浦沢直樹先生特別講義
昨日は2年生対象で浦沢直樹先生による特別講義が行われました!
今回のお話は先生のデビューまでのプロセスと、デビュー作「Return」にまつわる制作秘話。特に4年越しでデビュー作を完成させるまでのお話は、今やなかなか伺えない貴重なエピソードだったと思います。
お話のポイント
・デビュー前に芥川龍之介や星新一を原作に描いたのは、大人っぽい作品を描きたかったから
・就職するつもりだったから、大学時代に生涯最後の傑作を描こうと思ってた
・マンガはまずシーン(イメージ)ありき。その後の構成でその一番描きたいシーンが一番良い状態で出るように作る
・自分でダメ出しが出来るのは、自分で正解がわかってる証拠
・「主人公」とは、客を呼べる存在でなくてはならない
・「落描き好き」がマンガ家の本質
芸祭レポート!
8日から3日間名古屋造形大学芸術祭が行われました。昨年度のようにコース単位での出店参加はありませんでしたが、今年も多いに盛り上がったようです。
さそうあきら先生スーパーレクチャー終了
昨日は自分(石川)にとっても特別な一日となりました!
さそうあきら先生は憧れのマンガ家であり、京都精華大学マンガコースの准教授で大学マンガ教育の大先輩でもあるので、先生の講演はいろいろな意味で勉強になりました!学生諸君にとっても示唆に富んだ内容だったと思います。
先生のお話のポイントをいくつかあげておきます。
・ストーリーの本質は「問題と解決」。ゆえに全てのストーリーはサスペンスである。
・リアリティはストーリーというレースカーにとっての「ダウンフォース」
・複数の問題提起や複雑な設定、回想シーンの多用は推進力にとっての減速要素となる。
・リアリティとは「説得力」。その重要な要素は「キャラクター」「取材」「五感」
・背景にはその場所における「温度」「湿度」「天気」といった雰囲気も考慮する事が大事
・アイデア出し、発想訓練法としての「マンダラート」「マインドマップ」
さそう先生、ほんとにありがとうございました!
おまけ:明日から名古屋造形大学芸術祭です!8日の18:30からメインステージでマンガコース准教授石川のバンド「フラットライナーズ」のライブがあるよ!よろしくね!
10月6日は、さそうあきら先生スーパーレクチャー!
来る10月6日木曜日は名古屋造形大学公開講座「スーパーレクチャー2011」として、マンガ家のさそうあきら先生をお迎えして「マンガ推進力とリアリティ」というタイトルで特別講義が本学C601教室で14:30から行われます。
さそうあきら先生は第三回講談社ちばてつや賞大賞「シロイシロイナツヤネン」でデビュー。主に青年誌のジャンルで活躍され、99年には「神童」で第三回手塚治虫文化賞、08年には「マエストロ」で第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞されています。
その後も現代に生きる様々な人々のドラマを時にやさしく、時に厳しく描く、マンガ界きってのストーリーテラーとして数々の傑作を世に送り出しておられます。
また、さそう先生は現在京都精華大学マンガ学部マンガ学科ストーリーマンガコースで准教授として学生に御指導もされておられるので、コース学生にとっても非常にためになる講義になるでしょう。マンガコースは全学年参加必須ですよ!
もちろん公開講座ですので一般の方も聴講可能です。さそう先生のストーリー作りの秘密がわかる貴重な機会ですので、是非ふるってお申し込みいただければと思います!
名古屋造形大学公開講座「マンガ世界の歩き方」
来る10月1日、小牧のメナード美術館において名古屋造形大学の公開講座が行われます。
年間テーマ「リアルとバーチャル」の3回目の今回は、マンガコース准教授石川俊樹が「マンガ世界の歩き方」というタイトルでマンガの持つ仮想世界の魅力についてわかりやすく講義します。
お申し込みいただければどなたでも聴講いただけますので、よろしくお願いいたします!