欲しいと、産学官連携課題に力を入れています。
今回、御協力頂くのは、株式会社ミツモリ様。
「ストーンペーパー」という、石灰石と樹脂を混ぜた紙状の素材の用途開発です。
耐水性に優れ、湿度に対する寸法安定性、耐カビ性の高さ、紙に対して燃えにくい性質や、製造工程上環境に優しい特徴など、様々なメリットを持つこの素材。
今回は、2年生・3年生の合同クラスで、この素材の新たな用途を考察します。
第1回目の授業では、ストーンペーパーの性質、特徴についてのレクチャーを頂き、グループでブレスト。 7月22日の最終プレゼンテーションに向け、各自がユニークなアイデアを競います。
これに先立ち、5月のオープンキャンパスでは、プレ提案としてストーンペーパーを使用した「伊勢型紙のステンシルワークショップ」を展開しました。
名古屋造形大学は、2万点を超える伊勢型紙の原紙コレクションを持っています。
伝統的な手法として型紙に使われているのは「渋紙」と呼ばれる素材で、これは3枚の和紙に柿渋を含浸させ貼り合わせて作られます。
しかしながら、現在は需要の減少により生産工場も減り、また延べ40日も掛かる製造工程の長さや手間の多さから、今では鈴鹿市の白子地区で数社が製造しているばかりです。
今回は、耐水性が高く、寸法安定性が高い「ストーンペーパー・ストーンボード」を株式会社ミツモリ様の御厚意で提供して頂き、スキャンした型紙のパターンをレーザー加工してみました。
学生達は、自分の気に入ったパターンの型紙を選び、ステンシルの技法でスケッチブックの表紙にパターンを転写。 世界にただひとつのオリジナルスケッチブック作りにチャレンジです。
水で丸洗いも可能な扱いやすさ、加工のしやすさ、繰り返し使用しても波打たない安定性を備え、学生ばかりでなく、オープンキャンパスに同伴された御父兄も楽しめる人気のワークショップになりました。
連携課題については、成果についてもレポートしていきますので御期待下さい。
PD 金澤
新年度を迎え、santecさんとの産学連携も後半戦に入ります。
前回の卒業制作展でも大活躍した「ZEUS」ですが、今回紹介するのは、少し変わった使い方かも知れません。 学生は透明のドーム型を必要とするモデルに取り組んでいます。 東急ハンズなどに行けば、既成のアクリルのボール(器)型パーツを買うことができますので、これをカットしても良いのですが、イメージにピッタリのサイズ・カーブの部品って、なかなか無いんですよね…。 学校には真空成形機がありますので、これで作ってみることにしたのですが、やはりピッタリのサイズ・曲率の母型が無い…今回は「ZEUS」を使って、この母型作りにチャレンジします。
形状はいたってシンプルな凸レンズ形状。 希望のサイズは「ZEUS」の出力範囲を超えていましたので、止む無く2ピースに分けて合体することにします。 前回までの教訓を忘れずに、凸型の頂点を出力する際、冷めない内に重ねて出力することで形状が崩れてしまうのを避ける為に、同じ高さのダミー棒を生やしておきます。
形状がシンプルなだけに、失敗も無く出力完了。
2つのピースを合わせてみても、まあまあの精度で凸レンズ形状になりそうです。
繋いで磨いて母型を完成しましたが、真空成形では思いの外、表面の凹凸を敏感に拾うことが判明。 表面の磨きに相当の時間を掛けないといけないことが分かりました。 「ZEUS」はポリ乳酸系の樹脂を出力していますが、結構なサンディングにも耐え、形状をしっかり出すことも出来ることも分かりましたので、母型以外にも磨いてフィニッシュする作品でも活躍しそうです。
PD 金澤
6月14日(火)の15時 決戦の時
そんな緊張感とオーラで息苦しささえ漂っていたアトリエと工房のここ1週間。
その成果がうまく出せるでしょうか?
プレゼンの準備はモデルを完成させるだけではありません。
コンセプトを含めたデザイン説明の手元資料も当然必要で、その為の写真撮影にも時間がかかります。提案するデザイン各々の特徴を表現したネーミングまで考えるのも課題のうち。そして、カンペ禁止が基本ルールなので台詞を覚える事も簡単なことではありません。
今回のみんなの成果です。
プレゼン時間は1チームに30分。
少し長いかな?と思ってはいたのですが、実際は足りないくらいでした。全ての提案に対して夢工房スタッフ方々のプロの目が光り、その場で商品化検討会が始まっていたり…
結果的には、夢工房の方々には大変ご満足頂ける内容だったと思います。
一年生にとっては初めての産学連携でしたが、みんな満足がいく結果が出せたこともあり、嬉しいコメントも沢山頂いたので、大きな自信につながったのではないかと思います。
ひとつでも商品化されると嬉しいですね。
PD1-2年の学生諸君、よく頑張りました!
夢工房の皆さん、お忙しい中ご出席有り難うございました。商品化へのご検討をよろしくお願いします。
by しもお
NPO法人 夢工房様(http://www.yumekb.net/index.html)との産学連携プロジェクトが始まっています。
夢工房の商品には、主に木材の特性を利用して手作業で作り出す温かみを感じる製品が沢山有ります。
『てづくり への こだわり』は、大量生産や制作コストを重視する一般の商品ではなかなか伝え難い『作り手の想い』を大切にする姿勢です。
コンビニの棚に展示された型にはめた「どれも同じカタチ」のおにぎりより、「全部がオリジナル」の手作りのおにぎりには、愛情と想いという栄養が入っているんですよね( ´▽`)
とは言え、商品として販売するとなるとハードルは低くはありません。実のところ、これはなかなか難しい課題ではありますが、さて学生はどんな想いをカタチするのでしょうか?
このプロジェクトには、プロダクトデザインコースの1年生と2年生に参加してもらいました。
3つのグループに分け、Aチーム(玩具)、Bチーム(文房具・雑貨)、Cチーム(新ジャンル)というテーマ別でデザインを進めます。当然、同じチームに先輩後輩という上下関係で進めますが、プロダクトデザインコースは上下の仲も(気持ち悪いほどw)良すぎるので、ワイワイガヤガヤと楽しんでます。
笑顔と真顔、集中と緩和がバランス良くミックスしている彼らの作業を見守っていると、このコースのコンセプトである『ものづくりを通したひとづくり』が目の前で進行中であると実感するのです。
みんなガンバレ!
by しもお
PS 作業中の写真等をどんどん追加していきます。請うご期待。