美術科教員
中学校や高等学校で、子どもたちの全面的な発達を支援する仕事です。美術の造形活動や鑑賞活動を、授業として創造し、子どもたちの豊かな感性を育てます。また、子どもたちの自立に向け、学級活動や特別活動等を教職員と協力しながら創造していく仕事です。
必要な能力 TOP5
技術力 | 追及心 | 行動力 | 継続力 | 発想力 |
社交性 | 協調性 | 客観性 | 几帳面 | 責任感 |
向上心 | 主体性 | 柔軟性 | 計画性 | 自制心 |
大学で努力すべきこと
「人間とは何か」を考える
教育や学校について学ぶことは、「人間とは何か」「発達とは何か」「社会とは何か」を学ぶことと同じです。人間や発達、社会のとらえ方次第で、あらゆる生活場面での言動が変わり、生き方が変わってきます。幅広い教養を、貪欲に、自ら学んでいくことが重要です。
教育問題の本質にせまる
教師は、誰かが決めた方針や計画を言われるがまま実行する作業者ではなく、子どもたちの実態をふまえ、どのような働きかけが必要かを考え、教育計画や学校組織を創造するクリエイティブな仕事です。しかし現在の日本の学校制度は、学校現場を硬直化させ、学校の自律性や創造性を失わせている側面があります。また、入試の存在は、子どもたちの人間観・社会観を大きく歪めています。教師になるには、まずはこれらの根本的な問題を理解していくことが重要です。
自分の学校体験を問い直す
教育や学校のことを考える場合、自身の限られた教育体験・学校体験のみで考えると、「学校はこういうもの」「教師はこうあるべき」という硬直した考えになりがちです。自分にとって肯定的な経験に関しては、無批判に肯定的な評価になりがちですし、否定的な体験に関しては、その背景を考えずに教師個人の問題に帰したり、教育・学校への幻滅しか残らなかったりします。そこで大学での学習では、自分の学校体験を問い直し、位置づけ直す作業が重要になります。
美術科教員になるためには
まずは教員免許を取得することです。本学で中学校1種免許状(美術)を取得する場合、大学卒業に必要な単位に加えて、教職に関する科目を36単位履修・修得する必要があります。中学校1種免許状が取得できれば、高等学校1種免許状も同時に取得できます。教職に関する科目には、実際に学校現場で学ぶ教育実習等も含まれます。大学入学時から、卒業単位はもちろん、教職に関する単位も確実に取得していく必要があります。
公立学校の教員になるには、その自治体(都道府県・政令指定都市)の採用試験を受験し、合格する必要があります。私立学校の教員になるには、私学協会などで登録・受験する場合や、各校の公募等に応募・受験する場合があります。公立・私立とも、任期付きの常勤講師や、時間給で働く非常勤講師の採用もあります。講師を希望する場合は、自治体や私学協会等に講師登録をしておくと、随時講師の仕事が紹介され、面接などを経て採用されることがあります。
公立学校の教員になるには、その自治体(都道府県・政令指定都市)の採用試験を受験し、合格する必要があります。私立学校の教員になるには、私学協会などで登録・受験する場合や、各校の公募等に応募・受験する場合があります。公立・私立とも、任期付きの常勤講師や、時間給で働く非常勤講師の採用もあります。講師を希望する場合は、自治体や私学協会等に講師登録をしておくと、随時講師の仕事が紹介され、面接などを経て採用されることがあります。