7月21日(土)雨

気温は低いがジトジトした天気。それに空は厚い雲に覆われて部屋の中は朝から照明がないと暗い。

午前中に大学へ。作品が気になって仕方が無い。手を付けていないときの焦りとは別の気になり方だ。
私の作品の場合、数百ショットもの写真画像を合成する。どこか一コマでも不良が生じるとすべてダメになってしまう可能性がある。今まではかなりの困難に直面しても何とかしてきたが、最後まで不安は付きまとう。これまで制作にかけてきた膨大な時間が全く無に帰する可能性があらゆる瞬間に存在するのだ。だから、制作が進み全体像が見えてくるに従ってハラハラ度が増幅される。

午後はいったん帰宅して、夕方から名古屋は新栄の芸術創造センターへ。
愛知芸術文化協会創立20周年記念事業「おどりマンダラ・祈り」を観た。日舞、バレエ、モダンダンスなど多彩な内容。第二部ではラヴェルのボレロに合わせてバレエ、モダンダンスに加え、日舞やインド舞踊までが次々と登場、また、私の大学院ゼミ生で華道の石田流次期家元石田巳賀さんのライブ生け花も加わり、クライマックスでは彼女の活けた花が舞台の真ん中に登場、感動的な幕切れとなった。

今回の公演を観てあらためてこの地の舞踊の底力を感じた。