2014年最後の日。
今日は玄関の掃除、不要な机を解体するなど、普段やっていない家の仕事をすることで少し罪滅ぼしをさせていただいた。
午後からは大学に出向き(さすがに今日は先生方、職員の皆さんはどなたもお見えではない)後回しになっていた仕事に手を染めた。
空は今にも雨か雪が降りそう。
だけど、今日は気温は低くないから雨かな…
ちょっと雲が縦に長く流れていてエル・グレコっぱい??
そうそう、京都産業大学の大木裕子先生の著書「オーケストラの経営学」を読み終えた。これは名古屋音楽大学の高橋学長に勧められて読んだ本だ。ずいぶん前にほとんど読んでしまっていたのだが、わずかに残っていた最後の部分を今日読み終えた。
もちろん経営学の本として興味深いのだが、一音楽ファンとしてはオーケストラの内部事情や指揮者との関係などに関する記述がおもしろかった。
ピーター・ドラッカーの「非営利組織の経営」でも、グスタフ・マーラーやブルーノ・ワルターのオーケストラへの関わり方など、オーケストラを例に挙げた記述が多く見られたが、一人ひとりが個性を持ちながら集団としてのアンサンブルを求められるオーケストラは、たしかに企業や非営利団体と共通するところがあるのだろう。
個を生かしながら、しかし、それぞれが勝手に演奏するのではなくお互いに聴き合いながら最高のアンサンブルを醸し出すオーケストラ。そして、最高のパフォーマンスを引き出す指揮者の役割。また、オーケストラの経営がどのように行われているかを知った上でコンサートに出かけると、また違った側面から音楽を感じ取ることが出来るような気がする。もちろん、組織経営という側面からも多くのヒントがちりばめられている本だった。
夜、久し振りに戻って来た息子と「はっびいえんど」の録画を観ながら音楽談義をしつつ今年が暮れてゆく。