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映像クリエイター


一口に映像クリエイターといっても、広告プロダクションでテレビCM、WebCMなどの動画広告を作る仕事、映像制作会社でテレビ番組、ミュージックビデオ、ショートフィルムなどを作る仕事、ゲームのオープニング映像制作、YouTubeなどの動画制作という具合に、実際に行う仕事や職種は様々です。
また、数年前までは印刷媒体を主としていたグラフィック系のデザイン会社も映像コンテンツを手掛けるケースが増えてきています。特にCMの分野ではアートディレクターという職種の人間が仕事を統括しますが、ここで不可欠になるのは「伝える力」です。例えば、ある商品がどんな層に支持され、そこに向けてどんなことをアピールしたらよいかは分かっていても、そのためにはそれを視覚と聴覚に訴える「作品」として形にできる能力が必要であり、それを使って仕事をするのがディレクターと言えます。ミュージックビデオでもアーティストやその作品を商品と考えれば同じことであり、音楽という目に見えない商品にビジュアルを与えることでその魅力をいっそう強くアピールする役割を担います。そこではCMと同じくその商品を購入する人を笑顔にするためのある種の「仕掛け」が必要であり、それを考えることがクリエイターの大きなやり甲斐と言えます。

【情報表現領域】卒業生 加藤 操 / コメント

卒業後は東京でゲームや遊技機の映像制作をしていました。職種はコンポジター、エフェクトデザイナー、モーショングラフィックスデザイナーと呼ばれるものです。2018年2月に、地元の岐阜に戻ってきてフリーランスや自主制作をやりつつ、県内の会社でバーチャルYouTuberや商品PVの制作などをしていたのですが、やはり東京の方がやりたいことがやれると思い、今はまた上京し、活動しています。

必要な能力 TOP5

技術力 追及心 行動力 継続力 発想力
社交性 協調性 客観性 几帳面 責任感
向上心 主体性 柔軟性 計画性 自制心

学生作品

大学で努力すべきこと

  • 総合的なディレクション能力を身につける
  • 全ての映像制作行程を経験する
  • 様々な創作物を鑑賞し、制作者の意図を読み解く

総合的なディレクション能力を身につける

メディアは映像であっても根本にあるのはあらゆるクリエイティブを支えていると言ってもいい「ディレクション能力」です。これはデザイン業界はもとより映画、ドラマ、アニメーション、マンガ、小説など様々な創作に必要不可欠なものです。ディレクションとは言わば舵を取る力です。その人の判断がその創作物の向かう先を決定します。例えば大学の実技授業では様々な課題が出されますが、その課題をひとつ完成させる間にも段階ごとに何百回という判断が必要になります。ある行程でAを選ぶかBを選ぶかでその先は全く異なる結果が生まれます。それぞれの仕事の目的に応じ、最も人々に望まれる「おもしろい」結果に作品を導いていける能力を身につけて欲しいと思います。

全ての映像制作行程を経験する

コンテ制作からグラフィック素材制作、撮影、編集までの全ての映像制作行程は一通り実践しておきましょう。
映像制作は殆どの場合複数の職種が関わる分業制で行われます。映像作品の起点となるコンテは、撮影現場での流れをシミュレーションし、シーンごとにセリフ、アクションを考え、最終的に編集でどんなナレーション、効果音、音楽を付けるかも想定した上で制作します。次にタイトルバック、テロップ、イラストレーションなど実写映像と組み合わせるグラフィック素材の制作を行います。ここではフォルム、配色、レイアウト、構成など基本的なデザインの能力が必要とされます。撮影は主にスタジオ撮影とロケ撮影に分けられ、現場監督、キャスト、カメラマン、照明、音声、美術スタッフなど様々な役割が必要とされます。最後に編集においては時間軸のあるビジュアル作品を創り上げるためのクリエイターとしてのセンスが最も重要になります。映像作品を作る仕事につくためには、これらの全てを経験し身につけておく必要があります。

様々な創作物を鑑賞し、制作者の意図を読み解く

作品を創る上で必要なのは様々なソースを自分の中に蓄えておくことです。ここではその蓄積量が多いことも大事ですが、その分野が出来るだけ多岐に渡っていることが重要だと思います。例えて言うのであれば優れた映画監督は映画ばかりを見ている訳ではないと言うことです。もちろん同分野の先人達の作品について学ぶこともとても重要なことですが、そこからの影響だけで作られたものは二次的になりやすく、独創性という点でオリジナルの作品を超えるのは難しいと言えます。それに対して他分野の作品から受けた刺激は自身の表現方法に変換する行程がフィルターとなり、自然にオリジナリティが生まれやすいと言えます。分野やメディアは違えど根底にあるのは人間のクリエイティブであり、そこに想いを巡らせ制作者の意図を読み解くことが自身の創作に最も大きな影響をもたらすはずです。

映像クリエイターになるためには

映像文学領域では、映像クリエイターになるために必要な技術とセンスを様々な種類の実技授業を通じて養います。1年生から2年生前期では映像制作に必要なPCソフトの使い方や動画撮影実習などを行う一方で、映画、ドラマ、アニメーション、マンガ、小説など様々なジャンルの中から魅力的なコンテンツを選び分析、研究を行います。またそれらがメディアミックスして流通している業界の背景についてのレクチャーなども行なっていきます。2年生後期にスタジオに所属してからはそれぞれ映像に関する研究テーマを持ち、CM、MV、映画などのオリジナル作品を制作していきます。

情報表現領域では、広告業界やストーリー要素のある映像制作だけでなく、プロジェクションマッピングやインタラクティブコンテンツなど、メディアアートやエンターテインメントデザインなどと呼ばれる、これからの未来に目を向けた映像作品の制作を行っていくことが可能です。