昨夜は実家に泊まり、今朝起きてみると台風が結構近くまで来ていた。
急ぎ、予定より早めの新幹線に乗って名古屋へ向かった。
それにしても見事な馬面だね〜キミは!?
というか、”カモノハシづら”かぁ…??
愛知県には暴風警報が出ていないのだが、進路予測等を総合的に判断して午後の授業を休講とした。実際に影響が無ければそれに越したことはないが、やはり学生の安全が最優先だ。
お昼は学食。
今日の日替わりは結構豪華だったが、午後の授業がお休みになったので学食を利用する人が減るかもしれない。厨房の皆さんには申し訳ない…
カメラを忘れたので、学食のFacebookから取らせていただいた。
美味しかったよ!
ところで、今回の神戸への往復では新幹線の車中などでワーグナーの楽劇「ヴァルキューレ」を聴いた。
クラシックを最初に聴き始めた時にはオーケストラ曲が中心で、その後、室内楽曲を聴くようになり、器楽曲、そしてオペラを含めた声楽曲をよく聴くようになったのは高校を出るくらいからだった。
オペラはモーツァルトからはじめ、ヴェルディ、プッチーニなどイタリアものを聴くようになったが、ワーグナーはレコードは持っていたものの、それほど聴き込んで来なかった。やはり演奏時間が長いのがネックで、対訳を見ながら聴き込んでゆく持久力がなかったように思う。
そんな中では「ヴァルキューレ」の第1幕は独立したシンフォニックな作品として聴くことができたし、何しろ1時間程度なので、当時のカセットに入れてウォークマンで通学の時などによく聴いていた。
ワーグナーの「ニーベルンクの指輪」は「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏(たそがれ)」からなる長大な楽劇で、序夜として演じられる「ラインの黄金」を含め4夜に渡って上演される。
この中では「ラインの黄金」「神々の黄昏」はドイツで聴いたことがあるが、「神々の黄昏」は時差による睡魔との戦いだったように記憶してる。
ほとんど忘れていたことを思い出したが、若杉弘指揮で「ラインの黄金」を聴いたことがあった。調べてみると1970年の4月27日と29日に大阪フェスティバルホールでの上演だった。この日のどちらだったのか判らないが、高校1年生になったばかりの時だ。
ちなみに前年(1969年)に若杉弘指揮の二期会メンバーによって「ラインの黄金」の日本初演が東京で行われている。
最近CDで聴いて感心したのは、クレンペラー指揮のニュー・フィルハーモニア管弦楽団、ジークリンデをソプラノのデルネシュ、ジークムントをテノールのコクラン、そして、フンディングをバスのゾーティンが歌った「ヴァルキューレ 第1幕」。1969年、クレンペラー最晩年の録音だ。
クレンペラーの演奏のすべてに通じることだが遅いテンポで分厚い響きであっても決して鈍重にならず、非常に明晰だ。音の重なり具合、入り組み具合がよく分かる。歌手も含めてオペラティックな表現ではなく、むしろ音楽そのものに語らせるようなシンフォニックな表現。
・・・実はこのところ、ヴァルキューレの断片が「ぐるソン」になってしまっている。