10月21日(金)晴れ

朝一で歯医者へ。
奥歯の治療もあと2度ほどで完了となりそうだ。

その後は学長室で仕事。

お昼は学食でこんな感じ。
ご飯は少なめだけどカロリー高すぎるかな〜?
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夕方、名古屋へ移動し、
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コンサートホールへ。
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今日の演目は藤倉大「レア・グラヴィティ」、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番、シベリウスの交響曲第1番。
演奏はピアノがミハイル・プレトニョフ、オーケストラが名古屋フィルハーモニー交響楽団、指揮がアントニ・ヴィットだ。

全体に聴き応えのあるプログラムだったが、ハッキリ言って今日のコンサートはプレトニョフに尽きるだろう。

舞台に出てくるときから、何となくやる気なさそ〜な(そう見えただけだと思う)、別の言い方をすれば全くの自然体という感じ。

ピアノの前に座ってしばし沈黙の時間・・・、と思いきや、すぐに弾き始めた。「あれあれ、もう始まっちゃったの?」という感じで、実は音出しをしてるのかなと思ったほどだ。

今までこの曲に持っていた印象を覆すような演奏で、大仰なところが全く無い、サラリとして上質な絹織物のような肌触り。肉厚で厚化粧の演奏はしばしば耳にするが、そのような音楽と対極にある音楽が立ち現れた。

特に第2楽章でその美質が最も発揮されたと思う。この曲の中心はこの楽章だったのか…と思わせる見事な演奏。スッと舞台に現れて自分のやりたい演奏をサラッとやって去って行ったプレトニョフ。まさに名人の至芸というべきか!

演奏しているときも、一生懸命な感じはゼロ。たまたま顔がこちらを向いていることが多かったのだが、観客の顔を観察しているような感じで、もしピアノや周りの光景を消し去ったら、ただボーッと座って客席を眺めているおじさん、という感じ。芸を極めるとここまで来るのか!?

ちなみにピアノは「Shigeru Kawai」。
美しい音色だった。

余韻に浸りながら帰宅の途に就いた。