名古屋造形大学マンガ賞(仮)

遅ればせながら、今年も名古屋造形大学マンガコースをよろしくお願いいたします。

年明けの初日、今日は「名古屋造形大学マンガ賞(仮)」の原稿締め切り日。続々と力作が・・と言いたいところ「もう少しで上がるのですが・・」という声多数にて、最終締め切り18日に延びました。
「締め切りを守る事」はマンガ業界唯一の掟!延ばされた「締め切り」に感謝しつつ頑張るように!

そういう意味でも今日きっちり提出した人は偉い!


今年最後のホワイトボード

1年生実技は昨日今日と今年の「大反省会」。1年間で浮きぼりになった問題点を個人面談方式で指摘されました。皆の問題点は大きく3つ、ホワイトボードに書かれた通りです。休みに入っても精進を忘れずにな!

まあ、そうは言いつつマンガコース今年も頑張りました。来年もこの調子で高いモチベーションと出席率を維持しつつ作品作りに励んで行きましょう!

では皆さん、メリークリスマス&よいお年を!

作品点数が少ないと個性が確立できません!突っ込んだ指導も出来ません!その辺を肝に銘じておくように!


今日のホワイトボード

2年実技は休みの前にネームの復習。「困難」をエピソードに組み込む事でストーリーにダイナミズムを生み出す。ネタに詰まってたら試してみるのも突破口になるかも。

愛するキャラを鬼の心で谷底に突き落とす覚悟が必要(笑)


2年アニメーション実技

今期水曜日、木曜日継続で進めてきた2年アニメーション実技も大詰めに入って、現在は「作画」の段階。ゴールはまだまだですが皆頑張れ!

絵コンテに合わせて・・


ひたすら描く!


すると・・


こんなカンジに・・


動きます!


地道な作業だにゃあ・・


3年背景実技

アシスタント実習第三弾。今回も「先生」の描いたキャラとアタリに合わせて背景を描いてもらいました。ただし今回はアクションシーン。「バイク」もさる事ながら「スピード線」「爆発」といった効果に近い背景をメインにやってもらいました。

仕上げまで行けなかったのは残念ですが、アシスタントとして十分やっていける丁寧な作画です


スピード線いいですね、ただ仕上げが少々荒い、トーンも若干濃いかな


大橋ツヨシ先生特別講義

昨日は週刊モーニング「エレキング」等4コママンガで活躍中の大橋ツヨシ先生による特別講義でした。3年生4限目の授業でしたが、先生の御好意でその後2年アトリエにて、マンガコース全体を対象にフリートーク形式の講義をして下さいました。マンガに対して熱血な大橋先生の言葉一つ一つが学生の胸に刻まれたようです。
5限目という変則的な時間だったためマンガコースでも受講できなかった学生のために、お話いただいた内容のポイントを上げておきます。

「大橋先生はキャリア20年以上の大ベテラン」
「デビュー当時は全ての4コマ雑誌を買ってきて、その中に無いものを描こうとした。人のやらない事をやろうとした」
「自分は一つの会社である。したがってマンガを描くだけが仕事ではない。営業、プレゼンも必要」
「同時に出版社にやる気を見せる事も大事。大橋先生は月刊誌なら毎月、週刊誌なら毎週作品を投稿していつでも連載できる事を出版社に示した」
「マンガはおもしろさが伝わる事が大事。人に見せる事で、そのリアクションから自分の方程式を作りあげる」
「ルーツ、オリジナルは濃い。薄いものに影響受けた作品はさらに薄いものになる」
「メジャー誌のマンガがメジャーとは限らない。マイナー誌でもメジャーの志向を持った作品はたくさんある」
「とにかくたくさん描く事。そして経験を常にマンガにフィードバックする回路を作る事」

大橋ツヨシ先生、お忙しい中ほんとにありがとうございました!

大橋ツヨシ先生「エレキング」

次々と力強い金言が!


真剣に聞き入る学生達


今日のホワイトボード

1年実技。「メタファー(暗喩)」について。説明すると少々難しいが、実は皆それとなく使ってる演出技術。ただ、クライマックスそのものを「メタファー」とする、メタ的ストーリー構築はやや高度な演出技術だね(青年誌的だし)。

大波に挑むサーファーの話をストレートとメタ的演出で比較


1年実技

今日は1年生は高木先生の背景/演出実技。 実際に大学の敷地内をロケハンしてそれを資料に作画します。継続して制作中ですが、いよいよ完成に近づいてきたようです。

場所のしばりがあるワケですが


意外と自由に遊んでます!


隠れるトコもたくさんあります


本格ガンアクション!?


大学破壊・・(笑)


今日のホワイトボード

実技2年3年でネーム指導。「求心力」の強いネーム作り。ただストーリーを語るだけのネーム作りから、次のステップとして読む者に強い印象を残すネーム作りへ!

強調のために今一度話のプロポーションを考える


その結果多少破綻があっても、強い印象を残す事の方が大事


今日のホワイトボード

1年生実技。先日の芳崎先生の講演での「最初のひとつだけで、なにもかもうまく行かせようとしない」という金言を受けて、ちょっと精神論寄りの話をしました。「1年のウチは結果を出す事が全てではないが、同時に詰めるとこまでは詰めないと問題点も見えてこないよ」というお話。

全ての経験をマンガにフィードバックする事。それがマンガコースの学生の使命!