その後、学長室で執務の後、グラウンドに行ってみると、ソフトボールの練習をしているようだ。
体育館の外では五月祭本部で飲み物を支給している。
炎天下ご苦労さま!
今日は初夏のような陽気。
木の葉の影がクッキリと差している。
今日は小宮山宏氏の講演だ。
小宮山氏は元東大総長で現在三菱総合研究所理事長、ご専門は化学システム工学、地球環境工学、知識の構造化。
80分間の講演だったが、非常に短く感じた。
環境問題、高齢化問題、雇用問題をネガティブに語るのではなく、フロントランナーとして真っ先に課題解決にあたることができることをポジティブに捉え、そのノウハウを活かして真の先進国になるという小宮山氏のお考えは、示されたデータを見ても決して絵空事ではないと実感できた。
人工物が飽和している状況は、産業にとって、ともすれば頭打ちであり新たな成長が無いという考えに陥りがちだが、視点を変えると、リサイクルによる資源の有効活用により資源を新たに輸入するよりコストも大幅に削減でき、しかもレアアースなど、時の国際情勢に左右されないで済む。また、必要とするエネルギーは今後下がる一方であるという小宮山氏のお話からは、直面する原発再稼働の問題にも、一つの説得力ある答えになり得るとの実感を得た。
凝縮した80分のお話の間、目から鱗が落ち続けた。