2014グラフィックデザインコース研修旅行1日目は、広告トップクリエイターのデザイン事務所訪問と銀座のギャラリー見学でした。
まず訪れた福島治デザイン事務所は一戸建てのゆったりした空間。演劇広告制作のアイデア発想段階から具体化までの細かい実例紹介では写真のリアリティを通じて「見たことのないような世界」の高いクオリティ実現のためには絶対に妥協をしないこと、またソーシャルデザインにおいける広告による取り組みについて、さらにグラフィックデザインが個人の名声よりも常に「新しく若々しくて初々しい」ものが評価されるとてもフェアな業界であることなど幅広いレクチャーをしていただきました。
続いて訪問の新村デザイン事務所は銀座のど真ん中のビルにありました。新村水産や無印キャンプ場、資生堂の広告制作の事例紹介を通じて、どのようにデザイナーとしての自分らしさを獲得してきたか、そして不得意な分野にどう取り組んできたか、デザイン制作上ひと手間をかけることによってクオリティをあげることの大事さ、人との出会いの大切さ、アイデア創出に困ったとき常日頃からストックしているビジュアルのスクラップブックが助けになる事などを語っていただきました。
両氏からは、プロフェッショナルのデザインクリエイティブにとって必要不可欠で重要なこだわりの数々について具体的な強いメッセージをいただきました。参加学生はグラフィックデザイナーになるために必要な鍵束を確かに受け取ったことと思います。この場を借りて貴重な時間を割いていただきました両氏に改めて心より感謝申し上げます。
研修はこのあと銀座GGGギャラリー「So French Michel Bouvet Posters」(ミシェル・ブーヴェのポスター展)、松屋銀座での「高岡2014クラフトコンペAWARDS+」とデザインコレクション見学をし、充実の1日となりました。
教員:ひがしなか