朝は曇っていたが、のちに雨となり終日降り続いた。
朝から大学で仕事。
その後、夕刻、名古屋に向けて移動。
バスの車中で、ブラームスのクラリネット五重奏曲を聞く。
この曲には晩秋から初冬のイメージがある。
一方、モーツァルトのクラリネット五重奏曲はむしろ春の暖かい日差しと爽やかな微風を感じる。季節のイメージが音楽と結びつくことは曲によってはあるように思える。
ウィメンズマラソンが終わって、ナナちゃんは再び制服姿に戻っていた。
名古屋ピカデリーで同朋大学影像文化コースの学生作品が二日連続で上映される。
今日はネパールからの留学生マハルジャン・ラズクマルさんの企画・監督作品「ネパール人は自殺しない」が上演される。
まずは、作品解説。
同朋大学2年生の女子学生が日本語で解説、4年生のラズクマルさんがネパール語で解説する。
最初にラズクマルさんが主演した2012年の作品「スパイ・クマル」が上演された。正直「しまった!」と思った。短いから何とか観ることができたが、これを延々とやられたら堪らない…
メインの「ネパール人は自殺しない」は一人のネパール人留学生の自殺の背景を追い求め、ネパール人が日本で置かれている状況や国で置かれている状況まであぶり出してゆくドキュメンタリー作品。
技術はハッキリ言って素人級で、音声や画像は時々苦痛になるほどのレベルだが、自殺の背景が徐々に説き明かされてゆく展開に引き込まれてゆく。証言によって人の評価が正反対になったり、また、カースト制の問題も背景に見え隠れし、複雑な状況を平板にすること無く、そのままリアルにあぶり出してゆく。
明らかに隠しカメラによると思われる大使館での取材映像、また、火葬場や自殺現場の映像など、ドキュメンタリーならではのリアリティが画面に滲み出ている。
見ているうちに技術上の問題も、ある意味、臨場感を増す作用をしているように感じられるほど、力の入った作品だった。
明日の U-22「ふたりのジュリエット」も楽しみだ。
この映画には名古屋造形大学の学生2名も参加している。
開演は18:30(開場 18:00)名古屋ピカデリー