STUDY展のこと…

立体空間系の春の一代イベントである「STUDY展」が18日に最終日を迎えました。
このブログを御覧になるのはコースの学生だけではありませんが、今日は学生の皆さんに向けて書きます。

プロダクトデザインコースの皆さんへ
STUDY展の無事閉幕、ご苦労様でした。

この4月から赴任した私にとって、これだけの数の作品を一同に集めた展覧会は初めての大きなイベントとなりました。
プロダクトデザインの守備範囲の広さと皆さんの着眼点の豊富さ、表現のバリエーションを改めて感じることができ、連日一生懸命に作業する皆さんの姿をワクワクする気持ちで拝見致しました。
目の前で物が出来上がっていく楽しさや喜びを感じながら、私自身が学生だった頃のことを思い出し…苦労された皆さんには申し訳ありませんが、実に楽しい毎日でした。

搬入前には、夜遅くまで…或いは連休、土日を返上して作品の制作に打ち込む皆さんの姿は素晴らしいものでした。
もちろん計画通りに進めることが何よりですが、思惑通りに進捗しない時にどれだけ諦めずに頑張れたか…そこに尊い価値があります。 上手く行かなかった時にこそ、その後どうフォローしたかで真価も問われます。 「投げ出してしまわずに、あの時頑張れた」と思う気持ちが、皆さんの財産です。
次回は更なる高みを目指しましょう!

またイベントの運営自体にも皆さんの頑張りを見ました。
各役割にアサインされた皆さんは、自身の制作以外に献身的に公の為に時間を費やし展覧会を成功させました。

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搬入時の会場設営では、梱包材や工具などで雑然・混沌としていた会場が、次第に霞が晴れていく様に美しい空間に生まれ変わる様子は感動的でした。

自らがどう動くかを考え、自分が果たせる役割を見つけ出した方も沢山いた様です。
搬出係を担当してくれた学生は、真っ暗な中、学校に戻した重い荷物をトラックから降ろしイベントを締めくくって下さいました。

最終日には、2年生・3年生の皆さんによる作品のプレゼンテーションを実施!

1年生も参加したイベントでかえって緊張したかも知れませんが、自身の作品を自信を持って説明するには、作品への強い思い入れ(「思い込み」ではありません)と、作品にどれだけ深く踏み込めたかが重要ですね。

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上級生の皆さんは、後輩に伝えていく重要な役割も担ってくれました。

私は常々…デザイナーにとって大切な資質の1つは「サービス精神」だと考えています。「喜んでくれると嬉しい…」という素朴でシンプルな気持ちが、創造活動の原点だと信じています。

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皆さんが力を合わせたチームワークで実現したSTUDY展は、展示会以上の価値と経験を得るとても素敵なイベントだったと思います。
1年生の皆さんは、来年のデビューに備え、是非とも先輩を超えるつもりで臨んで頂きたいと思います。

金澤