今朝は昨日と打って変わって肌寒く、空気は乾燥している。
朝、8時過ぎに展示場所へ行き、最後の壁面の位置決めを行った。作品によって適した上下位置が異なるので、縮小写真を壁面にかざしながら最適な位置を探してゆく。
上下左右の見当を付け、昨日のエキスパートの方々を待っていると、9時20分頃に来てくれた。
昨日同様テキパキと作業をしていただいて、一時間ほどで終了。
そして、いつものように12:00には食堂へ。
今日は野菜が多く健康的。豆に見えるのはピーナッツ。
全て八角の香りがする。
午後、作品展示に取りかかったが、実はこれが大変だった。
上下に設置された桟に、5分割された写真作品を1枚ずつ張り付けてゆくのは非常に厄介で上手く行かない。
3作品のうち1作品を展示し終わったが、とても満足のいく状態にはならなかった。
せめて残りの2作品はよりましな状態で展示したいと考え、美術館スタッフに相談し、あらかじめ床面で5枚をつないでから一気に桟に張り付けることにした。
桟への取り付け作業は職人さんに委ねることになった。
思い返せば、壁面に直に釘打ちで留められることをコーディネーターに二度確認して「大丈夫」との返事をもらっていたが、実際には壁面に直留めできなかった。その結果、桟を壁面に取り付け、そこに作品を張ることになったのだが、これが思いのほか難航した。
まあ、日本でやるようには上手く行かないと思うしかない。むしろ、事前にこちらでパネル加工できないかチェックしておくべきだった。色々と教訓になった。
他のアーティストたちも着々と仕事を進めている。
セシルさんは黙々とシュレッダーで書物を刻む作業中。
大崎さんはボランティアの女子学生に素材購入などに関して質問しているようだ。
今日は美術ライターの藤田さんの誕生日。
食堂を借り切ってパーティだ。
井上さんを中心として作家たちがご馳走を作っている。
特に誰が指示するわけでもないのに、阿吽の呼吸でテキパキと効率よく調理が進んでゆく。
藤田さんの誕生日を祝うために、それぞれの作家やスタッフがケーキやお菓子を持ち寄った。
美術館付属レストランのシェフも覗きにに来られた。
そこで、しばし歓談。
通訳してくれているのは、この4月から新潟大学に留学する彭さん。
こういうやりとりが楽しい。
厨房はきちんと整理整頓されていて、調理器具はいたってシンプル。
片付けも、自然に各自の仕事をテキパキとやる。
このあたりは、若い学生の皆さんにも見習ってほしいものだ。
食堂のバルコニーから見る空は街の光で赤く染まっている。
上空には飛行機が…
明日はきちんと決めたい。