2014 年 9 月

<第192回>1年コンピュータ基礎

後期スタート。1年生の授業は、しばらくの間「コンピュータ基礎」がメイン。これから様々なデザイン課題に取り組んでゆくうえで、個人のデザイン力を拡張してくれるコンピュータソフトの活用は必要不可欠な技術です。

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前期ではillustrator中心でしたが、後期はphotoshop、さらにindesignの基礎までを習得しようというプログラムです。基本 CMYK


第1日目では、前期で学んだillustratorのおさらいを兼ねて3D機能を使ったデータ制作課題に取り組みました。

具体的にはこんなデザインの清涼飲料水の缶データを作ってみようという訳です。

最初はみんな「え?今日だけでできるの?」という反応でしたが…

illusutratorでも少し前バージョンからこのくらいは簡単。3限目で手順を学ぶと、細かい所で何度かつまづきながらも4限終了の頃には、ほぼ全員が完成状態にもってゆくことができました。

3Dデータ制作では今回のような簡易な機能でも写真のレンズ画角やアングル、スタジオワークでのライティングの知識が要求されます。

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第2日目は続けて規定のデザイン缶とその輸送用箱のデータを完成させ、続いて自分オリジナルデザイン案の3Dデータ化に取り組みました。みな3D機能を使いこなせるようになり、ちょっとしたコツもつかんだようです。

教員:ひがしなか

<第191回>東京研修旅行3日目

研修旅行3日目は、ホテルチェクアウト後自由行動。あいにくの雨模様(前日上野に向かったグループは局地的豪雨に遭遇)でしたが、夕方、六本木に集合するすこし前ごろには明るい日差しがもどってきていました。

21_21 DESIGN SIGHT の「イメージメーカー展」では、デザインやアートという枠組みに一切こだわることのない自由な発想で生まれた幻想的な作品群に刺激を受けました。

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そのあと一行はミッドタウンのDESIGN HUB企画展「本・ことば・デザイン」へ。ここでは、「本とそこに記されたことばを読み取り、いかに豊かに伝えられるか」がテーマのインスタレーション展示を見学し自由解散となりました。

 

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今回の研修に参加した学生たちは、間違いなく多くの収穫があったと思います。今後のそれぞれのデザイン制作に必ず生きてゆくことでしょう。

教員:ひがしなか

 

<第190回>東京研修旅行2日目

東京研修2日目の9月10日は、リクルートが運営している2つのギャラリー、クリエイションギャラリーG8とガーディアン・ガーデンで開催中の展覧会見学でした。

クリエイションギャラリーG8で開催中だったのは「MT × G8」です。

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ギャラリーではmtを使用した子供たちによるワークショップ作品展示、ミントデザインズが手がけたmtのウェアのインスタレーションとともに、クリエイターたちが新たに制作したmt作品が展示販売されていました。一番人気は横尾忠則氏のmtだとのこと。

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我々はG8の設立経緯や今回のMTワークショップの企画説明などを受けたのち、ご好意でmtを使ったオリジナル缶バッジ作りにも挑戦させていただきました。教員・学生とも夢中で制作させていただきました。(なので制作風景はクリエイションギャラリーG8のTwitterにてご覧下さい)

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もともとデザインワークやイラストレーション制作現場で必要不可欠のマスキングテープ。最近はツールのデジタル化で登場の機会は減ってきましたが、数年前から女性向けにカラフルなドットやストライプ、イラストレーションなどが印刷された仕様のテープ「mt」として雑貨店の定番アイテムとなっています(ホラ、見かけたことあるでしょ)。

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ガーディアン・ガーデンはビル地下にある小さなスペース。今回の企画展は、香港生まれの写真家ERICによる写真展「Eye of the Vortex/渦の眼」です。インドに対して我々が持っているステレオタイプのイメージとは一線を画したスナップの数々が並べられていました。http://rcc.recruit.co.jp/gg/

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このあと、午後から研修旅行は個別行動へ。参加学生はそれぞれに立てたスケジュールに従ってギャラリーや美術館などへ向かいました。

教員:ひがしなか

<第189回>東京研修旅行1日目

2014グラフィックデザインコース研修旅行1日目は、広告トップクリエイターのデザイン事務所訪問と銀座のギャラリー見学でした。

まず訪れた福島治デザイン事務所は一戸建てのゆったりした空間。演劇広告制作のアイデア発想段階から具体化までの細かい実例紹介では写真のリアリティを通じて「見たことのないような世界」の高いクオリティ実現のためには絶対に妥協をしないこと、またソーシャルデザインにおいける広告による取り組みについて、さらにグラフィックデザインが個人の名声よりも常に「新しく若々しくて初々しい」ものが評価されるとてもフェアな業界であることなど幅広いレクチャーをしていただきました。

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続いて訪問の新村デザイン事務所は銀座のど真ん中のビルにありました。新村水産や無印キャンプ場、資生堂の広告制作の事例紹介を通じて、どのようにデザイナーとしての自分らしさを獲得してきたか、そして不得意な分野にどう取り組んできたか、デザイン制作上ひと手間をかけることによってクオリティをあげることの大事さ、人との出会いの大切さ、アイデア創出に困ったとき常日頃からストックしているビジュアルのスクラップブックが助けになる事などを語っていただきました。

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両氏からは、プロフェッショナルのデザインクリエイティブにとって必要不可欠で重要なこだわりの数々について具体的な強いメッセージをいただきました。参加学生はグラフィックデザイナーになるために必要な鍵束を確かに受け取ったことと思います。この場を借りて貴重な時間を割いていただきました両氏に改めて心より感謝申し上げます。

研修はこのあと銀座GGGギャラリー「So French Michel Bouvet Posters」(ミシェル・ブーヴェのポスター展)、松屋銀座での「高岡2014クラフトコンペAWARDS+」とデザインコレクション見学をし、充実の1日となりました。

教員:ひがしなか