「♪ レイン・フォーティ・フォーティ・オン・サンデー ♪」中学一年生のころ、友人たちと英語版で唄っていたのはタイガースの「モナリザの微笑(ほほえみ)」。元の歌詞は「雨がシトシト日曜日…」というのだ。そのうち誰かが「フォーティは”よんじゅう”やから”フォー・テン”が正しいんとちゃうか? と疑問を呈した。「うーん…」みんな唸った。説得力がある。なるほど”シトシト”は”四・十・四・十”であり、”フォー・テン・フォー・テン”でなければならない。
英語として合っているのは”オン サンデー”だけじゃないか⁈ と言いたくなるが、それを言っては身も蓋もない。
そんな中学時代の思い出がなぜか蘇ってきた。
日曜日の朝、雨は上がったが空は厚い雲に覆われていた。
神戸に住んでいたのは高校を卒業するまでの18年間。愛知県で過ごした年数の方が長くなってしまったが、やはり物心付いてから青春時代までの時期を過ごした神戸への愛着はひとしおだ。
法事を終え、トンボ返りで名古屋へ。帰りに三ノ宮のそごう百貨店に寄った。元町の大丸と三ノ宮のそごうに行くのが子供のころの楽しみだった。西元町にあった三越はあまり行かなかった。私が子供の頃には神戸の中心が東に移動していたのだ。
帰りの高速バスの車中でメンデルスゾーンの交響曲第3番を聴いた。この曲はかつてあまり聴きたくなるような曲ではなかったが、クレンペラー指揮のフィルハーモニアO.の演奏を聴いてから暫くハマった時期があった。
この曲のCDは数十種も持っているわけではないが、私が持っている数種の中で圧倒的に聴く機会が多いのがマズア指揮のゲヴァントハウス盤。これ、あまり評価は高くないが、私は素晴らしいと思う。キビキビしたテンポは「味気ない」と言われ、美しくブレンドされた響きは「くすんでいる」とか「非力」と評価されることが多いようだ。
しっかし、トンデモない! こんなに美しく磨きあげられた演奏がなぜそんなに低い評価を受けるのだろう? そんなに深い精神性を求めるような曲じゃないと思うが、この味わい深い響きはどうだ。
ちなみに同じコンビの第4番も響きは美しいが第3番ほどの魅力は発していない。
ああだこうだ言ってるうちに乗ってるバスは事故渋滞と自然渋滞のダブルパンチ。お陰で、古沢君の「痕跡本のすすめ」読了。実はこの本にも古沢君のサインという痕跡がある。売ったらストーリーが生まれるかな?なんてチラッと考えたけど、売りませんよ!もちろん、生きてる限り。それで、何十年か後に古書店で古沢君の目にこの本が留まり、ああ、あんな先生居たな~ と偲んでもらえれば… というようなストーリーを考えているうちに、1時間以上遅れてバスは名古屋に到着。
うちに帰ったらウニが待っていた。あっ、今日は妻が居ないのだ。ゴメンゴメン、一緒にご飯にしよ‼
人生幸朗師匠みたいにボヤき過ぎたが、もうグタグタ言わないで寝るとしよう。今日は移動中の時間がたっぷりあったので、少々書きすぎたオン・サンデー ♪