3年背景実技

アシスタント実習第三弾。今回も「先生」の描いたキャラとアタリに合わせて背景を描いてもらいました。ただし今回はアクションシーン。「バイク」もさる事ながら「スピード線」「爆発」といった効果に近い背景をメインにやってもらいました。

仕上げまで行けなかったのは残念ですが、アシスタントとして十分やっていける丁寧な作画です


スピード線いいですね、ただ仕上げが少々荒い、トーンも若干濃いかな


大橋ツヨシ先生特別講義

昨日は週刊モーニング「エレキング」等4コママンガで活躍中の大橋ツヨシ先生による特別講義でした。3年生4限目の授業でしたが、先生の御好意でその後2年アトリエにて、マンガコース全体を対象にフリートーク形式の講義をして下さいました。マンガに対して熱血な大橋先生の言葉一つ一つが学生の胸に刻まれたようです。
5限目という変則的な時間だったためマンガコースでも受講できなかった学生のために、お話いただいた内容のポイントを上げておきます。

「大橋先生はキャリア20年以上の大ベテラン」
「デビュー当時は全ての4コマ雑誌を買ってきて、その中に無いものを描こうとした。人のやらない事をやろうとした」
「自分は一つの会社である。したがってマンガを描くだけが仕事ではない。営業、プレゼンも必要」
「同時に出版社にやる気を見せる事も大事。大橋先生は月刊誌なら毎月、週刊誌なら毎週作品を投稿していつでも連載できる事を出版社に示した」
「マンガはおもしろさが伝わる事が大事。人に見せる事で、そのリアクションから自分の方程式を作りあげる」
「ルーツ、オリジナルは濃い。薄いものに影響受けた作品はさらに薄いものになる」
「メジャー誌のマンガがメジャーとは限らない。マイナー誌でもメジャーの志向を持った作品はたくさんある」
「とにかくたくさん描く事。そして経験を常にマンガにフィードバックする回路を作る事」

大橋ツヨシ先生、お忙しい中ほんとにありがとうございました!

大橋ツヨシ先生「エレキング」

次々と力強い金言が!


真剣に聞き入る学生達


今日のホワイトボード

1年実技。「メタファー(暗喩)」について。説明すると少々難しいが、実は皆それとなく使ってる演出技術。ただ、クライマックスそのものを「メタファー」とする、メタ的ストーリー構築はやや高度な演出技術だね(青年誌的だし)。

大波に挑むサーファーの話をストレートとメタ的演出で比較


1年実技

今日は1年生は高木先生の背景/演出実技。 実際に大学の敷地内をロケハンしてそれを資料に作画します。継続して制作中ですが、いよいよ完成に近づいてきたようです。

場所のしばりがあるワケですが


意外と自由に遊んでます!


隠れるトコもたくさんあります


本格ガンアクション!?


大学破壊・・(笑)


今日のホワイトボード

実技2年3年でネーム指導。「求心力」の強いネーム作り。ただストーリーを語るだけのネーム作りから、次のステップとして読む者に強い印象を残すネーム作りへ!

強調のために今一度話のプロポーションを考える


その結果多少破綻があっても、強い印象を残す事の方が大事


今日のホワイトボード

1年生実技。先日の芳崎先生の講演での「最初のひとつだけで、なにもかもうまく行かせようとしない」という金言を受けて、ちょっと精神論寄りの話をしました。「1年のウチは結果を出す事が全てではないが、同時に詰めるとこまでは詰めないと問題点も見えてこないよ」というお話。

全ての経験をマンガにフィードバックする事。それがマンガコースの学生の使命!


芳崎せいむ先生特別講義

昨日は本学マンガコース全学年共通でマンガ家の芳崎せいむ先生による特別講義。「金魚屋古書店」「デカガール」などのヒットで知られる芳崎先生とともに、本学客員教授で「デカガール」原作者でもある長崎尚志先生、講談社「Kiss」編集部から担当さんも御一緒に来校されました。
講義は長崎先生との対談形式で「芳崎先生の学生時代」「アイデア出しの話」「編集者との仕事」といったお話から、「5年10年続けるマンガ家を目指す」「文化と産業を担う覚悟」といった大きなレンジのお話まで、学生にとってはなにからなにまで参考になる中味の濃い内容で、創作のヒントをもらった学生も多かったのではないでしょうか。
芳崎先生、お忙しい中ほんとにありがとうございました!

芳崎せいむ先生のHP

司会進行マンガコース石川で始まりました

芳崎先生と長崎先生の「デカガール」コンビ!


学生も大感激な一日でした!


今日のホワイトボード

1年実技。オリジナル作品を進める上での「背景」の考え方。背景は「資料」と「タッチ」で考える。

自分の作品に合った背景の描き方をしているマンガから手法を参考にする


1年生背景実技

1年生は高木先生による「背景/コマ割り」演習として、本学キャンパスを舞台に2p以上のマンガを描くという課題が進行中です。これはあらかじめカメラで撮ってきたキャンパスの様々な場所を背景としてマンガに取り入れ、ストーリーは無くていいから演出の流れを重視する、というユニークな授業です。

キャンパスを舞台にアクション!


撮ってきた場所をうまく演出にいかして


どんなシーンが出来るか、楽しみです!


浦沢直樹先生特別講義

昨日は本学マンガコース客員教授でもあるマンガ家、浦沢直樹先生によるマンガコース全学年参加の特別講義が行われました。全体は2部構成で、第一部はマンガにおける「おもしろさ」とはなにか?という、シンプルかつ深い内容で、映像資料を見ながらの「いかに読者をワクワクさせるか」という、実践的講義でした。第二部は皆で考えたセリフに学生が表情をつけたキャラクターをその場で描き浦沢先生が講評するという、学生参加のワークショップ型実技授業で、一転して会場は賑やかな雰囲気になりました。

大いに盛り上がった講義に浦沢先生も大変満足されて東京へ帰っていかれました。

浦沢直樹先生、お忙しい中ほんとにありがとうございました!

設定(しばり)のうまさについて


第二部:先生の見本!


一つのセリフも演出次第で多様な心情表現のバリエーションが生まれる


シンキングタイム5分間!


続々集まる作品。皆うまいし早い!


珍解釈に浦沢先生も思わず吹いた!