6月29日(金)晴れ

朝9時に大学へ。学長室で執務の後、西尾市に向けて出発。
今日は愛知県西尾市にあるイナガキコスミックギャラリーでの個展の搬入日。
このギャラリーは(株)イナテックの工場にある。
早く着いたので、向かいの喫茶店でモーニング。ここのモーニングは午後2時までやっている。唐揚げ一個を付けて570円。またまた揚げ物を付けてしまった。

周辺は山の中にポツポツと工場が建っているようなところだが、この喫茶店はほぼ満席。マンガコーナーがあるためか、かなり繁盛しているようで、ウェイティングリストが置いてある。

午後1時から搬入開始。
私の作品は大きいので展示作業には人数が必要だし、特殊なノウハウがある。それを熟知した業者の人たちが搬入を行ってくれる。私は時々指示をするだけ。
久々にノンビリとした時間を過ごした。
それでも作業は正味4時間かかった。

久し振りにに我が作品を見ると。…なかなかイイ!
自作「展開する風景」は絶対に現物を前にしないと分からない。
機会があれば是非ご覧あれ!
ただ、今回は新作はない。
それから、行くには根性が要る(車でないと事実上むずかしい)。
 ※ 展覧会情報は後日あらためて

海が見えるし、景色はいい。

遠目に海を見ているうちにたまらなくなって、搬入終了後、海を見に行った。

やっぱり、海はいい!
いつの間にか頭の中を神戸市立西須磨小学校の校歌が巡っている。
「海のにおいに包まれて…」という歌詞が出てくるからかな?
そういうと、子供の頃は海が近かったのでしょっちゅう海で遊んでいた。

と、子供が二人が遊んでいるではないか!? 家に籠もってゲームやらずに海で遊ぶのはいいぞ!
同じ服を着ているから兄弟かな?
なんとなくじ〜んと来てしまう。
自分の子供の頃を思い出すのと、うちの息子二人の小さい頃の姿が重なるためか…

何気なく貝殻を拾って手に取ってみると、これが美しい。
またじ〜んと来てしまった。
今日はどうも”じ〜んモード”らしい。

大学に戻ると、今日は学生も職員もほとんど帰ってしまったのか、し〜んとしている。
そんな静かな大学の校舎に夕陽が当たっているのを見ていて、またじ〜ん。

私はなぜか壁に陽が当たっているのを見ると感動してしまう、昔から。
高校生の時くらいからかな…
これに樹木の影などがかかっているとさらに感動が増してしまう。
これは自分だけの性癖かと思っていたら、丸谷才一の「樹影譚」という小説に出てくる主人公が同じ嗜好を持っている。驚いた。

そして日没。

今日の業を成し終えて、心軽く安らえば ♪ という歌詞が浮かぶ。

赤い夕日が校舎を染めて ♪ というのもあった。

そして、今日の日はさよなら。
少しリラックスした一日。