朝9時に出校。幾つか事務処理をして会議へ。
午前中に会議がひとつ。
その後は来客とのお話。
午後からは報恩講が執り行われた。
法要の後は浅野同朋大学学長の講話が行われた。タイトルは「非常識のすすめ」。
浅野先生は真宗文庫で同タイトルのブックレットを出版されているが、その内容からさら踏み出した非常に興味深いお話を聞くことが出来た。
「未曾有」と言う言葉が現在では「災害」とか「悲しみ」とか、計り知れない不幸な出来事を指すようになったが、もともとはサンスクリット語から来た言葉で、仏典では「驚くほどすばらしい」というようなポジティブな意味で使われていたということを、浅野先生のお話から初めて知った人は(私を含めて)少なくないだろう。また、その言葉が震災の際には責任逃れとして使われたことを嘆かれる浅野先生のお気持ちはよく理解できる。
ともすれば人は「常識」という言葉で人の考えや行動を縛ろうとするが、親鸞聖人は決して常識の人ではなかった。「常識的な考えの中に身を置いていては新たな発見や出会いはない」ということは創造的な意識を常に持っていなければならない我々には大いに共感できることだ。
最後に引用されたダリの言葉「混乱が一番、偶然は創造性を生み、秩序は退屈だ。」は学生たちの心に深く刻まれたことだろう。
報恩講は1年生を対象として行われたが、学生たちが非常に意識を集中させて浅野先生のお話を聞いていたことが感じられ、非常に嬉しかった。
その後、永年勤続の教職員の方々への表彰式を学長室で行った。これまでのご尽力に対して感謝するとともに、今後も続けて大学の発展に寄与していただきたいと思う。ベテラン教職員の力がこれからますます必要になってくると思う。
その後、会議が3つ続き、午後8時に終了。
お疲れさまでした。