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情報表現領域


Representation Design

コミュニケーションデザイン / 3DCG / 映像 / アニメーション / ゲームデザイン / メディアアート / Web とネットワークデザイン / A.I.


コミュニケーションデザイン

コミュニケーションデザインは情報表現領域で学べる分野を全て貫く過程です。情報を伝えるときには内容の本質や、文脈の要求、目的、意図、手法の可能性と制約を理解しなければなりません。新商品を売る広告と美術館に展示されるインスタレーション作品は無縁に思われるかも知れませんが、どちらもこの様な情報を伝達するためのデザインプロセスを通して誕生します。情報表現領域では、さまざまな場面で、さまざまな表現手法に精通しているデザイナーを育成します。

3DCG

3DCGはゲーム、アニメ、映像制作などのエンタテインメントの世界での使用にとどまらず、3Dプリンタや、VR/AR デバイスなど、幅広い用途での応用が進んでいます。3DCG に関する基礎的な知識、時代が必要とする高度な技術を取り込み、実践的な学びを通して、幅広い分野で活躍する人材を育成します。

映像

映像は、「動き」や「時間」を切り取ることで、言葉では伝えにくい情報や感情を視覚的に表現することができます。また、さまざまな文化や社会の背景を理解するための手段としても役立ちますし、映像を通して人々の多様な考えを知り、他者との相互理解を深めることもできます。映像をコンテンツの1 ジャンルとして捉えるのではなく、「うつされるもの」まで含んだ「映像的体験」まで拡張して考え、映像による表現の可能性を追求していきます。

アニメーション

現在、デジタル化による改革や映像メディアの進歩によって、アニメーションを取り巻く状況は急激に変化しています。アニメーションとされる表現の範囲は日々拡大し、美学的にも大きく見直されています。アニメーション分野では、テレビなどで見られる集団制作のアニメーションはもとより、フィルム、ミュージックビデオ、ドキュメンタリー、メディアアートなど多様化するアニメーション表現を芸術として捉え、美学的なアプローチから個の独自の表現を世界に広く発信する人材育成、研究を行っていきます。

ゲームデザイン

デジタルゲームはほとんどの人の日常生活に溶け込んでいて、ゲームなくしては現代社会と文化を理解することはできません。ゲームを単に娯楽だけでなく、表現手法の一つとして考えて、遊びとインタラクションを主要素にした作品制作に挑みます。エンタテインメントの枠を超えて、芸術や教育などにおいてのプレイ体験がもたらす可能性に着目します。また、デジタルゲーム開発を支える技術は近年、映像制作をはじめとする他分野で使われるようになっており、基礎スキルの一つとしてゲームエンジンを学びます。

メディアアート

メディアアートは、新しいテクノロジーを応用し新しい表現を試みる芸術分野です。コンピューターをはじめ、私たちは新しいテクノロジーやメディア(媒体)を使った豊かな生活を送っています。そして、それらを応用した新しい表現を研究し作品を制作することは、現代社会を生きる私たちの必然のようにも思います。情報表現領域は、さまざまなテクノロジーやメディアを俯瞰的に扱い、多分野を横断しながら考察できる領域です。それらの新しい組み合わせや、分野の組み合わせから新たな芸術表現を生み出し、人々を感動させる作品、人々に考察を与える作品などを研究し制作していきます。

Webとネットワークデザイン

インターネットは私たちの生活に深く関わっています。その中心にあるのが、Web やネットワーク技術です。特に、ユーザーが接する機会の多い UI のデザインや HTML・CSS・JavaScript などのフロントエンド技術を中心に学びます。これらをただの「情報発信」手段と見なすのではなく、デザインや美術の観点から他の分野にも適用できる「情報表現」手段として捉え直し、その可能性を探求し、作品制作に取り組みます。

A.I.

A.I(人工知能)の一つの応用である大規模言語モデルが最近注目され、社会問題として捉えられることもあります。人工知能は我々の生活に非常に強力なインパクトを与えていますが、同時に制作の道具として広く使われ始めています。人間のできることが何でもできるわけではありませんが、他の道具と同様にA.I. を利用することにより人間の能力を一部拡大補完し、それによりさまざまな作品を作ることができます。人工知能が可能にする表現を探求しながら、これらのテクノロジーとどう付き合うべきかについて考えます。

カリキュラム


情報表現領域 カリキュラム

※2023年5月現在

教員

■ 岩﨑 宏俊
アニメーション / 映像 / メディアアート

日頃テレビなどで目にすることの多いいわゆるアニメだけではなく、独自の表現による短・長編アニメーション作品、インスタレーションなどの美術表現、ドキュメンタリー、実験映像(実写映像の一部をアニメーションとするような映像表現)など、近年多様に展開するアニメーション表現を美学的に捉え、研究・実践します。自発的なリサーチや実験を通じて各自の考えをアニメートし、国内外での発表を目指します。
■ 鍜島 康裕
A.I. / コミュニケーションデザイン

今まで化学、数学、コンピュータシミュレーションなどを勉強、研究してきました。現在は主に人工知能に取り組んでいます。人工知能は非常に多くの分野で応用され、その基礎は非常に多くの分野にまたがっています。自分は言語、映像、強化学習(ゲームなど)に興味を持っています。スタジオでは典型的な回帰、SVMなどと共に、これらの技術を応用した作品の制作、研究を行っています。
■ 加治屋 弘樹
Webとネットワークデザイン / コミュニケーションデザイン / A.I.

さまざまな分野への応用を視野に、フロントエンドを中心としたWeb技術を表現の道具と捉え、制作に取り組んでいます。インターネット上に公開されている機能や情報、物理的な素材や現象を組み合わせ、ブラウザでの利用を前提とした既存の「Web デザイン」を拡張する実験的な制作活動を展開していきます。
■ 近藤 真琴
3DCG / ゲームデザイン / アニメーション

3DCGを活用したさまざまなコンテンツを制作・研究しています。3DCGはエンタテインメント分野で表現手法として多く用いられますが、人を感動させるには自分が普段から何に感動しているのかを知ること、その感動をどうやって人に表現するのかを追求することが必要であり、3DCGはその表現手法にすぎないです。人を驚かせたり、癒したりすることができるコンテンツを作るのが研究テーマです。
■ 津田 純人
映像 / コミュニケーションデザイン

「プロモーション」をキーワードに、主に映像デザインを専門分野としています。具体的にはミュージックビデオ、CM、ショートムービーなどの実制作を軸とし、「如何にして題材の魅力を伝えるか」をテーマに映像作品のさまざまな演出方法について研究を行っています。またCDジャケットや販売促進のためのグッズなど映像プロモーションに付随したデザインについても併せて研究対象としています。
■ 外山 貴彦
映像 / メディアアート / コミュニケーションデザイン

センサーなどの仕組みと映像表現の組み合わせや、デジタル技術などの応用で動くインタラクティブコンテンツの可能性が主な研究テーマです。これらはメディアアート、デザイン、エンタテインメントと幅広い分野で応用されており、人が操作する接点や人と人をつなげる接点を意味する「インターフェースデザイン」を考えながらプロジェクションマッピングやメディアアート作品の制作、研究を行っています。
■ 平野 真美
メディアアート / コミュニケーションデザイン

現代美術を専門とし、主に立体造形を中心にガラスや金属の鋳造といった古代の技法から、3Dプリントやレーザーカットなどの現代的な技術まで、分野の壁に捉われない多様な作品制作を行っています。明確なコンセプトの立案とそれに沿った表現ができるよう、さまざまな立体表現から最新のデジタルファブリケーションまで、大学の工房環境を活用した分野横断的な表現を模索していきます。
■ ペルティエ ジャン= マルク
ゲームデザイン/メディアアート

作家としてサウンドアートやメディアアート、分野横断の芸術活動を行っています。同時に、プログラマーとしてクリエーターと研究者向けのツール開発にも携わっています。また、ゲーム業界の実務経験を活かして、学生と一緒に表現手法としてのゲームデザインの可能性に注目しています。娯楽の枠を超えて、ゲームをはじめとするインタラクティブメディアの芸術性と社会での活用方法を探求します。
■ 山田 聡
映像 / メディアアート

実験映像、メディアアートを背景に、物と人がさまざまな関係を通して「行為すること」について考えています。現在は、既存の美術の文脈や場に注目し、そこに生じるアーティストと観客の特定の関わりをモチーフに制作しています。また、美術周辺の環境を少しだけおもしろくするために「現代美術駄洒落」を提唱しています。
■ 吉川 隆之
3DCG / ゲームデザイン

3DCG及びそれに付随するソフトウェア技術を用いた、映像表現、インタラクティブ表現、造形表現を行っています。エンタテインメント分野への技術支援、展開を足掛かりに、キャラクター、世界観、ストーリーの3 要素を軸に音楽や音響の要素を総合的に汲み入れ、メディアアート分野への表現の昇華を試みます。

将来の職業

アニメーター / Web デザイナー / 映像クリエーター / グラフィックデザイナー / ゲームデザイナー / CG デザイナー / ディレクター / プランナー / プログラマー / メディアアーティスト / UI デザイナー など

学生インタビュー

楢原 琢麻さん[ 3年 ]
名古屋高校(愛知) 出身

進路を迷っているとき、担任の先生に名古屋造形大学を紹介してもらい、これまで美術大学は絵のイメージが強く、自分の経験とは合わないかもと思いましたが、一度話だけでも聞いてみようと思いオンライン相談会に参加しました。そこで映像やプログラミングも学べることを知り、学びの内容に魅力を感じたので受験を決めました。スタジオは少人数制で一人一人をしっかり見てくれるし、先生に相談しやすく、自分のやりたいことが自由にできて、とても楽しいです。

TOPICS

"WHO's NEXT?"「Blonde Girl」

CGWORLD学生CGコンテストで全国11位に入賞!中部地区では最高位!!

〈和田真実さんコメント〉
デフォルメのきいたキャラクターモデルに対し、布や髪の毛の質感をリアルにすることで、海外のCGアニメーションに出てくるようなキャラクターを目指しました。今後はゲーム向けローポリモデルや背景、プロップのモデリングにも挑戦してみたいと思っています。(使用ツール:Maya,Mudbox,Photoshop,After Effects)

卒業制作/和田真実

Project

社会と繋がるプロジェクトから学ぶ
メディアデザインコースでは授業以外に多くのプロジェクトを運営しています。プロジェクションマッピングやセンサー技術など先端的な表現をとりいれたインタラクティブ表現などのエンターテイメントデザイン、そして教育や医療というシビアな分野でデザインがどう役立つかというインフォアニメディアの研究など、社会と密接に関係するICT技術を使ったデザインによる新たな領域に挑戦しています。社会貢献の可能性を実務レベルと同じ水準で体験し、より社会と密接につながった研究や、積極的な学外での活動を行っています。

プロジェクションマッピングプロジェクト

プロジェクションマッピング

博物館明治村などでプロジェクションマッピングを行なっています。その他4K映像やデジタルサイネージ、リアルタイムレンダリング技術などを利用した様々なエンターテイメントコンテンツの開発に取り組んでいます。プロジェクションマッピングは建物などに、3DCGやアニメーション、実写といった映像ソースを投射し、建物の形や特徴を利用したエフェクトで演出します。テーマや演出、映像制作、設営まで、メディアデザインコースの学生と教員が手がけています。

インタラクティブコンテンツの開発

スイッチ

2009年から活動しているスイッチは、学外での展示や発表を主な目標に、センサーなどを応用したインタラクティブコンテンツの開発など、日々新しい作品制作や研究を行っています。2016年からは魔法の美術館にも作品を出展し、また愛知県児童総合センター主催の汗かくメディアでは作品「あまもり」が賞を受賞しました。外部委託の仕事など実務的な制作も手がけ、社会との接点を常に考えた活動を行っています。