寺沢大介先生特別講義「職業としての漫画家」

昨日は寺沢大介先生による特別講義「職業としての漫画家」が行われました。

「ミスター味っ子」「将太の寿司」で有名な寺沢先生、その豊富なキャリアの中で培った様々な考え方を学生にもわかりやすくお話いただき、そこでいただいた金言の数々は学生の今後の作家活動にとっても大きな道標となるに違いありません。

その講義内容からいくつかご紹介します。
・子供の頃から漫画や小説をたくさん読んでいた。大学時代に漫画を投稿するようになったが月例賞の佳作止まりだった。
・もともとSFやファンタジーが好きだだったが、当時は学園コメディばかり描いていた。ある時意識改革して自分が隅々まで楽しめる漫画、納得できるマンガを描こうと奮起し入選、その作品が掲載作品となった。
・寿司漫画の企画には最初必ずしも興味があったわけではないが、与えられた枠内で自分ができる事をよく考えてモチベーションを上げていった。
・自分で面白いと思っている自分の思った通りの作品を描いても、そこに読者はいない。その面白さを読者に伝えるためには目に見えない大きなテクニックが必要であり、そこで編集者が必要となる。
・自分で自分の作品にブレーキをかけない。やりたいことを熱量を持ってやりきって、あとは編集者に検閲してもらう。
・「普通こんな事やらないだろう」と言う表現を常に模索する。それが「ミスター味っ子」のモチベーションになっていた。
・引き出しを広げるのは興味のないことを無理に好きになる事ではない。まだ知らないところにある「好き」を発見するためにいろんなものを見たり読んだりするのが、引き出しを広げるの意味。
・漫画は話・構成・そしてキャラクターの表情。やるべきはストーリーを考える事。絵の事は気にするな。
・その時の自分の勢いを出し尽くすものを描けているいるか。これ以上ムリと言うとこまで自分を追い込めているか。自分が描いていて幸せな引き出しを持っているか。

そのほかにも様々なためになるお話がありました。ぜひ学生諸君も今後の糧にしていって欲しいと思います。

今回の特別講義をセッティングしていただいた舞草先生、
そして、お忙しい中お時間を割いていただいた寺沢大介先生、本当にありがとうございました!

寺沢大介先生特別講義


寺沢大介先生特別講義


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