アイディアが出てくるので形にしたくなる。

前回、1年生が自動車のコンペで入賞した話題がありましたが、4年生にここのところコンペで連戦連勝している強者がいる事が分かりましたので、ご紹介したいと思います。

パソコンに向かっているのは、4年生の原 昌之くん
彼は2010年度、出すコンペ出すコンペ入賞しているらしい。しかも、商品化の可能性があるから、応募した作品についての詳細は言えないというから、もはやプロの風格ですね。


まずはiPhoneケースのコンペ
これについては、大学Webサイトのトップページでも紹介されていますが、とっても可愛いデザインです。個人の感想ですが、最優秀賞も含めて他のどの作品よりも「売れそうな」デザインだと思いました。

他には、
ダンボールを使ったアイデアのデザインコンペ

これも応募作品を見せてもらったときは、思わずほしくなりました。
でもこれは非公開です。いつか店頭で目にすることができるかもしれませんね。

プロダクトデザインの勉強をしていると、パッケージのデザインやプレゼンテーションの必要性などから、2次元グラフィックの技能も求められ、また身に付いていきます。
これは、そんなグラフィックのコンペティション。未来の氷屋さんという難しいテーマですけど、一番「未来」という感じがでているのではないでしょうか。

原くんに、どうやってアイデアを出すの?と聞いてみたところ、「自分がこんなのあったらいいな」というモノを考えるという答えが返ってきました。やはり、スタートはそこが基本だと思います。でも、彼がすごいのは、どうしてコンペに応募するのか?という質問に対して、「アイディアがどんどん出てくるから、それを形にしてみたくなる」と答えてくれたところです。これは日々の観察力や、想像力のなせる技で、誰にでも出来る事ではないと思います。
そしてもう一つすごいなと思った事は、1つのコンペに対して、何点も何点も応募しているという事です。質より量で量産しているわけでもなく、普通ならそれを1つまとめたら満足してしまいそうな作品が完成しても、次々と全く違うアプローチから作品を生み出して、応募しています。
そのモチベーションの高さと、限られた時間の中でいくつも提案できるだけのスピード感がある事がすごいと思いました。

そんな原くんが得たものは、栄誉や賞金だけではありません。もっと大切なデザイナーとしての気づきも得たようです。それは何かというと、1つのコンペにいくつもの作品を応募した時に、自分が一番自信があると思っていたもの以外のものが受賞された事で、自分がいいと思うものが必ずしも他人もいいと思うわけではないし、また「売れるデザイン」というわけでもないという事です。

実は、まだいくつか応募して発表待ちのコンペがあるそうなので、卒業までにあといくつの朗報が聞けるのか楽しみですね!